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プロヴァンス・リュベロンへのドライブ―南フランス・ドライブ旅行(6)

2007-08-03 08:05:07 | Weblog
南フランス・ドライブ旅行(5)

フランスで最も美しいといわれ、プラムの白い花が咲き、オリーブが茂り、ラベンダーが薫る美しい村が点在するリュベロン地方をドライブします。蜂蜜色の城壁が連なる“天空の城”ゴルドGordes・・・朱色の岩肌とその上に密集する家々が幻想的な景観を呈するルシヨンRoussillon・・・ミュールMurs越えの山岳ドライブ・・・ここも、フランス政府観光局の案内書には「公共交通機関はない」と書かれています。
 リュベロン山脈とヴォクリューズ山地の山間の村々を訪れるドライブとなります。ドライブに出かける前にぜひ読んでほしいのが、英国作家ピーター・メイルの「プロバンスの12ヶ月 A year in Provence」です。プロバンスに住む人々の生活と風物がイギリス人のユーモアで愛情深く包んでいる名作で、もちろんメイル氏が住んでいたMenerbesメネルブ村も訪れます。

ではミッシュランのサイトを開きます。出発地はカルパントラCarpentras、到着地はリュベロンの中心の町Aptアプトです。
 国道900号南北に点在する村々をを訪ね歩く今回のドライブは、ミッシュランの文字情報の行程表よりも、サイトの地図を見ながら確認したほうが分かりやすいでしょう。



緑旗 カルパントラCarpentras 
  カルパントラを出て、D31を南へ
  リル・シュル・ラ・ソルグL'lsle-sur-la-Sorgue通過
  D900を東にアプトAptへ向かう
  ボメットBeaumettes付近で南へ・・・メネルブMenerbes
  D900に戻り北へ・・・ゴルドGordes・ボリー村 Bories
  山道を北へ2キロ・・・セナンク修道院Abbaye de Senanque
  ゴルドへ戻り、東へ・・・ルシヨンRoussillon
  D900を東へ・・・アプトApt
  D900を戻り、山岳道路D4を北西へ・・・ミュールMurs
10  峠から山岳道路D23に・・・ヴナスクVenasuque・サン・デイデイエSt.Didierへ
赤旗  カルパントラCarpentras 

今回の周遊ドライブは100キロ足らずですが、見所(赤字)がたくさんあり、それぞれの村でゆっくり過ごすことにします。そのために、ルート途中にあるリル・シュル・ラ・ソルグとヴァオルキューズの泉は日を改めて訪ねることにします。
 小さい村々を訪れるこのルートは、訪れる町や村の名前を覚え、道路に表示される標識を頼りにドライブするのがコツです。また、南側のリュベロン山脈、北側のヴォクリューズ山地に点在する村を渡り歩くルートを取りますから、谷間を走る幹線道路D900の位置を常に意識してドライブしましょう。


メネルブ
細長い岩山の上に建てられた村。リュベロンの山並みと周りの谷の風景は素晴らしい。見所は13世紀に建てられ宗教戦争の戦場となった城塞、長い歴史を感じさせてくれる村の教会、瀟洒な邸宅が建ち並ぶ観光地されていない町並み、すこし離れるが、300年に亘る栓抜きのコレクションを集めた栓抜き博物館Musee du Tire-Bouchonは珍しい。地元ワインの購入もできる。
http://www.provenceweb.fr/f/vaucluse/menerbes/menerbes.htm

ゴルドGordes



城壁が山頂にある急峻な斜面に階段状に家々が建てられ、政治家、文化人の別荘も多く、オリーブ、アーモンドの木々に囲まれた美しい村。城を取り巻くように小さな広場があり、レストランやみやげ物店がある。また、市(いち)marcheはこの広場で開かれる。ここからの景観は素晴らしく、南側に連なるリュベロン山脈を一望できる。カーブの多い登り坂の道路を山頂まで走る。途中、展望台があるが、駐車できるスペースは少ない。村に入る直前のカーブに駐車場が設けられている。http://www.provenceweb.fr/f/vaucluse/gordes/gordes.htm#


