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小川洋子「シュガータイム」

2011年01月16日 | あ行の作家

 

中公文庫
1994年4月 初版発行
2005年6月 11刷発行
解説・林真理子
205頁


初期の作品です
終盤、タイトルとなった「シュガータイム」についての説明がなされているのですが、これは余計でしょう
今の小川さんなら絶対書かないところだと思います

食べることに歯止めがきかなくなった女子大生
難病で極端に背が低い弟
不能でカウンセリングを受けている恋人

女子大生を中心にひと夏を描いた青春小説ですが、人間の本質、哀しみ、優しさを、さり気無く切り取った秀作です


余談ですが
女子大生が買い物に立ち寄るサンシャイン・マーケットには「熊の掌」が売られているのです
そういう物を並べているお店で買い物をしたことがないので、サンシャインマーケットの具体的な様子が想像出来なかったのが残念でした

 


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4 コメント

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Unknown (shizumama)
2011-01-16 23:04:10
たくさんの読書量ですね。
どなたかがコメントされていましたが私もおすすめの本は~と迷った時に参考にさせていただきます。
さて、彼女の作品では薬指の標本と博士の愛した数式を読みました。
後者はかなり好きな本です(笑。
ハルムスの世界は花粉症で引きこもっている時に読もうかと
ピックアップしている本です。
余計に気分が滅入ったらどうしましょ?
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shizumamaさん (こに)
2011-01-17 10:18:34
訪問&コメントありがとうございました
「博士の愛した数式」は先日ケーブルTVで映画も見て、感動が甦りました
評価が高いのも頷けますよね
小川さんは比較的新しいものから読み始めたので、今、90年代に発表された作品に遡ってボチボチ読み進めているところです

ハルムスの不条理世界
なぜ自分が花粉症で苦しまなければならないのか?
世の中そんなものさ
なぁんて簡単には済ませられませんよね~
充分お気をつけ下さい
^^
返信する
同じところで (latifa)
2017-05-08 14:45:31
こにさん、こんにちは!
同じ箇所で、ちょっと残念に思っていましたね^^

まだ、これを書かれた時は、新人作家さんだったのですものね。 ご本人も、現在は、アチャー!って思っていらっしゃるかも。
でも、それ以外では、初の長編なのに、熟練された文章力と表現力、小川ワールド満載でしたよね♪

小川さんの小説は、古い作品も、最近のも、両方大好きです。
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latifaさん (こに)
2017-05-10 08:25:37
おはよーございます。

小川さん
今に至っても基本ブレていないし変わっていませんね!
本書の存在自体を忘れていました。latifaさんの記事で思い出すことが出来て嬉しかったです。それと自分もこうやってブログに残しておいて良かったと思いました。
今後、どのような作品を発表してくださるでしょう。何だかんだ言うかもしれませんけど読み続けていきたいです。
!(^^)!
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