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藤沢周平「又蔵の火」

2017年01月03日 | は行の作家

 

文春文庫
1984年に刊行された文庫の新装本
2006年4月 新装版第1刷
2016年1月    第11刷
解説・常盤新平
341頁

 

 

「又蔵の火」「帰郷」「賽子無宿」「割れた月」「恐喝」
直木賞受賞作「暗殺の年輪」に続く二冊目の作品集
主人公は、放蕩者の兄のため理不尽ともいえる仇討を挑む男や、やくざ者たちで、暗いものばかりです
しかし、不思議なことに、どれも奥深く作者の温かい目線が感じられます
文字を追いながら、短編映画(又はドラマ)を観ているかのようでした

 

最初にこのような暗い作品を読んでいたら藤沢さんの良さに気づけぬまま、放置したかもしれません
明るくユーモアに溢れた後年作との邂逅により藤沢周平の世界にのめり込めたことに感謝したい気持ちでいっぱいです

 

 


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2 コメント

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新年 (narkejp)
2017-01-03 21:13:47
明けましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいいたします。
『又蔵の火』、この暗い緊迫感は独特なものがありますね。
>最初にこのような暗い作品を読んでいたら
>藤沢さんの良さに気づけぬまま、放置したかもしれません
あ、同感です。こういう暗〜い作品を書いてはきだすしかなかった不条理感、不遇感が大きかったのだろうという気がします。
narkejpさん (こに)
2017-01-05 08:30:53
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
穏やかに過ぎた三が日、ノンビリされましたか。

暗すぎますね~。
ハードボイルドですね~。
このような作品、自分が受け入れOKになってから読んで良かったです!
作家さんとの出会いもタイミングが大事ですね。

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