本は「書店風雲録」田口久美子(本の雑誌社)
元リブロの店長だった人が、他のスタッフなどの証言を元に80年代90年代と個性派書店として輝いていたリブロの「時代」を記録している。
1975年、池袋西武に堤清二会長の肝煎りで開店したリブロ。優等生的な紀伊国屋書店に対し、思想書や美術書を積極的に手がけたり、講演会を仕掛けたり、棚効率を無視した曲線の書棚を置いたりと、本が大好きな個性的な書店員たちが、好きな本を置き、そしてそれに応じて本も売れたという幸福な時代の物語。
なんと言うか、これが本来の「本を売る」という正しい姿の気がするよ。書店の店員さんが、書棚の本の内容を把握して、自分の好きな本は積極的に仕掛けて売っていく。そうした人の気持ちが形になった売り場が幸福な売り場なんだと思う。
今、書店さんの状況はとても厳しい。まあ出版業界自体が青色吐息だけど。
リブロもすっかり暗い感じのお店になっちゃったし、この本の著者が今働いているジュンク堂も大日本印刷の傘下に入るなど順調とはいえないみたい。
という訳で、本はamazonじゃなくてなるべく本屋さんで買おうと改めて思いました。
元リブロの店長だった人が、他のスタッフなどの証言を元に80年代90年代と個性派書店として輝いていたリブロの「時代」を記録している。
1975年、池袋西武に堤清二会長の肝煎りで開店したリブロ。優等生的な紀伊国屋書店に対し、思想書や美術書を積極的に手がけたり、講演会を仕掛けたり、棚効率を無視した曲線の書棚を置いたりと、本が大好きな個性的な書店員たちが、好きな本を置き、そしてそれに応じて本も売れたという幸福な時代の物語。
なんと言うか、これが本来の「本を売る」という正しい姿の気がするよ。書店の店員さんが、書棚の本の内容を把握して、自分の好きな本は積極的に仕掛けて売っていく。そうした人の気持ちが形になった売り場が幸福な売り場なんだと思う。
今、書店さんの状況はとても厳しい。まあ出版業界自体が青色吐息だけど。
リブロもすっかり暗い感じのお店になっちゃったし、この本の著者が今働いているジュンク堂も大日本印刷の傘下に入るなど順調とはいえないみたい。
という訳で、本はamazonじゃなくてなるべく本屋さんで買おうと改めて思いました。