絵本ひとりぼっち

手作り絵本歴38年・ひとりぼっちのひとりごと

さよなら 庭の木

2012-06-10 15:03:12 | つぶやき
ついにこの日がやってきた・・・夫の愛知帰還記念に(?)庭の木を5本処分することになっていて、土曜日の朝8時前に庭師さんが来ました。

カイヅカ3本
前の家との目隠しに植えたのが20年ほど前。 しっかり根付いて、あまり伸びないようにトップを切っていたのでしたが、それも最初の3年間くらいで、カナダに引っ越してしまい、その後もどんどん伸び続けていまや二階の屋根あたりまで・・・去年の台風でそのうちの一本が倒れかけて斜めになったままでした。

跋根すると決めた日あたりから、カイヅカは毎日、緑色の粉を降らせるようになりました。 花粉でもなく、葉っぱでもなく、私には涙のように思えました。 夫にそう言うと、予想どおりフフンとセセラ笑われました。

庭師さんに「涙かも?」と言ったら、「そうかもしれませんが、ただサヨナラの挨拶をしているだけかもしれませんよ」と。 彼はいつも、枝を落とすときや伐採するとき、心の中で木に労いの言葉をかけているそうです。 そして枝や幹を焼却処分するのではなく、リサイクルのほうへ持っていくのだそうです。 

  
作業開始。 彼のオヨメチャンと父君が、彼が鋏で切った枝を手際よく車に積んでいきます。
   
チェーンソー準備

太い幹をチェーンソーで切った後、機械ではなくスコップなどを使って手掘りで慎重に根っこを掘り起こし、ついにカイヅカ3本は跡形もなくいなくなりました。
     

そんなに思いいれがあったわけではないのに、何故か涙が出ました・・・カイヅカの根元で心地良さそうに昼寝していた愛犬ジェーンのことや、鳩カップルが巣をかけようとしていたのを懸命に断ったことや、蜘蛛の巣を箒で払ってやったことや、いろんなことを思い出しました。
 
  
月桂樹は切り株だけになり、木蓮は裸の幹になり、ここで本日の作業は終了。 続きは2週間後です。 

      
カイヅカに押されて変な形になっていた椿の木を剪定して紐で矯正し、土をきれいにならし、前の家の屋根も我が家のベランダタイルもきれいにお掃除して、気配りの行き届いた庭師さんです。

カイヅカ君たちも、こんな方に切られてよかった・・と思えるような、優しい気持ちが伝わってくる庭師さん。
作業後、庭でフレーバーティーなど飲みながら少しオシャベリしましたが、オヨメチャンも本当にかわいくてやさしくてガンバリヤさんで・・・良い出会いに感謝した一日でした。


『お庭のカウンセラー・せせら樹』・・・相互リンクしていただきました。
http://ameblo.jp/seseragi28


翌日・・・
うちの庭、こんなに日当たり良かったんだ・・・。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大きな木 (ひらの)
2012-06-10 15:41:51
小さな木もですが、長い時をかけて大きく育った木を切るのはとくに悲しい・・・というか恐れ多い気がします。
緑の粉・・・なんだったんでしょうね・・・・

この人に伐られて良かった。そう書かれる感性が好きです。また、そう思わせてくれる庭師さんなのですね。
ひらのさん (Mido)
2012-06-10 16:24:47
ステキな庭師さんご夫婦でした。

木は切られるのを察知して、急に花を咲かせたりするそうです。 けなげ・・。
変わりましたね。 (haru)
2012-06-12 20:29:07
なんだかすごく違った庭になったみたい!
明るくなりましたね。

木にも神がやどっているのですよ。
とても日本らしい考え方かもしれませんが、すべてのものに心があるような気がしますよね。

緑の粉…是非、絵本にしてあげてください。
haruさん (Mido)
2012-06-13 00:28:20
確かに、木や草花にも心があるような気がします。無生物にだって、私はすぐに話しかけてしまいます。(洗濯機とか掃除機とか・笑)

絵本のネタは尽きませんよね~。

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