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浜田久美子「森の力-育む、癒す、地域をつくる」

2010年02月01日 | 新書
森と人は関わることで共に健やかになってゆく
手入れ不足による人工林の荒廃や後継者難の林業など、日本の森が抱える問題を越えて活路を見出そうとする人々は森に何を見ているのか
森の幼稚園、森林セラピー、地域材利用活動、森林バイオマス、木造建築技術の伝承
森との新しい関わり方を実践する現場からのレポート



第6章
森のプロを育てたい
今の林業に欠けているのはホスピタリティと倫理観
今儲かればいいという無茶苦茶なやり方に対して、それはおかしいだろうと言う
人だけでなく働いている山そのものに対して持つ意識
自分のやる仕事は次の人に手渡す前の段階として恥ずかしくない仕事をしようという職業倫理
仕事人の気概
林業に限らず、自分さえよければというやり方をしては結果的に自分が仕事を失う
優先されるのは常に経済性と効率性になってすでに久しい

林業では高収入を得られない
派遣切りにあった人を受け入れようとするものの定着しない

もっと根本のところから見直さないと日本の林業は産業として成り立たない状況にあります
そのためにも幼児の頃から森に親しむ環境を与える
中学生、高校生に森で働く人々と接する機会を作る
そういった努力が必要になっています


森に対する力量を上げるには、森に入るのが一番近道である
森を知らずして森の充分な存続などありえない
本物の森へ入ろう
そこから受ける恩恵を物心両面ありがたくいただこう
そこで身につけた力はやがて必ず森に還元されていく

森で緑に囲まれると心が落ち着きますね
人間に森が与えてくれるものの素晴しさを私達は知らな過ぎます

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