松崎久純　日常ブログ　So Difficult to Cure

こちら
（カテゴリー「ストーリー A GO GO」）には
以下のストーリー連載があります

ストーリー A GO GO のストーリーは
すべてノンフィクションです

・耳の痛い話　１～７　（最新）

・普通の着信音のすすめ　１～５

・別の門前薬局にて　１～３

・門前薬局でのこと　１～５

・反応がない件 × ３（読み切り）

・今考えても遅い話　１～４

・Nice & Cool　１～３

・なんとなく ＆ たまたま　１～７

・小さな人間模様　１～４　

・ボイラーの話？　１～５

・あのときのチョコレートの話　１～４

・Money & Women　１～５

・解説してもよろしいでしょうか　１～３

・終わってほしい話　１～４

・言わないと気がすまない件（読みきり）

・悟ってしまった（間違っていてほしい）話　１～３

・サウナを探して　１～９

・ドンマイといって、ごまかせ――病院編　１～５　

・春の訪れ　１～３

・講習にて　PART1～３

・マニアックな、どうでもいい話　１～４

・図書館と音楽　１～７

・トラベリング・エデュケータの鞄　１～１６　（疲れたので１７以降は休止中）

・心まで熱くなるスープ　１～７　

・冬の話　１～３　

・よくある光景（大阪編／読みきり）　

・旅のストーリー　１～１１　

・マドンナの話　１～５　

・ジーンズとクレープ　その１～その２　（休止中）

お楽しみいただければ幸いです

困った事態になったのだが
サウナ歴と同じように
年齢を重ねているわたしは

状況は変わらないのを理解し

オーナーたちに
「わたしには
ジムに通わせていただいている
感謝の気持ちしかありませんよ」
と大人の返答をしたのだ

だけれど
これまで好きだった
ジムのサウナが６５℃しかなくなる
のは

好きな相手から
「あなたとは別れたくないけど、
もう一緒に寝ない」とでも
いわれた感じなのだ

そう話したら
わたしの気持ちはよく伝わったらしい

次に汗びっしょりになれるのは
いつのことだろうか

サウナを探して

（おしまい）

そんなわたしが
これまで１７年以上通ったジムで
このたび改装工事が行われたのだが

その結果
今までのような
サウナがなくなり

ただの
６５℃くらいの
採暖室（ストレッチなどをする場所）に
変わってしまったのだ

そ、それはないだろ～

と思っていると
ジムのオーナーやコーチから事情説明があった

改装前の話では
サウナは
そのまま残るはずだったのだ

（つづく）

マレーシアに長く滞在したときには
スチームサウナが多いようで
ドライサウナが好きなわたしは
困ったのを覚えている

ベルギーでも
ノルウェーでも
アイスランドでも
スポーツジムを探しては
ビジターでサウナも入れますかと聞いて

今なら面倒に思うけれど
当時はそれを通じて文化を体感することに
使命感を持っていたくらい

フランスの田舎では
サウナのある
ジムがどうしても見つからなかったなぁ

（つづく）

スイスのサウナは独特で
大きめのバスタオルを持って
隠さない方のスッポンポンで入り

バスタオルの上に座って
自分の汗が床に落ちないようにする
これはとても清潔

サウナの中には同年代の男数人
とても静か

彼らを見ていると
彫刻が並んでいるように見える

わたしの心の中（彼ら見て）：

　こいつらって、中世ヨーロッパの彫刻そっくりだな
　そうか、あのルネッサンス彫刻の雰囲気は
　ヨーロッパの若い男の雰囲気そのままだったんだな
　当然見かけはそっくりだし
　なんとなくダルそうなところまで
　うーん、それにしてもそっくりだ

彼らの心の中（わたしを見て）：

　こ、こいつってNARAの大仏そっくりだな
　雰囲気そのままだよ
　KYOTOとかにある彫刻そのまんまだ
　な、なるほどなぁ

（つづく）

サウナの入り方は
国によって違いがある

具体的には、水着着たままでOK
スッポンポン
スッポンポンでも隠すスッポンポンと
隠さないスッポンポン
などいろいろ

たとえば日本は隠すスッポンポンで
台湾は隠さないほうだ

アジアやアメリカでは
サウナの中で
仲間とワイワイ話す傾向があるが
ヨーロッパでは
みんな静かにしている

（つづく）

何年かご無沙汰していたサウナに
久しぶりに入ったのは
日本に帰国して
ジムに入会したとき

このジムのサウナで汗をかいて
プールで泳ぐのが
なくてはならない
ライフスタイルの一部になった

そしてわたしは
同時にインターナショナルにも
サウナを攻めていった

台湾のサウナは
それ以前にも行ったことがあって

温度が１１０度くらいあることや
着替えの部屋にボーイがいて
ガウンやタオルは
床に投げ捨てれば
さっと片付けてくれることなどに
文化の違いを感じたけれど

サウナ１つとっても
国によって異なる面がある

（つづく）

留学した先のカリフォルニアでは
入会したジムに
サウナがあって
それに入ってから
外のプールで泳ぐのが最高だったなぁ

あの頃は体調もよく管理できていた

でも同時に
熱いサウナのあとは
水風呂ではなくて
冷たいプールで泳がないと
煮え切らない感じにもなった

いい感じで
しばらく通っていたが
そのうち引越した先で
別のジムに入り

そこのサウナが
十分に暑くなかったのを
きっかけに
ジム（わたしにとってはプール＆サウナ）から
足が遠のいてしまった

（つづく）

この世には
サウナってものがあったな
と思い出したのは
高校を卒業した頃

高層ホテルの地下にあるような
サウナへ行くと
それは本格的というか
何もかもよく整っていて
清潔で雰囲気も落ち着いているわけ

壁にフィンランドでどうのという
サウナの歴史も描かれていたな

それで何度か通ったけれど
サウナからあがって
ガウンに着替え
リラックスルームで横になって
テレビで巨人戦なんかを見ていると
そこでは
オレンジジュース７００円
トマトジュース８００円という感じで

入浴料は１８００円も
しているし
お金がいくらあっても足りないのだ

バイトで稼いだお金を使っていても
身分不相応
罪悪感があって
行くのを止めてしまった

（つづく）

サウナにはじめて入ったのは
子供の頃

夏休みに親戚の家へ遊びにいって
みんなでレジャーランドの大浴場のサウナに
入った

子供なので
「サウナで汗」に快楽は感じないけど
世の中にはこんなものがあって
大人が楽しむのかと感心した

サウナの中では
うしろに座った大学生くらいの男3人が
女の子がどうしたという話で
盛り上がっていて

子供心に
し、しょうもない連中だなあ
でもいつか
自分もこんなふうに
友達とサウナに来るのかな
と思ったことを覚えている

（つづく）