本は「いつもお祭り気分 幇間の世界」。
最後の幇間と言われた悠玄亭玉介師匠を1年間に渡り取材した一冊。
筏丸けいこさんという詩人の方が書いている。
先日、幇間になったばかりの方と知り合う事ができて、その方からお借りした。
「幇間」のことは落語の登場人物でしか知らないが、江戸文化のエッセンスを体現したような存在なのではないかと思う。
で、この本。
悠玄亭玉介80歳の「追っかけ」を自称する著者が、お座敷からホールでの公演、打ち上げ、果ては毎月欠かさず行っている成田山へのお参りまで同行した1986年頃の記録。
「最後の幇間」と言われ当時、人気者だったようで、毎日精力的に活動されている。幇間の仕事場「お座敷」もまだまだ華やかな時代。玉介さんも始終きわどい洒落を言いながら元気いっぱい。
なにより印象的なのはその気配り目配り。「お座敷の番頭さん」として、宴会の隅々まで目を光らせ、全部の人が楽しく遊べるよう動き回る。
著者の関心もそこにあるようで、幇間芸というより、幇間という人生を活き活きと、でも誰にも見せない心の底に何かありそうな玉介さんを愛を持って見つめている。
芸人でありながら決して自分が主役になってはいけないという矛盾をはらんでいるので、いろんなドラマがあるみたい。
という訳で、知らない世界を垣間見れて面白かった。
ただ、文体や著者のちょっと過剰な思い入れが少し鼻についたかな。
最後の幇間と言われた悠玄亭玉介師匠を1年間に渡り取材した一冊。
筏丸けいこさんという詩人の方が書いている。
先日、幇間になったばかりの方と知り合う事ができて、その方からお借りした。
「幇間」のことは落語の登場人物でしか知らないが、江戸文化のエッセンスを体現したような存在なのではないかと思う。
で、この本。
悠玄亭玉介80歳の「追っかけ」を自称する著者が、お座敷からホールでの公演、打ち上げ、果ては毎月欠かさず行っている成田山へのお参りまで同行した1986年頃の記録。
「最後の幇間」と言われ当時、人気者だったようで、毎日精力的に活動されている。幇間の仕事場「お座敷」もまだまだ華やかな時代。玉介さんも始終きわどい洒落を言いながら元気いっぱい。
なにより印象的なのはその気配り目配り。「お座敷の番頭さん」として、宴会の隅々まで目を光らせ、全部の人が楽しく遊べるよう動き回る。
著者の関心もそこにあるようで、幇間芸というより、幇間という人生を活き活きと、でも誰にも見せない心の底に何かありそうな玉介さんを愛を持って見つめている。
芸人でありながら決して自分が主役になってはいけないという矛盾をはらんでいるので、いろんなドラマがあるみたい。
という訳で、知らない世界を垣間見れて面白かった。
ただ、文体や著者のちょっと過剰な思い入れが少し鼻についたかな。
幇間(ほうかん)を太鼓持ちといい、15年ほど前は日本に4人しかいないといってましたが、・・・❔