今、人生最後の(?)煙草を吸い終わったところです。さようなら、キャビンマイルドよ。私はここに卒煙宣言することにいたします。
最近、とみに煙草が嫌いになっていく自分を強く意識するようになりました。煙草がというよりも煙草を吸う人がどんどん嫌いになってきているのです。路上喫煙や飲食店での無遠慮な振る舞いはもちろん、スモーカーの野卑な表情さえも嫌悪感を覚えます。特に匂いが非常に気になっていて、自分も帰宅後と出社前に、スーツに過剰なほどに匂い取りスプレーを吹きかけているのですから、一種の強迫神経症かもしれません。周囲のロールモデルになるような方々は、もう誰一人煙草を吸っておらず、喫煙コーナーにたむろする常連さんは、むしろお近づきになりたくない人が多い。それは言い過ぎかもしれませんが、喫煙コーナーの効用の一つであった「他部署との気のおけないコミュニケーションの場」という意義も薄らいできています。なんせ同じ面子だし少数派だから、もう話すこともなくなってきているのです。
相対的に多数派であり、喫煙がそれほど咎められなかった時代には、傍若無人がある程度許容されていたと思うのですが、嫌煙派がマジョリティになった今、色んな場所において、吸わない多くの方に気を遣うことが増えたので、何だか気疲れしてしまいます。飲み会やカラオケ、そして数少ない喫煙の場所となっていた自宅のバルコニーさえも何だか申し訳ない。そろそろ暖かくなってきましたから、隣人が窓を開けている時間帯も長いのです。集合住宅は壁1枚しか隔てていないし、実際掲示板など見るに、マンション住民の怨嗟あふれる書き込みも少なくないので、どうしても萎縮してしまいます。
もう何年も前から、新幹線は禁煙車両、ホテルは禁煙部屋にしているのですが、人の煙が嫌でしょうがないのです。朝通勤の道すがら歩きタバコしている輩がいると、後ろからハンマーで叩き殺したくなってきます。吸っている私でさえこうなのですから、吸わない人はあの煙がさぞや耐え難いだろうなと思うのです。それじゃあ何故自分がやめられないのか・・・。
煙草が嫌いなのにやめられないという非常にアンビバレントな心境で、いささか隘路にはまりかけていたのです。
ここ1年くらい、周囲での煙草離れは加速していて、「まだタバコなんて吸っているの」という雰囲気が醸成されつつあります。事実若い人はほとんど吸っていないし、さらに追い打ちをかけるように、共感を寄せてきた近しい愛煙家が、次々に禁煙に成功していることを知るに、人にできて何故自分ができないのだと、頭をかきむしりたくなります。何か自分だけ留年して、取り残されたような気分です。また、リアルな知人だけでなく、こちら様やこちら様やこちら様のような、ネット言論で尊敬できる有識者たちも、既にあちら側に行ってしまっています。
退路を断ち自らを追い込もうと、思い切って今日会社で高らかに禁煙宣言をぶち上げてみました。周囲の反応はというと、
「またですか」
やばい、すっかり狼少年になっている・・・マーク・トウェインの名セリフ「タバコをやめるなんて簡単だよ。私は100回以上も禁煙しているさ」状態かも。2年前のときは、禁煙宣言を散々吹聴した上で、「煙草なんていまどきアウトオブファッションだ」とか「止められない人間はダメ人間だ」とか、よせばいいのにやたら快気炎をあげていたのが評判悪かったみたいで、それがまだ記憶に新しいようです。なにせ舌の根も乾かないうちに、2週間程度で喫煙コーナーに舞い戻り、紫煙をくゆらす姿が、同僚を唖然とさせるのに十分だったのですから、今回もイマイチ信用されないのも致し方ありません。帰宅して決意を表明したときに、私の薄志弱行ぶりを知悉する妻は、案の定鼻で笑いましたが、今回は絶対にやってやる!とますます闘志がわいてきました。
先日、キャスターの筑紫哲也が番組中で肺ガンを告白しましたが、彼も名うてのヘビースモーカーです。あれほど老害批判があるのに、治癒したらまた戻ってきたいって、あんた何歳なんだよ。いい加減後進に道を譲る良い機会だろうと、誰もが思うはずですが・・・この含羞のなさが嫌ですね。昨年は知人のお父さんが二人、60代でお亡くなりになっていますが、死因はいずれも肺ガンで、もちろん二人とも大変なチェーンスモーカーだったそうです。
卒煙のパターンも、塗炭の苦しみを味わって脱出した方、意外とあっさり止めることができた方など様々ですが、私の場合は、結構しんどいかもしれません。のたうちまわる様子もここでまたレポートしたいと思います。
最近、とみに煙草が嫌いになっていく自分を強く意識するようになりました。煙草がというよりも煙草を吸う人がどんどん嫌いになってきているのです。路上喫煙や飲食店での無遠慮な振る舞いはもちろん、スモーカーの野卑な表情さえも嫌悪感を覚えます。特に匂いが非常に気になっていて、自分も帰宅後と出社前に、スーツに過剰なほどに匂い取りスプレーを吹きかけているのですから、一種の強迫神経症かもしれません。周囲のロールモデルになるような方々は、もう誰一人煙草を吸っておらず、喫煙コーナーにたむろする常連さんは、むしろお近づきになりたくない人が多い。それは言い過ぎかもしれませんが、喫煙コーナーの効用の一つであった「他部署との気のおけないコミュニケーションの場」という意義も薄らいできています。なんせ同じ面子だし少数派だから、もう話すこともなくなってきているのです。
