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堀江敏幸「めぐらし屋」

2010年11月03日 | は行の作家

新潮文庫
2010年7月 発行
解説・東直子
186頁


蕗子さん
40歳過ぎ
独身
会社員

同じような毎日を繰り返す自分に倦みを感じながらも新しいことに立ち向かう気力も無くなりつつある
母と離婚後、独り暮らしをしていた父が亡くなり、遺品整理のため父の住んでいたアパートに向かう
そこで見つけた一冊の大学ノート
表紙には「めぐらし屋」と書かれている
めぐらし屋とは何だろう
父はここで一体何をしていたのだろう

刺激的な部分もありますが全体に静かに流れ終わりを迎える優しい物語
フランス映画のようでした

そしていつもの堀江さんらしい
連想ゲームのように繋がる心地良い言葉の数々
「もの」を観察し想像力を膨らませ物語を綴っていく楽しさ
人と関わることの面白さ

純文学、日本語の美しさを伝えてくれる作品でした

解説の東さん
先日読んだ「甘い水」は?でしたが好きな作家さんです
好きな作家さんが解説を書かれていると好い作品に出会えた嬉しさが2倍にも3倍にも感じられます

 


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