イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

水軒沖釣行

2020年09月05日 | 2020釣り
場所:紀ノ川河口
条件:中潮 7:42満潮
釣果:タチウオ 8匹

台風10号が近づいている。9号とほぼ同じ九州の西側海上を通るコースなので同じ勢力ならそれほど心配することもないのだが、9号に比べるとはるかに勢力が強いらしい。
そんな台風を目の前にして加太まで行く勇気はないので紀ノ川河口でタチウオ狙いとした。

今日は午前4時15分に出港。



台風の影響でうねりが港にも入ってきているのか、係留している船はみんな前後左右同じ向きにゆっくり揺れている。それに加えて渡船屋が臨時休業しているので一瞬エンジンを始動させるのを躊躇する。



ただ、揺れはわずかだ。どうせ2時間も釣りをしていない。それくらいの時間ならうねりも高まることはないだろうと考えなおして出港した。

沖にうねりが入ってくると魚は港内に避難してくる。それに加えて真っ暗な中、いきなり外に出るのも怖いので海保の巡視船が係留されている辺りから仕掛けを流し始めた。そしていきなりアタリ。指は3本くらいのものだがたくさん魚は居そうだ。それならばもう少し先を探ってみようという心が芽を出す。釣り師の法則として、「トオクハツレール」というものがある。これは、遠いところに行くほど魚は釣れるのだという錯覚にも近いものだが、僕もその法則を信じているもののひとりだ。白崎よりもすさみ、すさみよりも串本、30メートルのラインよりも40メートル、いや、50メートルのところまで行けばきっと釣れるのだと思っている。そして少しずつ沖を目指した。

頻繁ではないがアタリはあるものの、あがってくるタチウオはベルトサイズを通り越して真田紐サイズだ。これでは食材にならない。なんとか食べられそうなものを除いては海にお帰り願う。瀕死のものもあるが仕方がない。

毎回のとおり、南海フェリーが入港してくる頃からアタリが多くなり、



出港していく頃にはアタリが遠のいてきた。



港内はどうだろうとかと移動をしてゆくがあまり芳しくないのでこれで終了。
今日釣りに出るような物好きは僕くらいだと思っていたら、河口には4隻の船が見えた。帰途には港内で同じ港に係留しているKさんもいた。今日の結果を聞いてみると僕の倍は釣っていたようだ。やっぱり港内のほうが魚が多かったのかもしれない。やっぱり調子にのって遠くまで行き過ぎた。

暗いうちはわからなかったが、辺りがあかるくなって景色が見えるようになると、新々波止の切れ目にある低い護岸が波で洗われている。ここは護岸の北側になるので一見穏やかだが、予想以上にうねりは大きいようだ。奥に見える番所の鼻にも大きな波が打ち寄せている。



こんな中、僕よりももっと物好きと思われる加太を目指していく釣り船もあったけれども大丈夫だろうか・・。まあ、うねりだけだと意外に釣りをできるものだけれども、船に弱い人は間違いなく酔ってしまう。ぼくも何度かそういう経験があり、結局行っても釣りにならないという結果になるのだ。

港に戻って台風に備えロープを増やした。



隣のNさんは早々に3日ほど前に僕の船とロープでつないでくれていたので今日は護岸に新たなロープを追加するだけだ。小船のほうも隣のTさんに迷惑がかからないように艫から護岸にロープを渡して舳先にもロープを追加。いつもの形だ。大きいほうの船のデッキには細々したものをいくつか乗せているので飛ばないように片づけたが小さいほうはそれほど飛ばされそうなものがないのでそのままだ。一昨年の21号クラスが直撃するわけではないので大丈夫だろう。


すべての作業を終えていつもの「わかやま〇しぇ」へ。



早く切り上げたのはここのお店午前7時を過ぎると閉店してしまうからという理由もある。いつものお店を覗くと、今日はレトルトのハヤシライスやカレーなどがお安く出ている。2個ずつ買ってご自由にお取りくださいコーナーに行くと大物がたくさん並んでいる。卑しいけれどもどっさり頂戴して貧果の代わりとした。