ボリーの村Village des Bories 

   
ゴルドGordesに入る直前にある。道路わきの大きな駐車場から村に至る未舗装の歩道を10分ほど歩く。車も村の入り口まで入ることができるが、歩行者に注意。村は公園として管理されている。中世のからこの地域に建てられた平たい石を円錐形に積み重ねただけの作りは、石器時代から続いてきた建築法。150年ほど前に住民が放棄して、現代に伝わる貴重な村。台所やパン焼きかまどを備えた住宅、穀倉、酒の貯蔵庫、蚕の養育室、豚小屋、育羊地が残されている。
    テクノ・サイエンスがその建築法を紹介。www.techno-science.net/?onglet=glossaire&definition=6875
 ルション Roussillon
黄色顔料の原料となるオーク採掘で栄えた村。家々がオークで作られ、黄色や鮮やかな赤色で村全体が絵の具で描かれたよう。村の中心にはカフェテラスが立ち並ぶ。インフォメーションに駐車場がある。小さな村なので一軒一軒色合いが異なる家々を歩いて見学したい。採掘場跡地に遊歩道があるが、服装が汚れる覚悟を!http://www.provenceweb.fr/f/vaucluse/roussill/roussill.htm

セナンク修道院Abbaye de Senanque

ゴルドからD177を2キロ走る。1148年創建、17世紀末に活動停止。1989年から活動を再開。祈りと労働だけという中世からの修道生活が行われている。ロマネスク様式の創建当時の姿を今に伝える。禁欲を旨とするシトー派会の装飾を一切排した簡素な美しさが見所。一部の内部を公開している。
http://www.senanque.fr/

アプトApt

フランス人好物の果物の砂糖漬けのお菓子「フリュイ・コンフィ」の産地。甘すぎて日本人の口には合わない。リュベロン自然公園の中心にある市場町。大聖堂へ通じる路地にアプト焼きの陶器を販売するみやげ物店が軒を連ねる。土曜日に行われる朝市はプロバンスでも有数の規模を誇るhttp://www.provenceweb.fr/f/vaucluse/apt/apt.htm

帰路は山岳ドライブを!
 

アプトから2キロほど戻り、D201へ右折、2キロ先のラウンドアバウト2番目の出口からD4に入れば、カルパントラまで一直線です。ヴォクリューズ山地越えで、カルパントラへ戻ります。このコースはサイクリストやドライバーにとっては垂涎のコース、峠の小さな村ミュールMursまではリュベロンの眺望を楽しみながらのドライブ、ミュールからは緑豊かな森林の急坂のヘアーピンカーブが連続するスリリングなドライブとなります。坂を降りきるとヴァントー山を望む美しい二つの村、ヴナスクVenasque、続いてサン・デイデイエSt. Didierがあります。カルパントラまでは30分足らずで到着です。休日は山岳ドライブを楽しむ車が多くなります。後ろにピッタリとつかれ、フランス人ドライバーの悪癖、ホーンを鳴らされても、パニックにならず道を譲りましょう。
サイクリスト優先のフランスドライブ慣習を忘れないことも大切、サイクリストの合図があってから追い抜きます。また、坂の途中で車を発進させることがあります。レンタカーはマニュアル車が多いですから、坂道発進のテクニックが必要、久しぶりの坂上発進の感覚を取り戻しておいてください。


ヴァナスク
 http://www.tourisme-venasque.com/Histoirevenasque.html
サン・デイデイエ http://www.mairie-saint-didier.com/1.cfm?p=1-mairie-saint-didier-vaucluse-84210-provence

フランスとマルシェ



関連ブログ南フランス旅行のプラニング・・・安全なフランス・ドライブを楽しむには・・・
城塞都市と美しい漁村・・・フランスの道路地図を読み解く


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