「食堂かたつむり」に続き待望の第二作
小川糸さん、こんな作風でいかれるのでしょうか
東京・谷中でアンティークきもの店「ひめまつ屋」を営む栞の恋と家族の物語り
不倫の恋
自分の都合の良いように栞を弄んでいるように感じられ
初めのうちは相手の男性に腹が立ちました
だんだん、これは本当の相手に出会ってしまったんだな、辛いけれどこれが恋なんだな、と思えてきて、切なくなりました
アンティーク着物
谷中の町
おいしい食べ物
にのせて
四季折々の日本の伝統や風習をとても丁寧に描いています
一番好きだと思った部分
鏡台の前で髪の毛を梳いていると、不意に空気が軽くなっていく気がした
桜が咲いたのかもしれない
この冬は寒い日が多かったのに、ここにきて急に春らしい天気になった
桜の開花宣言が発表されると、まるで空気に紅をさすみたいに、町全体が少しずつ淡いピンク色に染まっていく
ただ
物語としては物足りなく感じられました
タウン雑誌、ファッション雑誌、グルメ雑誌に恋や家族に関するエッセイを加えたって感じかなぁ
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「食堂かたつむり」は「命を食べる」というあたりで、骨太感があったのですが、今作は確かにサラサラした感じでした。不倫でありつつ、ドロドロでなくサラサラ、というのはある意味すごいかもしれませんね。
彼がステキすぎて、生身の男性って感じに乏しかったのです。だから私も「和風小物のおみやげ屋さん」とか、「少女漫画風」って印象だったのですが、実はそういうのキライじゃないです。
物足りない、といえば確かにそうですね・・・。
でも、もっと素晴しい手ごたえのある作品を期待したいですネ♪