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白石一文「私という運命について」

2008年11月19日 | さ行の作家
主人公・冬木亜紀の29歳から40歳直前までの、女として揺れる10年を描いています
恋・別れ・義妹の死・仕事・結婚・出産

白石カラーは出ていますが、随分ソフトだし、読み易かったなぁ

解説を読んで納得
自分の考えを打ち出す小説こそが読者をひきつけるという確信をもってやってきた
一方で、読者を選んでしまう部分もあった
だから、今回は、より多くの読者に親しんでもらう作品を書いてみた
通勤電車や寝る前に夢中になって読んでもらえるように、ただひたすらに、読了感を良くしようと

勝手に選ばれた読者としては、物足りなくもありましたが、一冊のあちこちで白石さんの言葉が心に残りました
別けても
「運命というのは、たとえ瞬時に察知したとしても受け入れるだけでは足りず、めぐり合ったそれを我が手に掴み取り、必死の思いで守り通してこそ初めて自らのものとなるのだ」
「選べなかった未来、選ばなかった未来はどこにもない、未来など何一つ決まってはいない、だからこそ、女性にとって一つ一つの選択が運命なのだ」

亜紀の10年の年代の女性なら、亜紀を理解出来るし、応援したくなると思います
そして自分も、自分の運命を受け入れてその流れの中で日々を一生懸命生きようという気持ちになれます

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