(看板物語①のつづき)
でも、K村さんは「今、そっち向かっているから」と自宅の工具を持って看板設置場所に来てくれました。
時刻は5時30分。そろそろ薄暗くなってきました
K村さんが到着して、いざ作業に取りかかろうとすると
☆K村さんの電動ドリルはコード式。しかし、看板設置場所近くに電源がない。
☆今ある鉄工用ドリル刃の直径にあう、しかも看板設置に長さがみあうボルトがない
という現実を突きつけられる。
困った・・・・慌てて、我が家の工具置き場になにか該当するようなもんはないかと二人で探し始める。しかしいたずらに時間ばかり過ぎて、めぼしいものなどまったく見つからない電動ドリルを見つけたものの電池切れに等しく、かといって充電器がどこにあるか見つからない始末
するとK村さんが一言。「・・・・僕、もう一回家に帰ってくるわ。」
・・・・はい、なんだかお手数ばかりおかけして・・・すみません・・・よろしくお願いします
そうやって、K村さんはもう一度家に帰りました。
そろそろK村さんが戻ってきそうな時間を見計らって看板設置場所で待つまりひん。
・・・・K村さんなかなか来ず。
娘が一人で家でいるし、晩ご飯つくらないといけないし・・・・こちらもこちらで焦り始める。
とうとうしびれを切らし?K村さんにだいたいの到着時間を聞こう、と電話しました。
するとK村さん
「充電式の電動ドリル、探しても見つからんのや~~~」
・・・・なるほどなるほどそれで遅かったのですね。
実はまりひん、我が家の電動ドリルの充電器を車庫の2階でみつけて充電しているところだったので、
「うちのドリルを今充電していますもう30分ぐらい充電してるから大丈夫なはずです」と伝えました。
(まりひん、本日、唯一のグッジョブ!)
K村さん、少し安心したようで、「じゃ、5分したら出発するわ」とのこと。
まりひんも「よろしくお願いします」
となると、少し時間も出来たしで、K村さん到着までに、速攻で晩ご飯を作って娘に食べさせて待機することにしました。
しばらくして、K村さん到着(その時点で6時30分。もう真っ暗です。)
Kさんの車のライトを一方向から照らし、私の車のライトを反対方向から照らして、明るさ確保
いざ作業開始
K村さんが「昨日、片付けしていたら出てきたボルトがあったんや~~、もう捨てようかと思ってたけど、これが使えるかも。」と手にしたボルトをあててみると、素晴らしいジャストサイズ
運がめぐってきたか~~~????
しかし、鉄工刃ドリルで角柱パイプに穴を開けようと、
ウイイイイイ~~~ンとするものの
・・・・角柱パイプをナデナデしているかのごとく、
まったく穴が開いていかない。
あ~~~ん。運がめぐってきてない~~~???
そこで、K村さんが一言。
「こんな小さな穴が開けられんのに・・・・チリの落盤事故の人間が入る大きさの穴を開けるなんて、すごいことやなあ~~~~」
まりひん、爆笑
「ほんまですね~~~」
K村さんはいつも肩の力の抜けている人で、ほんと、K村さんらしい発言です。
(しかし・・・空気は和むものの・・・このナデナデ状態をどうしたもんやら・・・)
その瞬間、 恥をかかされたと思ったドリル刃が一念発起、私の実力みせたるやん! と思ったのか穴が開き始める
奇跡がおきはじめた????
ぶらぼ~~~~
そのあとは順調に角柱パイプに4カ所の穴が開いて、看板にもぴったしカンカン(古い?)な場所に穴が開いて、ボルトを通せるまでに。
(ここまでの作業、ナイロンひもを使って、長さを測り、バランスをとり、上から看板をつるして作業をやりやすくするK村さんの「技」は素晴らしかった)
作業途中の会話のひとつをご紹介。
「そっちから、貫通したかどうか見てみて」と言われたまりひんが、なかなか貫通する様子がないのでよそ見してぼ~~~っとしていたら、
K村さんが「貫通した?」と問いかける。
「あ、すみません。ぼ~~~っとしてました!あ、貫通しています!」と答えると、
笑いながら、
「昔の棟梁やったら・・・のみがとんできてるね~~~」と、K村さん。
す、すみません
ま、要するに
まりひんはまわりをウロウロしてるだけ、 みたいな作業風景
しかも、一生懸命作業してくれているK村さんの横でブログアップ用にのんきに写真を撮るまりひん
こんな暗い中で、ヘッドライトを照らしながら、K村さん奮闘してくれました。
本当にK村さんのおかげで、
無事に、
無事に、
無事に、
看板がつきました~~~~~(号泣)
ありがとう!K村さん!
終了時刻7時40分でした。
本当に本当に、お疲れさまでした!ありがとうございました!
では、追記エピソードをご紹介
7時頃。瀬戸内芸術祭に行ってたじいちゃんが帰ってきて、「お~~、K村くん、どしたんや?」と声をかけ、作業風景を眺め始める。
じいちゃん、「K村くん、いつからネパールいくんや?」(K村さんは来週からネパールに行く予定)の質問に続き、
「オレが行ったときはの~~~・・・・」と30年前のネパール探訪記を語り始める。
それが終わると、今日の芸術祭で行った直島がとても良かったこと・こんな人に出会ったとか・・・語り始める。
こっちは必死で作業をしているにも関わらず、延々と語る・・・・。
勝手に喋っているだけではなく、必死で作業中の相手にすら相づちを期待するような話しぶり。
まったくもって空気の読めないじいちゃん。
ア~~ンド、
(前述のとおり)動きの悪いヨメ。
まったくもって、K村さん、お疲れさまでしたぁ~~~!
(K村さんは優しいし、そんなことで怒ることはない人。じいちゃんの話も「ああ、そうなんですか~~」と相づちをうちながら作業をしていましたよ。)
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