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ジョディ・ピコー「わたしのなかのあなた」

2010年08月08日 | 海外の作家
白血病の姉、ケイトのドナーになるため遺伝子操作で生まれたデザイナー・ベィビー、アナ13歳

弁護士事務所を訪ねたアナ
自分の体に対する権利を守るため両親を訴えたい

アナ
ケイト
父親・ブライアン
母親・サラ
兄・ジェシー
弁護士・キャンベル
アナの訴訟後見人・ジュリア

各々が語る短い話で全体が構成されているので、折々の各人の心の動きが手に取るように読み取れます

この物語に『答え』はありません
あなたの立場だったらどうしますか?
どの登場人物に共感しましたか?

自分がケイトの立場だったら
妹や家族の犠牲のうえにしか生きられない自分に耐えられるだろうか
そのような治療は止めて欲しいと訴えるのではないだろうか

自分がサラの立場だったら
娘の命を救うために出来る事は何でもしようとするのではないだろうか
しかしドナーとなる運命を背負わせた子供を産むことが出来るだろうか

どの人物にも共感できませんでした

考えさせられる物語でしたが
結末にはがっかりしました
まさにハリウッド映画じゃない?

607頁で終わりにして欲しかった

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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はじめまして! ()
2010-08-09 23:16:49
コメント、TBありがとうございました。
誰にも共感はできませんでしたが、考えさせられる内容でした。
このラストだから、この題名になったのでしょうが、好きになれませんでした。
映画のラストのほうがよかったです。
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花さん (こに)
2010-08-10 19:50:34
こちらこそありがとうございます

このラストは本当にガッカリでしたね
自分はこの小説のようなドナーとか移植とか家族の病とかの経験が全く無いのでわからない、というのが実感でした
難しい問題です

返信する

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