そして最後に・・
隣の船のNさんがこんな写真を送ってくれた。



今日の午後に撮ったものだそうだ。
前にもこのブログで書いたが、僕の船のデッキで休憩している犯人だ。やっぱり間違いなくアオサギだった。鳥にもなわばりのようなものがあって、大体同じ場所に立っているようなのできっと彼はここを自分の縄張りだと考えているのだろう。今年の猛暑はさすがに堪えたとみえて、影のあるところを休憩場所に選んだようだ。同じタイプの船はこの港に4艘あるけれども、2艘は渡船屋の係留場所にちかくて人の往来が激しく、もう1艘はスパンカーのブームのロープが張りだしているのでデッキに着陸できなかったのだと思う。
しかし、彼(彼女?)はなかなかきれい好きらしくウ〇コを垂らさない。それがまだ救いだ。多分、カワウだと思うがやたらとウ〇コを落とす鳥もいた。それがアオサギに押しやられて来なくなってくれたようなのでそれはそれでいいことだ。しかし、やっぱりやたらと羽毛が落ちているのには閉口する。洗い物用にバケツに雨水を溜めているのだがそれにもたくさん落ちている。せっかく溜めた水もこれでは使い物にならない。
オーニングの下にロープを張り巡らせてやれば来なくなるのかもしれないが、猛暑が過ぎるまでもう少し場所を提供してあげようと思っている。


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田辺湾釣行

2019年04月12日 | 2019釣り
場所:田辺湾 塔島
条件:小潮 4:26干潮 9:32満潮
釣果:チヌ 47センチ以下 6匹 ガシラ、オウモンハタ



今日は年に1回の乗っ込みチヌを狙う田辺湾への釣行の日だ。
渡船屋さんも働き方改革をおこなったのだろうか、一番船の出船が午前5時半になっていた。去年よりも1時間遅くなっている。渡船が出港する頃にはすでに薄明るくなっていた。去年までなら真っ暗なときに出港していたのでえらい違いだ。




また、高速のインターチェンジが家の近くにできたので出発時間はかなり遅くて済む。



しかし、その早朝からアクシデントというほどでもないけれどもトラブルが発生した。僕はどこに行くにも何をするにもよく忘れ物をする。だから、釣りに行く日には前の日から準備をして、出発までに準備したもののおさらいをしてなんとか忘れ物がないように心がけているのだが、直前になってウキのケースを入れ忘れていることに気がついた。出発予定時刻まであと5分。これには焦った。日ごろからものを片付ける習慣がないのでどこを探しても見つからない。もう、道具箱に入っている寝ウキ(僕はふつう、ヘラウキにヒントを得た自立式のウキを使っている。根ウキは波のある日は使いにくいのだ。)を使うしかないとあきらめかけたのだが、ふと、玄関の靴箱の横を見てみると去年の10月に釣行したときのままそこに置かれたままになっていたケースを発見した。これでことなきを得たけれども、出発時刻を10分も過ぎてしまった。午前3時40分に家を出て、スーパーに寄ってみなべのサービスエリアでウ○コをして午前5時20分頃に港に到着。すでに船頭は護岸に現れていた。新しいインターチェンジができていなければアウトだったかもしれない。

さて、今日はどこに行くか。釣り客はものすごく少なく6人だけだ。どこでも選び放題という感じで昨日の船頭の話では昼から吹くよと言うものの、港内はべたなぎ。もともと湾内の磯を考えていたけれども、この様子では沖磯でも十分やれると思い塔島を選んだ。しかし、結果としては今日は湾内の方が釣果がよかったようなのでこれもある意味失敗だったかもしれない。ただ、独占状態の磯はこれはこれで気持ちがよい。



風もなく、うねりは少しあるものの潮もゆっくり流れる程度で釣りやすい。



釣りを開始してまもなくエサ取りが現れた。そして最初のアタリは午前7時頃。小さいながらも今年初のチヌだ。季節は乗っ込みだが、魚体を見ているとそれほどお腹も張っていなくて乗っ込みにはまだ間があるみたいな感じだ。ここも季節の進み具合がおかしいのか、スカリを入れておくプールにも海藻が生えていない。例年ならこのプールの半分くらいはホンダワラみたいな海藻で埋められているのだが・・。




