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木下昌輝「宇喜多の捨て嫁」

2015年11月20日 | か行の作家

 

文藝春秋
2014年10月 第1刷発行
2015年5月 第4刷発行
349頁

 

 

第2回高校生直木賞受賞

 

戦国時代
下剋上が当たり前の乱世の中でも特に悪大名として有名な宇喜多直家
祖父の能家から直家の4人の娘まで
4世代に渡る宇喜多家の『歴史』を描いていますが物語は時系列通りには進みません
まずは”宇喜多の捨て嫁”と呼ばれた直家の4女・於葉の話に始まりますが
直家の幼少期だったり、於葉が生れた頃だったりし
時間が相前後するので読み始めのうちはやや混乱しました

この手法が読者を楽しませてくれますね

 

 

綺麗ごとなど言っていられない血みどろの戦国乱世がリアルに伝わってきます

 

葉室麟「柚子の花咲く」と併読していたのですが、同じ時代物でも全く違う空気を纏った2作品で併読の障害は全くありませんでした

 

ラスト一行は本当に切なかった…

 

高校生直木賞、侮れません
本家直木賞もおちおちしていられませんネ

 

 

 


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