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『It Mama』寄稿:ママの「~しなさい!」はNG?子が自ら考え行動できるようになる方法&子どもが欲するのは「自分は大切な一員」と感じられること?

2018年01月24日 | 思慮あるしつけ(discipline)

大晦日に最終の課題を提出した、

アドラー心理学を基にする「ポジティブなしつけ講座」を修了し、

認定講師となりました。

「子どもと親は対等」というアドラー心理学の言説について&「しつけの原点」とは?

 

米国でロングセラーとなっている『ポジティブなしつけ』の著者で

7人の子どもさんを持つ教育心理学博士ジェーン・ネルセン氏が主宰するこの講座、

こちらのブログでも何度もとりあげている

小児精神科医ダニエル・シーゲル氏のアイデアも多く取りあげられていて、

とても共感し、その効果を納得するものでした。

 

学んだことを今後も深め続け、

より日常に落とし込み、

これまでのリサーチや体験と合わせ、

活動していきますね。

 

 

子どもに接する毎日が、

育んできた知識や知恵を

試行し、分析し、改善する機会ですね。

 

そうした日々には、

「取り返しのつかない失敗」はなく、

ただ、「親子で成長する過程」があるだけ

そう思い出していきたいです。

 

 

 

この『It Mama』さんの記事へは、

子どもの主体性を培う言葉がけについて、

具体的な一例をまとめました。

 

子どもは、

「自分はこの場で必要とされる大切な一員」と感じられる時、

主体的、意欲的に、

協力するようになります。

 

そしてアドラー心理学では、

この「自分は大切な一員(belonging and significance)」と感じられることこそ、

子どもが根源的に求めていること、

そうとらえるんですね。

 

みなさんも、 

子どもたちを見ていて、

確かに、そうだなあと思いませんか?

 

自分はこの家で、大切な一員と思われている、

自分はこの教室の中で、大切な一員としてみなされている、

そう子供たちが感じられる時、

子どもは自らすすんで協力的となり、

「困った行動」も減っていきます。

 

 

記事では、

言葉を発する前にちょっと気を配ることで、

確かに変化が生まれると私自身も実感している

「主体性」「考える力」「問題解決力」を育む言葉がけを紹介しています。

興味ある方、是非どうぞ!

ママの「~しなさい!」はNG?子が自ら考え行動できるようになる方法

 

 

記事で紹介した、

「指図から質問へ」といった言葉がけですが、

家庭はもちろん、

教室でも、確かに効果があります。

 

例えば、

現在勤務先の学校にて、

ベテラン先生の教室を手伝っていたときのことです。

 

席を立って、後ろのクッションに寝そべる生徒に

ベテラン先生がいいました。

「〇〇君、今何したらいい?あなたは、自分でよく分かってるのよね」

それだけ言って、授業を続けます。

 

すると、〇〇君、

しばらく寝そべってましたが、

いそいそと席に戻ります。

 

「席に座りなさい!」といった「指図」ではなく、

こうした「質問」を用いる時、

子どもが受け取るメッセージとは、

「あなたならできる」といった信頼なんですよね。

 

 

 

また、

先週のみたらし団子づくりでは、

こんなことがありました。

 

白玉粉に水を混ぜて、コネコネと丸め始める生徒達。

ボールにこびりついた白玉粉を取りやすいようにと、

スパチュラではがして差し出す私。

 

一段落して、ベテラン先生の傍へいったところ、一言。

「私はね、大まかにどう作るかを説明した後は、一切手を出さないのよ。

中学生なんだから、もう何でも自分たちでできるじゃない?」

 

がつんと、きましたよ。

 

思わず、「まさしくです!」と叫んでました。

 

「本当に、そのとおりです・・・。

生徒たち自身で試行錯誤した方が、

より思い出になるでしょうし、

料理のスキルも身につますよね」と私。

 

頷きながら微笑むベテラン先生。

 

「大人が手を出し過ぎる」といった態度から子どもが受け取るメッセージとは、

「あなたならできる」の逆で、

「あなたにはできない」なんですよね。

 

 

 

「言葉がけ(指図→質問)」や「態度(手伝い過ぎない)」を通し、

「あなたならできる」というメッセージ伝えていくこと。

それは、

子どもたちが根っこのところで欲っしている、

「自分はこの場で必要とされる大切な一員」という気持ちを満たすことになる。

すると、子どもは、より主体的に協力するようになり、

その場での「困った言動」も減っていく。

 

この流れを覚えておきたいです。

 

また違った側面からも、

このテーマを表現し続けていきたい、

そう思っています。

 

 

メモ:

「自分はこの場で必要とされる大切な一員じゃない」

子どもがそう感じるとき、その子は、様々異なる方法で、

この欲求を満たそうとします。

 

好ましくない行為をわざとして注意を引く、

パワーゲームに勝つ

他者や自分を傷つける

そして、欲求を満たすこと自体を諦めてしまう場合もあります。 

 

上の反抗期君のような場合は、

「席につきなさい!」「ちゃんと座りなさい!」と「指図」され続けることで、

「先生に従わずきーきーと特別なアテンションを向けられるクールな自分」

といった「間違った方法」で、

「自分は重要な一員」という欲求を満たそうとしてしまう場合もありますね。

← これは私自身、クラスに入り始めた当初、はまってしまったサイクルです。

気づくことで、生徒君たちの雰囲気も、がらりとかわりました。

 

反抗期の中学生君たちを相手に、

その対応加減を学んでいますよ。

 

 

 

飼い犬リオの足跡。

次女撮影

こちら雪も落ち着き、今日は日中15度近くまで気温があがりましたよ。

 

みなさん、温もり溢れる日を!

 

 


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