読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

中山可穂「悲歌 エレジー」

2010年05月26日 | な行の作家
中山可穂版・現代能楽集

「隅田川」
隅田川に身を投げた娘を弔うため真っ赤な薔薇を育てている男に出会ったカメラマンの私
彼は、私が死を求めて彷徨っているのではないか、と諭すように自分の思いを語る


「定家」
不可解な死を遂げた作家の評伝を書くため作家の最後の仕事場に滞在することになった私
やがて作家の死の真実を知ることになる


「蝉丸」
尊敬する恩師亡き後
幼い姉弟の成長を見守ることになった作曲家
作曲家の婚約を機に3人の関係が壊れていく


親が子を思う愛
男女の禁じられた愛
男性同士の届かぬ愛

激しい愛を描いてきた中山さんです
今回は少々物足りなさを感じました

同じ現代能楽集として2004年に出た「弱法師」のほうが完成度が高かったと思います

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春日武彦「僕たちは池を食べた」 | トップ | 西加奈子「さくら」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

な行の作家」カテゴリの最新記事