相対的に多数派であり、喫煙がそれほど咎められなかった時代には、傍若無人がある程度許容されていたと思うのですが、嫌煙派がマジョリティになった今、色んな場所において、吸わない多くの方に気を遣うことが増えたので、何だか気疲れしてしまいます。飲み会やカラオケ、そして数少ない喫煙の場所となっていた自宅のバルコニーさえも何だか申し訳ない。そろそろ暖かくなってきましたから、隣人が窓を開けている時間帯も長いのです。集合住宅は壁1枚しか隔てていないし、実際掲示板など見るに、マンション住民の怨嗟あふれる書き込みも少なくないので、どうしても萎縮してしまいます。
もう何年も前から、新幹線は禁煙車両、ホテルは禁煙部屋にしているのですが、人の煙が嫌でしょうがないのです。朝通勤の道すがら歩きタバコしている輩がいると、後ろからハンマーで叩き殺したくなってきます。吸っている私でさえこうなのですから、吸わない人はあの煙がさぞや耐え難いだろうなと思うのです。それじゃあ何故自分がやめられないのか・・・。
煙草が嫌いなのにやめられないという非常にアンビバレントな心境で、いささか隘路にはまりかけていたのです。
ここ1年くらい、周囲での煙草離れは加速していて、「まだタバコなんて吸っているの」という雰囲気が醸成されつつあります。事実若い人はほとんど吸っていないし、さらに追い打ちをかけるように、共感を寄せてきた近しい愛煙家が、次々に禁煙に成功していることを知るに、人にできて何故自分ができないのだと、頭をかきむしりたくなります。何か自分だけ留年して、取り残されたような気分です。また、リアルな知人だけでなく、こちら様やこちら様やこちら様のような、ネット言論で尊敬できる有識者たちも、既にあちら側に行ってしまっています。
退路を断ち自らを追い込もうと、思い切って今日会社で高らかに禁煙宣言をぶち上げてみました。周囲の反応はというと、
「またですか」
やばい、すっかり狼少年になっている・・・マーク・トウェインの名セリフ「タバコをやめるなんて簡単だよ。私は100回以上も禁煙しているさ」状態かも。2年前のときは、禁煙宣言を散々吹聴した上で、「煙草なんていまどきアウトオブファッションだ」とか「止められない人間はダメ人間だ」とか、よせばいいのにやたら快気炎をあげていたのが評判悪かったみたいで、それがまだ記憶に新しいようです。なにせ舌の根も乾かないうちに、2週間程度で喫煙コーナーに舞い戻り、紫煙をくゆらす姿が、同僚を唖然とさせるのに十分だったのですから、今回もイマイチ信用されないのも致し方ありません。帰宅して決意を表明したときに、私の薄志弱行ぶりを知悉する妻は、案の定鼻で笑いましたが、今回は絶対にやってやる!とますます闘志がわいてきました。
先日、キャスターの筑紫哲也が番組中で肺ガンを告白しましたが、彼も名うてのヘビースモーカーです。あれほど老害批判があるのに、治癒したらまた戻ってきたいって、あんた何歳なんだよ。いい加減後進に道を譲る良い機会だろうと、誰もが思うはずですが・・・この含羞のなさが嫌ですね。昨年は知人のお父さんが二人、60代でお亡くなりになっていますが、死因はいずれも肺ガンで、もちろん二人とも大変なチェーンスモーカーだったそうです。
卒煙のパターンも、塗炭の苦しみを味わって脱出した方、意外とあっさり止めることができた方など様々ですが、私の場合は、結構しんどいかもしれません。のたうちまわる様子もここでまたレポートしたいと思います。
活字好きの音次郎さんなら既読かもしれませんが、当方の禁煙エントリでも紹介したこれはお薦めです。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4102900373%3ftag=%26link_code=sp1%26camp=2025%26dev-t=1CR2KCSDNRVJY76AMX82
アマゾンのレビューにこうあります。
「これまで数え切れないほど禁煙を試みた(マーク・トウェインのように)方々必読の書である。」
ご健闘をお祈り申し上げます。
いつまで、持つか楽しみじゃ...
イヒイヒイヒ by 旭化成
貴ブログは毎日愛読していますから、同書の存在は知っています。今、アレン・カー先生の「禁煙セラピー」を読んでいるところなので、その次にと思っています。
>マルセルさん、愛情あふれるエールに感謝です。
去年の痩せたら自転車買うみたいなインセンティブを提案した人はいましたが、ペナルティーを設定する手もありますね。でも読者全員ご招待は、我が家が破産してしまいます。。
しかしほんとに卒煙できるのかしら・・?
とちょっといぶかしげデス(笑)
仰るように、「1本だけ」というのを絶対にやらないようにしようと思っています。励ましのお言葉に感謝いたします。
>fionaさん、毎度です。
「ほんまかいな?」という周囲の反応は、私の不徳の致すところでありますが、今度こそは本物のような気がしています。
お陰様で続行中ですが、全然吸う気にならないのが不思議です。どうしちゃったんでしょうか。また近況を綴ってみたいと思っています。