読書と映画とガーデニング

読書&映画&ガーデニング&落語&野球などなど、毎日アクティブに楽しく暮らしたいですね!

高橋源一郎「ぼくらの民主主義なんだぜ」

2016年07月03日 | 新書

 

 

 

朝日新書
2015年5月 第1刷発行
2015年8月 第6刷発行
255頁

 

 

日本人に民主主義は無理なのか?

 

大きい声より小さい声に耳をすませる
震災と原発、特定秘密保護法、若者の就活、ヘイトスピーチ、従軍慰安婦、表現の自由などを取り上げながら、壊れた日本を作り直す、絶望しないための48か条

 

2011年4月から2015年3月まで
朝日新聞「論壇時評」に連載されたものに加筆して新書化

 

 

時事問題に真摯に向き合い、源一郎の思うところを、一般読者が理解しやすいようハイレベルでありながらわかりやすい文章で著してくださっています
勿論、源一郎さんの考え方に反対の方も多いことでしょう
私も全く同感というわけではありませんが、源一郎さんのように理性的に多角度から物を見る力を持つ人が増えれば日本の民主主義もさらに成長できるのではないかと思います

 

最も印象に残ったのは2012年11月29日付け
従軍慰安婦や三池炭鉱問題に関する日韓関係の緊張についてのコラム
「被害者の示すべき度量と、加害者の身につけるべき慎みが出会うとき、はじめて和解は可能になるはずである」
ぼくたちの国では不満が鬱積し、その捌け口として、誰かを、あるいは何かを攻撃する言論が跋扈している
だが、それは何も生み出さず、この国を走る亀裂を深めるだけだ
必要なのは「和解」への道筋なのかもしれない
だが、そのためには、相手を「理解」しようとする思いがなければならないのである

 

新聞社が気に入らなくても読んでみて損はない1冊だと思います

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 立川談春「赤めだか」 | トップ | 映画・リメンバー・ミー »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

新書」カテゴリの最新記事