ヒグチアイの初全国流通アルバム『三十万人』のリリースパーティ、基本スタンディングだったので早々に客席後方の椅子に座る。客層は伊藤サチコや拝郷メイコと比べると若いし女性のお客さんも多いような。チーナとジョゼもいたとはいえ、ヒグチアイは同性からも支持されているのでしょう。
1組目はチーナ、ピアノボーカルにギター、ドラム、ベース、バイオリンの若い男女混成バンド。ウッドベースの響きが心地よい。バイオリンの音色がくっきりとした存在感を表していて、かといって突出して目立っているわけでもなくバンドの音のひとつとなっていていい切れ味を出していました。ボーカルの声もアンサンブルのひとつとなっていて、歌を聴かせるというよりは音楽全体を聴かせているようなイメージでした。今日のステージがたまたまそういう選曲やアレンジだったのか、それとも常にこういう感じなのかはわからないけど、機会があったらまた聴いてみたいですね。
2組目はジョゼ、ギターボーカルとベース、ドラムのリズム隊の3人組男性ロックバンド。平成デモクラシーの弾き語りでボーカル羽深創太とヒグチアイが一緒になり、その縁で今回声がかかったとか。本当はもっとガンガンいく曲もあるんだけど今日は背伸びしてアダルトな感じでいきます、とロックバンドとしては静かな曲を選んできたとのこと、会場の雰囲気がそうさせたのかヒグチアイの雰囲気がそうさせたのか。
そしていよいよ今日の主役ヒグチアイが登場、シンプルにキーボード弾き語りで。今日まで自分(と関係者)のものだけだったアルバムがいよいよ発売されて、自分の手元から離れて聴いてくれる方の手元にいくのが寂しい気がすると語っていました。「東京」のときには、アルバムを出してこれからも音楽を作り続けていくけれど3年前のこの曲は今の私には書こうと思っても書けない、3年前の自分だからこそ書けたんだと言ってました。これから先もその時その時にしか作れない曲を作りつつ、昔の曲も愛おしく歌い続けてほしいなあと思います。
「かぞえうた」ではいつものようにお客さんの返しを求めつつラストでは伴奏も止めて客席の声だけで「ラララ」と歌ったりして、みんながリリースおめでとうと言っているようでした。
これまで弾き語りの音源しか持っていなかったから、ギターやドラムの音が入るだけでかなり新鮮に聴こえます。これからも応援していこう。
<セットリスト>
チーナ
1.曲名不明
2.愛とか恋とか
3.それでそれから
4.水曜日
5.Granville Island Market
6.コロファリオ
7.乾杯のあいさつ
ジョゼ
1.曲名不明
2.セピア色の海で
3.ユートピアの生活
4.ガラスの漂流記
5.曲名不明
6.曲名不明
ヒグチアイ
1.わたくしごと
2.メグルキオク
3.きらいになっていく
4.書きかけのラブソング
5.ココロジェリーフィッシュ
7.黒い影
8.東京
9.かぞえうた
Enc.ホームタウン
2/16 青山月見ル君想フ
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