まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
たまにライヴや本の感想、中小企業診断士活動もアップします。

ある戦争 KRIGEN

2016-11-01 23:00:49 | その他の映画(あ~な行)

アフガニスタンで平和維持活動のため展開しているデンマーク軍。タリバンの勢力は未だ強く、パトロール中に兵士の1人が地雷で命を落とす。部隊の動揺を鎮めるために、隊長のクラウスはしばらく一緒にパトロールに出ることにした。

ある日、部隊はパトロール中に村人に頼まれ、彼の娘の火傷の手当をする。その後、彼の一家が「タリバンに狙われる」と宿営地へ保護を求めてきたが、クラウスは「明日また村に行くから心配するな」と帰してしまう。

翌日、パトロール中に村に立ち寄った部隊は、惨殺された一家の死体を発見する。そして待ち構えていたかのようにタリバンの一斉攻撃が始まり、部隊は窮地に陥った。部下が瀕死の重傷を負い、タリバンの猛攻でドクターヘリの着陸も部隊の撤退もできず、クラウスは空爆を要請する。

空爆により難を逃れたパトロール部隊だったが、しばらくしてから軍の監察チームが来て、クラウスを民間人殺害の容疑で告発した。クラウスが空爆を要請した場所は民間人居住区域で、犠牲者が出ていたのだ。帰国したクラウスを待っていた裁判では、クラウスが実際に敵を確認していたかどうかが争点となる。。。

「駆け付け警護」など新たな任務が付与される予定の自衛隊にも、今後起こりそうな事件だなあと思いました。そもそも自衛隊員が任務中に死亡したら、戦死になるのでしょうか?南スーダンで起きた大規模な武力衝突を「戦闘行為ではなく衝突である」と詭弁を弄する今の政治家たちだと、まず戦死というショッキングな言葉は使わないんでしょうけど。

あるいは自衛隊員が任務中に相手を射殺したら、どうなるのでしょう?建前では「自衛隊員は軍人ではない」ので、相手方に捕まっても軍の捕虜としての扱いを受けられないのではないかといった懸念があったり、日本に帰ってきたら殺人罪で告発されたりする恐れはないのでしょうか?相手が民間人なのか武装勢力なのかで明確な線引きがあるわけでもなさそうだし。

デンマーク軍の兵士が1名、地雷で命を落とすけど、自分の国を守るためではなく外国で犠牲になるというのは、どのように受け止められているのでしょうか?家族と国民とでまた違った思いがあるのかもしれませんが、自衛隊はこれまでそうした事態を想定していないだろうから、いったん事が起きたら大議論になるだろうと思います。日本の為に死ぬならいいけど、外国で死ぬために自衛隊に入ったんじゃない、とかありそうだし。

戦地の極限状況も特筆されます。100%安全なことはない、と頭で分かっていても、実際に仲間が死んだり攻撃を受けたりすると、気が動転したり正常ではいられなくなったりします。タリバンの残酷な処刑を見た後では、なおさら精神的な影響は大きいでしょう。

彼らを日常の平和と繋ぐ細い糸のひとつが、祖国に残してきた家族。家族のおかげで戦地の兵士は一瞬の安寧を得ますが、一方で残された家族は父親の不在が重くのしかかり、彼らは彼らの戦争を戦っているのかもしれません。自衛隊をPKOに送り出してる家族も大変な思いをしているんだろうなあ。

近い将来、日本でも同様のことが起きるのでしょうが、特定秘密とか言われてほとんど表に出ず報道もされない、なんてブラックな未来を安易に想像できてしまうのが怖いですね。

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