海外のニュースより

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「ビタミンは、死のリスクを増やしている」と題する『シドニー・モーニング・ヘラルド』紙の記事。

2007年02月28日 | 健康
 病気を予防することを意図している人気のあるビタミンのサプリメントは、実際は死のリスクを増やすかもしれないということを画期的な国際的研究が見出した。
ビタミンAは、サプリメントについての68の試験検査で最悪の成果を示した。それは死のリスクを16%増やした。
 密接に関係する栄養剤のベータ・カロテンは、死のリスクを7%増やした。ビタミンEのサプリメントは、『アメリカ医学会雑誌』によると、死のリスクを4%増やした。
デンマークの研究者達は、ビタミンCは、長生きに何の効果もない。積極的効果も消極的効果もない。研究者達は、またセレニウム・ミネラルについて増大するリスクの疑いを晴らした。
 彼れらは、「西欧の成人の10%から20%は、病気を予防できる信じてサプリメントを飲んでいるとすると、「この公衆衛生の帰結は決定的である」と結論した。
検査は23万人以上の成人の死に対してベータ・カロテン、ビタミンA、E、Cが及ぼす影響を検査した。
 彼らはビタミンの使用と死との間に何ら顕著な繋がりがないことを見出した。
だが、分析された高い性質の結果は、ビタミンAとEとベータ・カロテンとを併用した場合、平均5%リスクが増大することを明らかにした。
 「補助的医学と研究のためのセンター」所属のオーストラリア人専門家ルイ・ヴィテタは、この結果は「非常に厄介だ」と言い、ビタミンが良い影響よりはむしろ悪い影響を与えるという証拠を強調した。
 「人々は自分自身を特別なリスクに曝すならば、疾病を予防できるという考えに基づいて何十億ドルものビタミン産業が存在する」とクイーンズランド大学のヴィテタ教授は言った。
 サプリメント製造業者は、これらの製品にはアンチ・オキシダント効果があり、特に疾病と結びついたいわゆる酸化ストレスに責任があるフリー・ラジカルの「メッセンジャー分子」を解体する効果があると主張している。
 だが、批判者は、そもそも酸化ストレスと言うものが存在するかどうか疑っている。この研究では、フリー・ラジカルを絶滅することは、生き延びることに関わる本質的な防衛機制を妨げると述べている。
 ヴィテタ教授は、もっと小さな研究は、ビタミンを大量服用した人たちは、最も高いリスクを持ったことを示しており、「非常に慎重な服用」を呼びかけた。
 彼は、ビタミンの服用についてもっと具体的な忠告を提供できる医師が必要だと述べた。
 「これらの結果が示しているのは、これがわれわれが更に注目すべき非常に関心のある領域であるということだ。」
 ビタミン産業の代表者を含む「補助的ヘルスケア会議」(CHC)は、結果は古いデータに基づいており、オーストラリアでは受け入れられていないビタミン服用量を認めたテストを含んでいると述べた。
 CHCの執行役員のトニー・ルイスは、この研究の主張についてはコメントしないが、「証拠は薄弱だ」と述べた。
 オレゴン州立大学のライナス・ポーリング研究所長のバルツ・フライは、研究と研究されたデータは、どちらも、欠陥があると言った。その理由は、検証された以前の調査の3分の2は、心臓疾患か、ガンか、あるいは他のリスクをもった人々で、彼らはサプリメントが効き目があるかどうか見るために治療をうけた人々を含んでいるからである。
「この種のアプローチはうまく行かない」と彼は言った。「数年の間に、これらの臨床的試みから、アンチ・オキシダントは、病気の治療では効果がないことが明らかになった。」
 サプリメント販売業者グループである「自然食品協会」は、この研究は、何らのリスクの増大も示さなかった大規模の臨床的研究とは非常に対立している」と述べた。
 協会の副会長であるダニエル・ファブリカントは、メタ・アナリシス研究と呼ばれる現存の研究の審査はしばしば効果があったが、この研究の場合は、過程に偏りがあったと述べた。「その理由は、死亡率に貢献する他の多くのファクターがあり、それは単純には評価されなかったからだ。」
[訳者の感想]サプリメントが命を伸ばすのに貢献せず、むしろリスクを増やしているという研究結果について、改めて研究者にテストをして貰いたいと思います。
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