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小川洋子「余白の愛」

2011年06月07日 | あ行の作家

 

中公文庫
2004年6月 初版発行
2006年4月 6刷発行
234頁


主人公は突発性難聴を患った24歳の女性

耳、音、記憶、速記者、指、13歳、ヴァイオリン、ジャスミン

現実か幻想か
モヤモヤとした思いがラストで明らかになるので比較的読み易い作品だと思います

主人公は学校を卒業してすぐ結婚、3年で離婚
就職活動をするも、耳の病気と、「社会」というものを全く知らないため、全て不採用
別れた夫から渡される生活費で、なんとなく暮らしている
現実には、あまりお目にかかれないような(少なくとも私の周囲にはいない)生活感の無い女性を主人公としているからか、フワフワとした雰囲気を味わい、楽しめた作品でした

 

 


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4 コメント

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どこかざわめくような創造力がスゴイ光ってます (マッチ)
2011-06-12 00:07:12
「余白の愛」も、最近売れている「人質の朗読会」も
まずはタイトルで読む人の想像力をかき立てますね。

小川さんの本は、もやっふわっとしてる事が多いみたいですね。
そして妙な安心感が・・・。
不思議感も含めて楽しめますね~。

そこら辺を↓のサイトがかなりクローズアップしてるんです。
http://www.birthday-energy.co.jp/ido_syukusaijitu.htm
そして、かなり裏読みが得意な方みたいです。
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マッチさん (こに)
2011-06-12 10:16:33
初めまして
訪問&コメントありがとうございます
内容は勿論ですが、読者を惹き付けるタイトルや装丁は重要ですね
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暑い・・・ (latifa)
2012-09-12 13:46:01
こにさん、こんにちは。
小川さんの小説は、酷暑とか、真夏とか・・とは、縁遠い、ひんやりした空気感をまとってますね。

バイオリンとか、少年、病院とか、夫の浮気とか、何度も小川さんの作品に登場するキーワードですが、やっぱり楽しめてしまいました^^
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今日も、まだ暑いです。 (こに)
2012-09-17 08:53:15
>小川さんの小説は、酷暑とか、真夏とか・・とは、縁遠い、ひんやりした空気感をまとってますね
本当に。真夏であっても透明感とか清涼感があります。
似通った設定でも読者を厭きさせず小説世界に惹き込んでくれる。
楽しめますね~。♪
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