本は、「日本を変える知」 (SYNODOS READINGS) 。
シノドスという若手の学者達のグループが行ってきたセミナーをまとめた一冊。
装丁が良い感じだったので何も知らずに読んでみました。
本のタイトルはいささか大げさですが、内容はかなり新鮮な驚きがありました。
I 「経済学っぽい考え方」の欠如が日本をダメにする 飯田泰之(経済学)
II ニッポンの民主主義 吉田徹(政治学)
III 教育・労働・家族をめぐる問題 本田由紀(教育学)
IV 日本ならではの「再帰的不安」を乗り越えて 鈴木謙介(社会学)
V 誰もネオリベラリズムを前面否定できない 橋本努(思想・哲学)
の5人の学者がそれぞれのテーマで書いているのですが、特に前半の3人が良かったです。
いわゆる「マスメディア」ではなかなか得られない、リアルな日本の状況を危機感を持って熱く説明しています。
表現も平易なので、きちんと理解できました。
共通するのは、「今の日本はボロボロだという事」。
政治、経済、教育のリアルな状況が具体的なデータで露わになります。
閉塞感はみんな感じていると思いますが、ここまで状況が深刻だとは・・・。
雇用の問題で、本田由紀さんが、正社員の間でも格差が生まれている状況を語り、経済では飯田泰之さんが、これからの経済で企業を国別に分ける必然性は全くなく、親会社がフランスでも中国でも日本に雇用をもたらす企業が必要と説きます。
政治では、イギリスの「二大政党制」の実情は全く違い、神話に過ぎないことを解説します。
というわけで、こうした予備知識をもってメディアの情報に触れることはとても大切。良い本に出会えたと思います。
かなりオススメです!
シノドスという若手の学者達のグループが行ってきたセミナーをまとめた一冊。
装丁が良い感じだったので何も知らずに読んでみました。
本のタイトルはいささか大げさですが、内容はかなり新鮮な驚きがありました。
I 「経済学っぽい考え方」の欠如が日本をダメにする 飯田泰之(経済学)
II ニッポンの民主主義 吉田徹(政治学)
III 教育・労働・家族をめぐる問題 本田由紀(教育学)
IV 日本ならではの「再帰的不安」を乗り越えて 鈴木謙介(社会学)
V 誰もネオリベラリズムを前面否定できない 橋本努(思想・哲学)
の5人の学者がそれぞれのテーマで書いているのですが、特に前半の3人が良かったです。
いわゆる「マスメディア」ではなかなか得られない、リアルな日本の状況を危機感を持って熱く説明しています。
表現も平易なので、きちんと理解できました。
共通するのは、「今の日本はボロボロだという事」。
政治、経済、教育のリアルな状況が具体的なデータで露わになります。
閉塞感はみんな感じていると思いますが、ここまで状況が深刻だとは・・・。
雇用の問題で、本田由紀さんが、正社員の間でも格差が生まれている状況を語り、経済では飯田泰之さんが、これからの経済で企業を国別に分ける必然性は全くなく、親会社がフランスでも中国でも日本に雇用をもたらす企業が必要と説きます。
政治では、イギリスの「二大政党制」の実情は全く違い、神話に過ぎないことを解説します。
というわけで、こうした予備知識をもってメディアの情報に触れることはとても大切。良い本に出会えたと思います。
かなりオススメです!