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映画・FRANK-フランク-

2014年10月18日 | 映画(海外)

 

原題 FRANK
2014年 イギリス・アイルランド合作

 

 

ミュージシャンになることを夢見て曲作りに励むジョン(ドーナル・グリーソン)
ひょんなことからインディー・バンド『ソロンフォルブス』にキーボード奏者として参加することになります
バンドの中心にいるのは巨大な張りぼてのマスクを被って絶叫するカリスマ・ミュージシャンのフランク(マイケル・ファスベンダー)
他にはフランクの良き理解者のクララ(マギー・ギレンホール)、ドラムスのナナ(カーラ・アザール)、ギターのバラク(フランソワ・シヴィル)、マネージャーのドン(スクート・マクネイリー)ら一癖も二癖もある面々ばかり
アイルランドの人里離れた湖畔の小屋で始まったバンドのニューアルバムのレコーディングに参加したジョンはバンドのメンバーに受け入れられようと努力はしますが、なかなかうまくいきません
新曲を作って聴いてもらってもクソ扱い
そんな時にフランクがかけてくれた言葉に勇気づけられ、ますますフランクに心酔するジョンでした
アメリカ・カンザス州出身ということ以外、年齢も苗字も不明、寝る時も食事する時もシャワーを浴びる時でさえマスクを外さないフランクの素顔を知りたいジョンは、ドンやクララに尋ねますが答えはもらえずどうやら触れるべきではないデリケートな問題の様です

レコーディングの様子を密かにネット上にアップしていたジョン
それを見た、アメリカ・テキサス州で開催される音楽コンベンションの担当者から声が掛かります
もっと有名になるべきだと考えるジョンと異議を唱えるクララたち
結局、テキサスに向かいライヴで歌うことにしたメンバーたちでしたが、本番を前に不協和音が大きくなりライヴどころではなくなってしまうのでした
バンドメンバーは離散
ライヴに失敗し二人だけになったフランクとジョン
ボロボロになったマスクを外せ、とジョンに迫られモーテルを飛び出したフランクは車にはねられてしまいます
幸い命に別状はなかったようですが、壊れたマスクを残し行方知れずになったフランク
大きな責任を感じたジョンはフランクを探しアメリカ中部を走り回ります

 

映画館でもらったのはフランクの缶バッジ
可笑しい…
スクリーン入口近くにはフランクの人形が飾ってあったり、名古屋市内各所で撮影されたフランクの写真が貼ってありました
映画を観る前には、それらは微笑ましく可笑しかったのですが、観た後では
哀しい…

 

フランクのマスクに表情は無いはずですが、シーンによって感情がうかがえるのが不思議
マイケル・ファスベンダーの『身体の表現力』でしょうか
最後に聴かせてくれる物悲しい歌声も素敵でした

 

分類すればコメディ映画ですが、笑いだけに終わらず現実の厳しさや苦しさも描いた良作だと思います
エンドロールが全て終わるまで誰も席を立たなかったのは嬉しかった!

 

 

 


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