その後も忘れたころにアタリが出るという感じで少しずつ数を稼いでゆく。しかし相変わらず型は小さい。そして10時を回ったころアタリが増えてきた。チヌの後でボラ、そしてサンノジとにかく大きな魚が集まってくることはいいことだ。

 

画像のサンノジを上げたあとに強烈なアタリ。この磯では年なしチヌに合わせて、走られて道糸が引き出されないようにドラグを完全に締めてハリスも切られないように2.5号から3号を使っている。一気に走られた。ドラグが効かないから竿をのされてしまい、ベイルをフリーにしようとした瞬間、バチンッという音とともにベイルのローラーのところから道糸が切られてしまった。
いままで長いこと釣りをしてきたがこんな糸の切れ方をしたのは初めてだ。いきなり走ったのでチヌではないと思う。おそらくは画像くらいのボラのすれ掛かりかとは思うけれどもそれでもあそこまで力が強いとは思われない。なんとか姿だけでも見たかったというものだ。
魚がウキをつけたまま30メートルはあるであろう道糸をつけたままで海底で走り回ったせいだろうか、それからアタリがぱったりと止まってしまった。次のアタリは12時を回った頃だった。チヌ、ヘダイ、チヌときていい感じだ。持って帰る魚が多すぎても困るので鉤を飲み込まれていないチヌと入れ替えてスカリの中の魚をセーブする。
次の見廻り時刻は午後2時。家に帰って魚をさばく時間を考えるとつらいものがあるのでその便で帰ろうかと思うけれどもせっかくの年1回の釣りだし、やっぱり最終の4時まで粘ろうと見廻りの船を見送ったけれども、その頃から西の風が強くなって釣りにならなくなってきた。



朝の天気をみて船頭の言葉を侮って聞いてしまったけれども、やっぱりあの人たちの空を見る目はまったく正確だ。
ウキを外して道糸を底に這わせて風と潮の流れを避けようとしたけれどもそれも無駄なほど風が強い。
これではダメだと釣りをあきらめて釣った魚をさばいて帰ろうと考えた。鱗と内臓を落として帰るだけでも家での作業がかなり楽になる。
魚をさばき始めると頭上が騒がしくなってきた。鳥たちはなんとも目が効くようで魚を狙い始めたようだ。取り出した鰓や内臓を磯の上に放り投げてやるとすかさずトンビがそれをさらってゆく。日差しはあるのでその影が磯の上を動き回って少し怖くなる。

持って帰る魚の数としてはこれが限度だろう。僕は美味しい魚だと思うのだが、世間では臭いが強くてあまり好まれていないようなので近所に配ろうにもこっちもちょっと気が引ける。しかし、煮つけも刺身も十分美味しい。特に水がきれいなところで釣り上げたチヌは絶品とは言わねども、かなりいい線をいっていると思うのは僕だけなのだろうか。


渡船屋の釣果情報では去年と違って今年はチヌが釣れている。イカはダメなようでそのせいもあるのだろうけれども今日の釣り客が6人という理由は渡船代の値上げというのも大きな要因なのではないだろうか。今年から沖磯と湾内の渡船代がそれぞれ500円アップして4,500円と4,000円になった。
自動車道路がしかも無料ですさみまで延びて客が少なくなったので単価を上げようと考えたのかもしれないがそれはきっと逆効果だったのだろう。南紀の渡船代はいまでもほとんどが4,000円。フカセ釣りに限っていえばもっと雰囲気のある釣り場はいくらでもある。田辺からすさみまでは20分ほどの行程になってしまえばみんなそっちの方に行ってしまうだろう。値上げをするなら対策としてポイント券か何かを発行して既存の顧客をしっかりつなぎ留めるべきではなかったのだろうか。
僕の顔を見ても、「久しぶりやな~。今年は爆釣やで~。」って言ってくれるくらいだから相当客足は少なくなっているのだろう。こんなに声をかけてくれたのは初めてだ。
まあ、イカが釣れ始めてゴールデンウイークが始まるとそんなことも杞憂に終わるのだろうと思うけれども、僕のテクニックはここ田辺でのガラパゴステクニックなので敬遠することができない。渡船代が高くなってもここに通うことになる。ただ、釣り客が少なくなってくれることは大歓迎だ。



