ちくま文庫
2015年4月 第1刷発行
454頁
日本語は、明治以来の「西洋の衝撃」を通して、豊かな近代文学を生み出してきた。いま、その日本語が大きな岐路に立っている。グローバル化の進展とともに、ますます大きな存在となった〈普遍語=英語〉の問題を避けて、これからの時代を理解することはできない。われわれ現代人にとって言語とはなにか。日本語はどこへいくのか。
1章 アイオワの青い空の下で〈自分たちの言葉〉で書く人々
2章 パリでの話
3章 地球のあちこちで〈外の言葉〉で書いていた人々
4章 日本語という〈国語〉の誕生
5章 日本近代文学の奇跡
6章 インターネット時代の英語と〈国語〉
7章 英語教育と日本語教育
これまでも日本語や漢字に関する本を何冊か読んできましたが、本書ほど充実した内容のものはありませんでした
真面目に、誠実に、日本語について日本文学について、外国語との関わりについて著されています
衝撃的なタイトルは夏目漱石「三四郎」での広田先生の台詞からとったとのこと
じっくり読んでいたらおよそ2か月もかかってしまいました
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