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堀江敏幸「時計まわりで迂回すること 回送電車Ⅴ」

2012年07月07日 | は行の作家

 

中央公論新社

2012年3月 初版発行

276頁

 

 

回送電車シリーズも第5集になりました

55編を収めた散文集

 

Ⅰ 堀江さんの文房具・オーディオ製品への愛着ぶりが微笑ましい

Ⅱ イタリア、フランスの企業、工房を訪ねた時の話、ここでも物への愛着が窺われます

Ⅲ サッカー、特にジダンへの思い入れの強さに驚きました

Ⅳ 東京の散策記、これは地元の人でなければわからない部分が多いかと思いました

 

各編の、タイトルとラストの一文の結びつきの妙はお見事です

どうやったら、これがこうなってこう発展してここに落ち着くのか、毎回感心するばかりな自分が情けない

 

色んなジャンルの雑誌に寄稿されているんですね

そういえば美容院で読んだ雑誌で堀江さんの名前を見て驚いたこともありました

堀江さんを知らないという方、知らない間にどこかで読んでいるかもしれません

 

夜、眠りにつく前のひととき

堀江さんと語らいながらの読書

気持ちを落ち着かせてくれる上質の一冊です

眠りを誘う、ともいえますが…

 


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