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森絵都「月のふね」

2012年07月25日 | ま行の作家

 

角川文庫

2005年11月 初版発行

2008年5月 10版発行

解説・金原瑞人

216頁

 

 

大の仲良しだった中学生のさくらと梨利

万引きグループから抜けたさくらと残った梨利は口も聞かなくなってしまった

そんな二人を心配する同級生、おせっかいな勝田くん

 

孤独な日々を過ごすさくらが唯一心を落ち着かせることが出来るのが智さんの部屋

智さんというのは、さくらが万引きの現行犯で捕まったスーパーで働く男性で、店長室にいたところを逃がしてくれた人だった

 

さくらと梨利の心理状態がいまいち掴めず、読み流しました

ただ、精神が壊れていく智さんの為に一生懸命になるさくらが、自分の心の奥を見つめ直し、梨利との友情を取り戻していく部分には共感しました

 

智が子供の頃に書いたという手紙の最後にウルッときました

ぼくわ小さいけどとうといですか。

ぼくわとうといものですか?

 

いじめや暴力の加害者が、こういう本を読んだらいいのに、と思うのですが、彼らには本を読むという習慣は無いでしょうね

 

まだ、心が柔らかい子供たちに読んでもらいたい一冊です

 

 


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