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熊谷達也「漂泊の牙」

2010年12月21日 | か行の作家

 

集英社文庫
2002年11月 第1刷
2009年6月 第15刷
解説・吉野仁
398頁


東北の大自然を舞台に幻のニホンオカミをめぐる人間模様を描いた動物冒険サスペンス

動物学者・城島の妻がオオカミと思われる野生動物に襲われて亡くなる
愛する妻の復讐を誓い山の中を歩きまわる「一匹狼」的な城島を中心に
女性TVディレクター、地元の刑事などが織り成すミステリアスな人間ドラマが展開します

大自然の風景など臨場感たっぷりの描写に加え
山の民「サンカ」についてのエピソード
古来、人間とオオカミがどんな関係にあったのか
なども興味深く読みました


熊谷作品を初めて読んだのは比較的最近で
「箕つくり弥平商伝記」という東北の箕売りの物語でした
これを皮切りに、これまで新旧織り交ぜて何冊か読みました
戦争に関するもの、熊谷さんの趣味のバイクの小説なども面白いですが、やはり東北の大自然と動物を描いたものが読み応え充分で大好きです
そういう枠におさまらない作家さんなのですが…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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