及川恭子、スーパーでパート勤務、子供は二人、夫の勤務先の放火事件を機に幸福な生活が音を立てて崩れ始める
九野薫、所轄勤務の警部補、妻を事故で亡くしてからは義母が心の支えである
犯罪小説としては弱いんじゃないか、と思います
それより主婦・及川恭子の転落(?)が面白い
朝、夫と子供を送り出してから自転車でパート先へ向かう毎日
マイホームの庭に花壇を作ろう、GWには妹夫婦も誘って北海道へ行こう
こんな幸せな日々が、放火事件の犯人が夫である、という確信が深まるにつれ脆くも崩れ去っていく
結婚前から心の隅に引っかかっていた夫の金銭感覚
パート先の待遇改善を求める運動に参加するも利用されただけ、の挫折感
私の受ける印象は
マイホーム、新車、どうやってこの生活が送れているのか夫の給与明細を全く見ないでノホホンと暮らす甘ちゃん
パート先で男性社員から「我々だって言いたことはあるのです、でももしクビになったら家族諸共路頭に迷うことになるのです、ここはどうぞ穏便に済ませてもらえませんか、及川さんのご主人だって外では辛い思いに耐えていらっしゃると思うんですがね」と懇願されても、何故か、私には全く信じられないのですが、自分の今取っている言動と、夫が運んでくる給料の源、が結びつかない、視野の狭い自分勝手な主婦
いよいよ夫に対する疑惑が深まり警察やマスコミが頻繁に目の前に現れる
夫に対しては三行半をつきつけ、子供だけは絶対に守るのだ!と言いながら最後には自分ひとりだけ逃走する
世間にはこういう人、案外多いのかも
奥田さんの人間観察力には感服です
もう一人の主人公
及川が放火犯だと誰よりも早く疑いを持つ優秀な警部補の九野
所轄警察と本庁の確執、警察内部の身内意識などが描かれていますが
村薫「レディ・ジョーカー」の印象が強く残っており、どうしても比較してしまいました
村>奥田 です
それに、死んでいる人間が生きていると思い込んでいる人が現役刑事なんてやってられるのかな?
「最悪」のほうが面白かったです
九野薫、所轄勤務の警部補、妻を事故で亡くしてからは義母が心の支えである
犯罪小説としては弱いんじゃないか、と思います
それより主婦・及川恭子の転落(?)が面白い
朝、夫と子供を送り出してから自転車でパート先へ向かう毎日
マイホームの庭に花壇を作ろう、GWには妹夫婦も誘って北海道へ行こう
こんな幸せな日々が、放火事件の犯人が夫である、という確信が深まるにつれ脆くも崩れ去っていく
結婚前から心の隅に引っかかっていた夫の金銭感覚
パート先の待遇改善を求める運動に参加するも利用されただけ、の挫折感
私の受ける印象は
マイホーム、新車、どうやってこの生活が送れているのか夫の給与明細を全く見ないでノホホンと暮らす甘ちゃん
パート先で男性社員から「我々だって言いたことはあるのです、でももしクビになったら家族諸共路頭に迷うことになるのです、ここはどうぞ穏便に済ませてもらえませんか、及川さんのご主人だって外では辛い思いに耐えていらっしゃると思うんですがね」と懇願されても、何故か、私には全く信じられないのですが、自分の今取っている言動と、夫が運んでくる給料の源、が結びつかない、視野の狭い自分勝手な主婦
いよいよ夫に対する疑惑が深まり警察やマスコミが頻繁に目の前に現れる
夫に対しては三行半をつきつけ、子供だけは絶対に守るのだ!と言いながら最後には自分ひとりだけ逃走する
世間にはこういう人、案外多いのかも
奥田さんの人間観察力には感服です
もう一人の主人公
及川が放火犯だと誰よりも早く疑いを持つ優秀な警部補の九野
所轄警察と本庁の確執、警察内部の身内意識などが描かれていますが
村薫「レディ・ジョーカー」の印象が強く残っており、どうしても比較してしまいました
村>奥田 です
それに、死んでいる人間が生きていると思い込んでいる人が現役刑事なんてやってられるのかな?
「最悪」のほうが面白かったです
窮地に追い込まれると、人って案外もろいもんかもね。
「最悪」より痛いと自分も思いました。
「最悪」はまだ遣り直しが出来る希望みたいなものが感じられたしね。
「無理」
はもっと辛かったですよね
(;O;)
奥田さん
世の中に対して怒ってるよね
>それより主婦・及川恭子の転落(?)が面白い
→これに尽きるかもしれない。
あと、最近の警察小説やドラマはやたらと所轄警察と本庁の確執をアピールしますよね。それが気になりますね。
これからもよろしくお願いします。
トラバありがとうございました
警察や銀行内部の争い
小説やドラマの世界でしか知りませんが
実際どうなんでしょう
ストーリーを盛り上げるのには恰好の材料でしょうけどね
(^_^;)