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奥泉光「『吾輩は猫である』殺人事件」

2008年04月20日 | あ行の作家
主人公は
勿論
苦沙弥先生に飼われていた猫

水甕に落ちて死んだ筈なのだが…
気付けば
そこは上海
何故か吾輩は上海で野良猫として暮らすことになる
ある日
餌を漁っていると
少し前の新聞が目に入る
そこには
苦沙弥先生横死
の文字が!

吾輩
名無し君は
上海・パブリックガーデンで知り合った猫たち
伯爵、将軍、虎君、ホームズ、ワトソン等と協力して苦沙弥先生殺人事件の捜査を始める
もぅ滅茶苦茶なんです
著者曰く
『パスティッシュ』
ホームズ、ワトソンはイギリスから来た猫で
バスカビルなんて名前の狗に殺されそうになるし
寒月、東風、迷亭等に加えてモリアチー教授も登場
昔、苦沙弥先生の住む家に隕石が落ちて 空間の歪みが生じている
光る猫の存在がクレオパトラの時代から知られており、時空を旅することが出来るらしい

さてさて
殺人事件の真相は如何に?
面白かったです!



ハードカバーで506頁
文字ポイントも小さめ
漢字熟語、常套句が多い
おまけに
旧仮名使い
例)ぢゃあ、すぐに云ってみたまへ
で書かれているので
読み終わるのに時間がかかりました



ところで
夏目漱石大先生の
吾輩は猫である
中学のときに読んだはずなんですが
すっかり忘れている…

この調子だと
漱石全て再読になりそう



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