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村薫「四人組がいた。」

2014年10月10日 | た行の作家

 

文藝春秋
2014年8月 第1刷発行
282頁

 

 

ニッポンの偉大な田舎
元村長、元助役、郵便局長、キクエ小母さん
儲け話と食い物に目のない老人四人組は、集会所に集まっては日がな一日茶飲み話を
だがそこへ、事情を知ってか知らぬか、珍客がやって来て――
タヌキのアイドル、キャベツの大行進、最後は閻魔様まで!

 

今の日本を地方からユーモアを交えて軽妙かつシニカルに描き出す
村薫、初のユーモア小説

 

 

ワタクシの力では最近の村女王にはついていけません
しかし、ユーモア小説ならばなんとかなるかと読んでみました

 

『四人組』というからには裏で何をやっているか分らないような輩なのかと考えてしまいますが、そうでもなく
利益追求、私腹を肥やすのは別の人間で、それらを傍目で見ながら、自分たちの欲求を満足させるべく抜かりなく人を動かしていく老人たち、といったところでしょうか

 

ただのユーモア小説かと思いきや
さすが村女王、深いですね~
ユーモアはユーモアでもブラックです
社会秩序、政治・経済・宗教や、人のなんたるかを鋭くチクリと刺します

 

閻魔、アミダと共に旅に出た四人組
帰ってきて、また面白おかしい話を始めてくれたら嬉しいのですが

 


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