おぉきに。

気が向いたら読書感想を書き、ねこに癒され、ありがとうと言える日々を過ごしたい。

謎解きの国のアリスⅢ-④

2008-11-16 19:27:21 | イベントレポ
町はどんどん変わるけれど、変わらないところも大事。メリハリが必要、という先生。
そもそも、「大阪」って、いつから大阪?となると、伝説の域に入ってしまう。
今度の上町台地の対談にしても。上町、とは「下町」の対義語がそのまま地名になったもの。

あべのに今度出来る300mのビル。
高層ビルそのもの、よりも。高層ビルによってできる景観・シルエットが好きと有栖川先生。
でも、ビルを作ればいいってもんじゃない。新しい高層ビルができると、周りの古いビルに空きができてしまう。

ただ、こういう不況は日本のチャンスという人もいる。
今度アメリカの大統領がオバマさんに決まったけど、世界はさまざまで。
イギリスはブックメーカーに代表されるギャンブルの国。オバマさんが暗殺されるかどうか、という賭けがある。
フランスは、勝手に乗りこんできて勝手に格付けする。ミシュラン……。
で、日本はというと、ミーハーにして言葉遊びで饅頭作る国(笑)。こういう国ばかりだと戦争にならない。ばかばかしくて。
(以前、ユーゴのコソボ紛争で、当時の国連事務総長だった明石氏が、明石焼きを食べるかどうか?なんてワイドショーで馬鹿騒ぎしたことが)
日本の文化が再評価されている。コスプレとかね。関空にスカートはいた男性が…「女装の趣味は?」と訊かれた先生「無いです」
ここで河内氏が「アラブのお金持ちの格好したらどう?」
「それ面白いかも♪♪」と大喜びの先生。「似合いそう」という受講生の爆笑。
日本国民全員がコスプレしたら!とまで。<ひこにゃん>とか。
「そうそう、前に話した<せんとくん>、あれは宣伝としては大成功やね」という河内氏に対して、
「童子に角、でしょ、意味が分からん」という先生。「あれはあかんわー。アクマみたい」

作家は引きこもって書かないと。
「でもこの人、付き合いいいでしょ。断れないO型やから」と河内氏。
仁徳天皇陵をユネスコの世界遺産に、という動きがあるが、これに賛成する人と反対する人でミステリ書けない?と振られた先生。
「タイトルだけアイデア貰っても…。どういう話になるかが分からない…。ただ、そういうのは楽屋で言うて!」(笑)
いろいろ見学に行きたい場所はあるけど…出版社を通してならいいけど、推理作家が見学なんてどう思われるか…。
河内氏は最近『図書館戦争』や『阪急電車』の作者、有川 浩さんに会ったそうですが、なんかオドオドした人だった、と。
「作家はみんなそうですよ」と先生。「人前で言えないから本に書く。アノ時こう言えばよかったー!と家に帰ってから言葉があふれてくるから、小説にしないとどんどん広がってしまう」
じゃあ作家って?
「女々しいのと反射神経のなさ」……先生…。
でも作家は作品の世界を完結させなければならない、から凄いと思う。と河内氏。

ところで、京阪中之島線、乗った?と訊かれた先生。
「いやまだ乗ってない」(意外!!私なんてもう何回乗ってるか/笑)
ガラガラなんですけどね(苦笑)
地下深く、という深さを味わう人もいるけど、僕は…と先生が返すと、「中之島線の通る地下の地層が見えたら?」「それいい!」

まさしく脱線しまくるお2人でした。

この朝日カルチャーセンターの【謎解きの国のアリス】という対談を、年に一回のペースでしたいと考えているそうです。
いい加減、会員になったほうがいいかもしれん…。

終了後、受付で販売された『大阪探偵団』にお2人のサインがいただけるというので、控え室のせまーいブースでにわかサイン会が始まりました。
私は今のところこの本の購入予定がなくて(他に買いたい本が多すぎて…)、先だってのジュンク堂のサイン会に並べなかった悔しさで『火村英生に捧げる犯罪』を持参しておりまして。
『大阪探偵団』が全部捌けた(売り切れた)のを見計らって、後ろに並び、これにサインをいただけませんか?とお願い。

でね、先ほどのパン屋さんの話。
実はw
「私の妹が大阪でパン屋を2店舗展開してるんです。今度妹に言っときますね♪(上町台地に出店してって)」
まわりにいたファンの人も含めて大爆笑でしたww
いや本当なんですよ。京都人のくせに、長い間パン屋さんで働いてるうちに、大阪に店を出すスタッフの一人にまでなってるんです。現在、2店舗を一度に面倒みないといけなくて、朝5時から夜11時まで働いてるらしい。私もしばらく妹に会ってないっす。


ああ長かった…今回はわりとマメにメモをとることができたので、かえって長くなりすぎて……。
ということで、こういう対談の機会の多いお2人。何年か後には続編も出るでしょうから、私のザルの記憶による漏れは、その時に補填してくださいませ。

以上です。


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