訳・丘沢静也
光文社古典新訳文庫
2006年9月 初版第1刷発行
2007年8月 第3刷発行
217頁
孤独なジョニー
弱虫のウーリ
読書家セバスティアン
正義感の強いマルティン
いつもお腹をすかせている腕っぷしの強いマティアス
同じギムナジウムの寄宿舎で生活する5人の少年が友情を育み、信頼を学び、大人たちに見守られながら成長していく
訳者は、今回、児童文学としてではなく過剰なわかりやすさやお節介を排除した大人にも読める翻訳を心がけたそうです
少年たちの日常は学校生活や他校とのケンカ、クリスマス休暇の楽しみ、など
なんとまぁ、忙しく活気に満ちた毎日でしょう
自分が子どもだった頃を懐かしく思い出しました
そして、この物語には馬鹿な大人が登場しません
今の自分は、この物語に登場するような大人になっているだろうか
それほど人格者でなくても、最低限、子どもの頃のように考える大人になっているだろうか
大人への反省を促す内容にもなっています
素直にストンと入ってくる小説は読後スッキリ、気持ちが良いものですね
勿論、反省も忘れずに…
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