来年はぜひ年なしを釣り上げたい。
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すさみ漁港(小泊)釣行

2016年11月18日 | 2016釣り
場所:すさみ漁港(小泊)
条件:中潮 8:46満潮 14:20干潮
釣果:ヘダイ 5匹

今回の釣行はアクシデント続きだった。
まず、バッカンを置き場所から引っ張り出したら経年劣化でボロボロになってしまっていた。今年の春は普通に使えていたのに、半年余りで一気に劣化が進んだらしい。



自動車道は有田から紀伊田辺まで工事で夜間通行止め・・・。


バッカンは45センチサイズのものを使っていた。このサイズ、今では幻の大きさだ。蓋の付いた高級品はあるけれども蓋のない二流メーカーの安物というのはもう売っていない。今回も急いで釣具屋に行ったがこのサイズのものは売っていなかった。春までになんとかしなければならない。

自動車道は午前5時半に有田到着。開通は午前6時。手前で待つと言ってもこの寒さで車中の30分は厳しいので42号線に下りて水越峠を抜けて御坊インターを目指した。まだ暗い中、古いカーナビには御坊から南の自動車道がなく、乗り口がわからなくてウロウロ。御坊インターは北向きしか乗れないというのを初めて知った。
そんなことをしながら5年ぶりの小泊へ午前7時に到着。

改めて前回の釣行の記録を読むと満ち潮にアタリがあったという通り、今日は朝、少しだけエサ取りのアタリがあっただけでその後はまったくアタリなし。午前11時ごろからヘダイが少しだけ釣れただけだった。
ヒバリらしい鳥が飽きもせず僕の周りをうろついてくれていたが僕は暇で暇でしかたがなかった。きちんと前回のデータを見ておくべきだった。



午後2時にはヌカ団子が底を尽き、その3個前から2匹連続でボラが掛かったが卵を取り出せるほどの大きさではなかった。



帰り道、自動車道の乗り口には一面のコスモス。そしてくち熊野のサービスエリアのソフトクリームが徒労感を癒してくれた。

 

このソフトクリーム、300円と少々お高いが見老津の道の駅のソフトクリームより数段美味しいかった。(とれとれ市場のソフトクリームには負けるが・・・)


思えば、バッカンが劣化していたのは、神様が今日は止めておけというメッセージを発してくれていたのかもしれない。自動車道が通行止めというのは、高速代がもったいないから初島くらいで我慢をしておけというメッセージだったのかもしれない。
しかし、いい方に考えると、バッカンは乗っ込みの時期に慌てふためかないように事前に教えてくれたと思い、通行止めはこの冬のフカセ釣りは近場で済ませたいと思っているので大引きまで和歌山インターからちょうど1時間という距離感を確認するためであったと思うと、今日という日は色々なことをこの先のために認識するためだったのではないかというところだ。


劣化というと、長靴とカッパの劣化も甚だしい。
カッパは縫い目から大きく裂け、長靴もところどころが裂けている。リールもそうだ、今日使ったリールは紀州釣り専用に使っているものだが、砂やヌカ、塩水がギアに入り込んでいるのか、巻き取りの時の感覚がギザギザしている。最近のシマノやダイワのカタログで、「完全防水、塩咬み防止」みたいなコピーが目立っていて、そんなこと起こるはずがないだろうなんて思っていたが自分のリールにそんな症状が現れてきた。思うと、ここ数年、1年に1回使うかどうかという中での要因が大きいと思う。一応、バイオマスターというシマノの中の中の上くらいのグレードだからそこそこのギアが使われているはずで、過去2台のバイオマスターにはそんなことは1度もなかった。昔は年に10回近くの釣行だったから塩が固まる前に使っていたということだったのだろう。こんな高性能はほとんど釣りに行かない人が欲しる性能であるということも分かった1日であった。

