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江戸川乱歩「新宝島」

2009年12月09日 | あ行の作家
「新宝島」
3人の少年が長崎で海賊にさらわれ奴隷のようにこき使われる
固い友情で結ばれた3人は協力して逃げ出し辿りついた無人島での困難にも負けず黄金に囲まれて暮らす原住民に出会う

このように勇気と知恵でもって苦難に立ち向かいロビンソン・クルーソーとなった素晴しい日本少年たちよ!
故郷に黄金を飾る日も近いであろう


「偉大なる夢」
太平洋戦争中の大発明
東京からニューヨークまでわずか5時間で移動できる飛行技術を研究発明した博士
ペリー来航の時代から日本をアメリカの支配下に置くべく間諜として活動を続けた親子4代

戦時中に書かれたこの2編は昭和敵国アメリカに対し、日本民族の素晴しさが繰り返し描かれています
乱歩さん、探偵モノ推理モノの出版が止められ意にそぐわぬものも書かざるを得なかったのでしょう


「知恵の一太郎」
ペンネーム・小松龍之介で書かれた唯一の作品
誰も考えもつかないようなアイデアを出して困り事を解決し周囲を驚かせる明石一太郎
決して頭が良いのではなく他の子供達と比べて『なぜ』『どうして』ということを筋道をたてて、ずっと余計に考える気質の子供だった、というだけなのです
家族や近所に暮らす青年の一太郎への接し方が彼の才能をさらに伸ばしている
これは面白かった

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