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池澤夏樹「言葉の流星群」

2009年02月05日 | あ行の作家
はじめに

宮沢賢治の詩を読もうと思う
詩を彼は「心象スケッチ」と呼んだ
無数に残されたそれらの言葉の束を気楽に、連想の翼を広く伸ばして滑空的に、一回に一篇ずつ読んでゆく
ケンジ座の流星群を仰ぎ見る
何度となく手を加えられながら完成されることがなかった、輝く結晶をたくさん含む母岩のような詩を読む
どうも世間は最初から生活の濃い影を作品に重ねるような読みかたでこの詩人を理解しようとしたようだが、ぼくはそういう姿勢を好まない
生活よりも才能のほうが大きかった人の場合、伝記を重視すると才能が生活のサイズまで縮んでしまう
だから、ここではテクスト群だけを相手に、伝記的なことにhがあまり触れずに読んでゆきたい
勝手気儘にこの詩人の世界を跋渉してみようかと思う


ケンジさんの生き様が目に見えるよう
丁寧にケンジさんの詩を読み解いていきます


他に4篇
ポラーノの広場に集う者
宮沢賢治の自然―星と石と生物と
宮沢賢治の言葉
迎えにくるのは誰か
ではケンジさんの童話や小説について

科学者であり詩人でもあったケンジさん
ケンジさんと同時代に生きた芥川に比べ、何故、今、ケンジさんを読む人が増えているのか
やはり理系出身で小説家、詩人でもある池澤さんの宮沢賢治への賛歌です


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