新潮文庫
2003年7月 発行
2005年8月 5刷
解説・池田澄子
203頁
川上ワールド
12編の短編集です
無難な作品が多いのですが
まだまだ川上初心者の自分はそれに不満は無く
今回もまた楽しく読み終えました
一番好きなのは
「川」
河原でコンビニ弁当とビールを飲みながらとりとめのない会話を続ける恋人たち
例によって相手を思う度合いは
主人公の女性>男性
男性の膝にもたれて眠りかけている女性の不安がドキドキするくらい伝わってきます
川上さんは「パスタマシーン~」が初読だと思っていましたが
収録されている「運命の恋人」はずっと前に北村薫・宮部みゆき編「とっておき名短編」で読んでいたことが判明しました!
永遠ともいえる長い年月、恋人同士でいられるのか
二人を支えるのが、熱烈に心底から湧き出る愛情でもなさそうで、よく理解できなかったのですが、それで余計に内容だけは覚えていたみたいです
今読んでみるとこういう世界も描く方なのか、とスンナリ受け入れらてしまう現金な自分デス
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