 

しかし、カッパと長靴くらいは早く買い換えないといくらなんでもみすぼらしすぎるだろうな~。

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小泊釣行

2011年10月04日 | Weblog
場所:周参見港 小泊
条件:小潮 11:15満潮
釣果:チヌ5匹 ヘダイ1匹 アイゴ2匹 ボラ多数

今日はすさみの小泊へ行ってきた。不景気な昨今、防波堤なら渡船代が浮くというものだ。すさみといえば台風12号の被災地まですぐのところであり、たくさんのボランティアの方々が応援に入っている中で能天気に魚釣りとは何事か!と言われるかもしれないがそれはそれ、家族からはチヌを釣るよりタチウオとアジを釣って来いと言われても僕から紀州釣りとフカセ釣りを取ったら僕が僕でなくなるのだ。ここまで南下したら僕のヘッポコな腕前でもなんとかなるのではないかと期待してみた。

ウキ下は約3ヒロと田辺カグラの半分、おまけに朝一は北東の風が強く、生命反応はまったくなし。やっぱり僕の腕前では地方の防波堤などではまともな釣果は得られないのかと、早く切り上げてどこかの温泉にでもつかりに行こうかと今日の予定は大きく変わりそうになってしまった。

しかし、午前8時を回ったころ、モゾモゾしたアタリでチヌが釣れた。おお、小さいけど釣れるじゃないか。それから午前9時までに3匹を釣り上げた。ここは二つの川が流れ込む河口に位置しているので込み潮になってくると状況がよくなるのかもしれない。その後も大小アタリがたくさん出てくる。特にボラがすごい。田辺は少なくなったような印象があるがここはスレでもたくさん掛かってくる。もう、腕が疲れた。
小は小でやはり南国、タマミ?やGT?はてはちょっと熱帯魚?みたいな魚まで釣れてきた。これはそこそこのサイズだったのでいっぺん食べてみようかと思ったが、毒があるかも知れないと思い泣く泣く海へお帰りいただいた。
  

途中で潮が止まってしまったがアタリは続いて最後の1投でアイゴが掛かった。釣りを続けていればまだまだアタリはあったと思うがもうひとつのお楽しみ、とれとれ市場のソフトクリーム売り場に直行するために午後1時半に終了した。


田辺市内の釣具屋さんのはしごもしてみたが欲しくなるものもない。早く高速道路に乗りすぎたので通勤割引の時間帯にあわせるために湯浅SAで一服。財布のなかに入っているエサ予約でもらえる釣太郎の氷の引換券を整理してみるとなんと32枚もあった。一昨年、去年、今年とあまり磯釣りには行っていなかったがこんなに溜まっていたとは驚きだ。


キープした2匹のボラには大きな卵が入っていた。今回はうまく選ぶことができた。
この卵はカラスミを作るために早速塩漬けにした。1ヶ月半後には立派なカラスミができていると思う。
身は我が家の定番料理、中華風オーロラソース和えにして全部食べてしまった。普通はエビで作るのだが我が家はボラで作る。
うちの子供はボラで作るのが当たり前と思っていたようで、テレビで見たときに「これはボラと違う。」と言っていた。こんな料理を外で食べさせたことがないので、子供には本当のことを教えて恥をかかないようにしてあげた。

この、ボラという魚は人々からは嫌われ者として扱われているが、遠い昔から日本人の貴重なタンパク源であった。
生活にも密着していて、「おぼこい」「いなせ」「とどのつまり」なんかはすべて出世魚であるボラのそれぞれの呼び名が語源だ。
食べ方によったら美味しい魚だし、水のきれいなところで釣ったものは臭みなど全然ない。
ボラの復権を願う僕としては、もっとたくさんのひとに食べてもらいたいと思うのだ。

コメント (7)
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