傘寿の真保守宣言

素人の政治、スポーツ、社会評論です。
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平成30年大相撲5月場所感想

2018-06-07 18:20:57 | 日記
                           平成30年大相撲夏場所所感
1)まえがき
 稀勢の里・高安の休場や白鵬休場明けで力の低下が予想されて最高グループの権威がアヤフヤでやや興味が低下したので何時もより字数が減ることをご容赦ください。
今場所は栃ノ心の大関昇進と優勝、それと鶴竜の連覇、白鵬の復活が焦点となった。白鵬は冒頭に記したように力を出し切れなかった(実力の低下か?)が鶴竜と栃ノ心は予想通りの優勝争いを演じファンを湧かせた。それ以外は有望力士は伸び悩みで印象は薄かった。
2)栃ノ心の実績はホンモノ
 12日目には1敗だった白鵬を堂々の四つ相撲で破り全勝を続けて、大関昇進を確実とした。が、13日目に正代に不覚を取り、14日目に鶴竜の上手さに敗れて2敗となり優勝を逃したが力強い相撲ぷりでファンをうならせたし専門家たちも彼の力を認識しただろう。直前3場所37勝で場所中に大関昇進が決まったが、当然だろう。今の状態が数場所続けば横綱もありえよう。天晴れだ。彼の場合大怪我で幕下下位まで転落後の復活だから特にその精神力も褒め称えたい。今後怪我に中止して横綱を目指してほしい。彼の力はホンモノと思う。
3)鶴竜は完全復活
 連覇で完全復活をしたことは立派だ。先々場所からの状況からは考えられない。力士にとって怪我の影響の大きさを痛感させる。控えめな正確だが実直に精進して今の力を保てば今後も何度か優勝もありえよう。
4)白鵬の衰えは?
 白鵬も休場明けとは思えないくらい好調で星を伸ばしたが6日目に新鋭阿炎に不覚をと手1敗となった。しかし鶴竜と共に1敗で栃ノ心を追ったが12日目に栃ノ心に敗れた。この1敗はただの1敗でなく白鵬にとっても相撲界にとっても重要な意味を持つ。過去25回負けたことのない栃ノ心にガップリ4つになって堂々と寄りきられたという負けは
栃ノ心のレベルアップもさることながら休場明けと言う理由はあれ白鵬の力の低下を如実に物語ったように思う。これで気落ちしたのか逸ノ城にも組んで負けたし鶴竜にも完敗。4敗で今場所を終わった。栃ノ心戦が全てだったように思う。しかしまだ力の絶対値では決して栃ノ心や鶴竜に劣らないと思う。格差が縮まったと言うことと思っている。怪我を完治させ来場所3力士で優勝争いを演じてくれるのが楽しみだ。
5)淋しかった大関陣
 高安は始め怪我で途中出場と報じられたが結局全休、豪栄道も不調で3勝5敗で9日目から休んで2人ともカド番となった。高安は怪我が治れば心配はなかろうが豪栄道はこのまま衰えていくのだろうか。特別の怪我もなさそうなのに?この成績の連続では先が心配。
6)他の3役について
 逸ノ城 4日目まで白星が続き関脇の好調な場所は面白いと期待されたがそこまでで、結局8勝どまり。まだ速い激しい相撲に対応が出来ない。一頃よ  りも改善されたがまだまだ不十分。重いからある程度やむをえないが彼自身の戦法を考えなければ路は開けない。白鵬に組んで勝てたことは良いが、  前述通り白鵬本来の状態でなかったと考えるべきだろう。ただ将来大化けはあると思う。
遠藤はまた怪我で大負け。怪我しやすいということはその力士の欠点。何か根本的な対策が要ろう。来場所下位に下がるから又で直しと言うこと。
御嶽海は大関候補といわれながら1度も10勝できない。今場所も9勝。壁に突き当たっているといえよう。自分の形がなくてただ我武者羅にやっている ように思えるがそれでは伸びない。

7)前頭展望
玉鷲 筆頭で終盤5連勝で8勝となり来場所小結に復帰となろう。  ただ数場所前の10勝レベルに戻れるかどうかは何ともいえない。
正代 大物と評判だったが、最近あまり振るわない。今場所はようやく9勝したが来場所を見たい。性格どおり相撲が優しいためか。
阿炎 10勝したいと豪語していたが、7勝で負け越し。白鵬に勝った金星が光る。確かに奇抜な動きで上位を脅かすが戦法を知られた後どうするか二の 矢3の矢を考えるべきだろう。楽しみのある力士
豊山 動きはいいが星に繋がらなかったという感じ。力から言えばこの位置に居てもよさそうだが一度下がってまた上がってくるだろう。
千代大龍 体当たりだけではこの星6勝程度が限界か。
琴奨菊 この歳でここで8勝したことは立派。大関時代より充実している。怪我がないとこうなるのか。しかし力の限界に近いと思う。
嘉風8枚目で8勝はファンなら不満だろうが、ここ数場所低迷している。歳の影響が出ているのだろうか。
北海富士怪我も絡んで4勝どまり。陥落の恐れあり。いずれはカムバックする力士と期待している。
妙義龍 幕尻で10勝。嘗ての大関候補と思えば不満だろうが、体調がよくなれば上位に戻っても戦える。但し若手の成長でこの調子では大関までは難し かろう。
豪風・安美錦 年配者として頑張ったが無理だった。安美錦は又十両に戻ろうが、引退も近いのではなかろうか。
栃煌山 幕尻で何とか8勝したが嘗ての大関候補としては淋しい。しかし既に峠を越しているようなので今後も厳しかろう。 
貴景勝中盤以降連勝して10勝した。来場所上位に戻るから楽しみだ。
千代の国12勝は失礼だが突然変異。何を変えたのだろう。もともと激しい動きをする力士だが、来場所上位に通じるかどうか
8)十両以下展望
阿武咲12勝で優勝。幕内上位で闘えた力士だからこの位置では当然の成績。来来場所が楽しみ。
貴ノ岩。11勝は本来の姿にかなり戻ったことを示す。来来場所再入幕することを期待。
貴源治郷土力士。10勝。来来場所入幕を期待。
何人か若手有望力士がいるがまだあまり関心がない。
豊ノ島幕下14枚目で5勝2敗。来場所頑張って十両に復帰を期待。ただ栃ノ心のような馬力はないので昇進後も厳しいかもしれない。
9)おわりに
 連日満員だったようで大相撲もようやく本格的に復活した。横審は「完治して彼出ろ」と更なる休場も是認しているが、あの怪我は本質的に治らないレベルの重症ではないかと心配している。左を充分使えない相撲をこれから考えるのでは横綱相撲にするのは難しいと思うのだが。


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