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大江健三郎「治療塔」

2010年09月11日 | あ行の作家
汚染された地球から新天地を求めて飛び立った「選ばれた者」たちが10年後、地球に戻ってきた
10年前の姿のままで…

度々
イェーツの詩が出てきます
「選ばれた者」朔ちゃんの悲しみ
「残留者」リッチャンの悲しみ
大江さん自ら
SF映画なら音楽が受け持つ響きをイェーツの詩が果たす
と後書に書いておられます
武満徹さんが最晩年取り組んでいた「オペラ」はこの治療塔だそうです
完成を見ぬうちに武満さんは亡くなってしまいますが、完成していたらどんなオペラになっていたのか!

残念です


ノーベル文学賞受賞後でしたか
大江さんのご家庭での様子を映したものをテレビで見たことがあるのですが
大江さん
奥様
光さん
リビングで
互いを
無視するのでもなく
邪魔するのでもなく
思い思い好きなことをしている

互いを尊重しているんですよね

わぁ!
こんな関係
羨ましいなぁ!

と思いました
現在、大江さんちのリビング実現に向けて日々努力中です

配偶者
同居人
恋人

他人なんだから100%解り合えるなんて所詮無理な話
初めて会った日から何ヶ月か何年か過ぎて
こんな人だったの?
そりゃ当然ですよ
別の人間
エイリアンとでも思わなきゃ
会話して喧嘩して会話して仲直りして、しつこく会話して
自分とは別の人間なんだって承知のうえでなければ一緒に暮らせませんよ


大江さんから
どうしてこんな話になったのかしらね
(^_^;)



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