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小山清「小さな町」

2012年06月01日 | か行の作家

 

みずず書房《大人の本棚》

2006年10月 発行

解説・堀江敏幸

 

 

戦争中には東京・下谷で新聞配達をし、戦後は北海道の夕張炭鉱で炭鉱夫をしていた小山清

その二つの土地に取材した、庶民と自分の周辺を描いた短編集です

 

「小さな町」

「をぢさんの話」

「西郷さん」

「離合」

「彼女」

「よきサマリア人」

「道連れ」

「雪の宿」

「与五さんと太郎さん」

「夕張の春」

 

 

実像よりもひとつ下に自分を置いて書いているそうで、遜り過ぎではないか、鼻につくところもありましたが、人生の機微を淡い色合いで描く作風は好みです

「をぢさんの話」を途中まで読んだところで二度目であることに気づきました

二年前に読んだ講談社文芸文庫の「日日の麺麭/風貌」に収録されていましたねぇ

 

表題作「小さな町」は昭和27年上半期、「をぢさんの話」は28年下半期、芥川賞候補になっていますが受賞には到らず、選者にはそろそろ新聞屋ものと手を切ってはどうか、などと評されていたようです

 


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