日本の黒い霧

こういう番組は一人の時に観たいと思っていたら、
五ヶ月も経ってしまった。

この前の土日は、腰が痛かったので、
撮り溜めていた番組を一気に観て、
その中の一つがコレ。


家内が居ると、横で五月蝿いから、
この手の番組は一人の時に観るのですが、
観ている間に帰ってきちゃった
で、やっぱり。
「下山事件？何ソレ？」って始まった。
「知らないの？」
「知らない」
「三鷹事件は？」
「知らない。有名なの？」
「日本人なら、知ってじゃないの」
息子に聞いてみるって言ってたけど。
そんな事を言ったけど、私もよく知らない。

下山事件。
この事件をいつ認識したのかは覚えてないけど、
とても不思議な事件。
GHQの統治下時代の国鉄総裁だった下山総裁が、
出勤前に三越に寄るって運転手を待たせて店内へ。
で、そのまま行方不明に。
その翌日、常磐線綾瀬駅近くで轢死体で発見される。

自殺か他殺か。
生きている状態で、列車に轢かれたなら現れる皮下出血が
無かっったり、いつも身につけていた眼鏡が現場から見つからなかったり、
複数の男に囲まれていたって目撃情報があったり。
他の場所で殺されてから、線路に置かれたじゃないのかなって思うけど。
捜査一課は自殺。二課は他殺で捜査していたようですが、
結局は正式発表はされないまま。

松本清張が、この事件を調べ始めます。
下山総裁が行方不明になったのが昭和２４年７月５日。
７月１５日には三鷹事件。８月１７日には松川事件と
国鉄を巡る事件が起こります。

事件が起こると直ぐに官房長官の談話が有り、

こんな事を言うのです。これに清張は、

って言っています。
下山事件の当時、国鉄では１０万人の首切りが行われることになっていて、
これに組合が激しく反発。
この組合に共産党員が多数いたらしい。
この年、中国共産党が躍進して中華人民共和国が誕生。
ソ連では、原爆開発が成功。
日本でも

共産党が躍進。

日本を民主主義に変換させたアメリカでしたが、
自由になり過ぎじゃって、共産主義者が多くなっちゃったって。

将来、アメリカがソ連や中国と一戦交えるとなった時、
日本を防御線にしようとしたのに、日本も共産主義になったら大変。
で、こんな事件を起こしたってのが清張の仮説。
ちょっと前にCIAが他国の共産主義を潰した事を書いただけに、
そんな馬鹿なって思えない。

当時の関係者のインタビュー

そりゃ否定するよねぇ。
こちらの方は

そのやり方ってのは

なんて事を言っていますが、
清張が日本の黒い霧を書いたときには、
公開されていいなかった報告書が、今は公開されていて、


って報告しちゃってる。
実際、組合の反対闘争の勢いがなくなり、
首切りはスムーズに行われたそうです。

日本の黒い霧。
私のKindleのライブラリーにあるんですが、
これがねぇ。読み進まない
この番組を観たから、ある程度の予備知識が入ったから、
読めるかなぁ。
って思ったら、ドラマがあるようです。

これ観てから、読んでみよう。