マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

形にしていきたいこと3つ、「次世代を育てる」具体的なシステムを築く

2017年02月22日 | 子育て全般

「形にしていきたい」と時々言っているんですが、

では、何を形にしようとするのか? 

 

日々、力を注ぐことの「大枠」を、ここに記しておきます。

リサーチ&書くこと、そして少しずつ始める活動も、これらを形にしていくため。

以前あげた「ライフワーク」を文字以外で体現した形なのだと思っています。

文字面では、こうした活動の過程で、より具体的になるだろうと思っています。

 


1. 子供の活動場

「拡充学習」、「21世紀型能力」育成、遊び、実験、モノづくり、異文化体験

 

 

2. 親の勉強会

「拡充学習」、「21世紀型能力の育成」、思慮あるしつけ、考える力(クリティカルシンキング)、創造性、グリット(やり抜く力)、成長型マインドセット、自然の影響、身体を動かすことの大切さ、異なる性質の理解、文化人類学視点、直観、セフルケア、

 


3. 子育て体験者が働く場(培った知恵の還元)

1と2を担当

受け継いだ「習慣」をそのまま伝授するのではなく、気づき、探求し続ける

フィードバック&研修の継続

 

 

 

1の「カリキュラム」と、2と3の「勉強&研修内容」をひとまずまとめつつ、

引き続きの探求を目指します。

 

 

 

 

これら3つを形にすることについて、

「ユダヤのシステム」に大いに学べるとも思っています。

これまでユダヤの方々、そして思想に触れる中で、

「次世代を育てる」ことにかけての意欲に圧倒されてきました。

 

子育て支援に多大な力が注がれ、

「自分の子」を含み、「ユダヤという全体で子どもを育てるというバリュー」が

コミュニティーに行き渡っています。

 

もちろん、ユダヤコミュニティーでの「1.子どもの活動 2.親の勉強 3.教育者の研修」の内容は、

もっぱら「ユダヤの聖典」に基づき、上にあげたものとは異なるわけですが、

システムとして、1.2.3が、確立しているんです。

 

「子どもを育てるというバリュー」に重きを置かれなくなった社会は衰退します。

 

 

皆、親としての性質や生い立ちも、おかれた家庭の状況も様々です。

外で働くママ、専業主婦(夫)、フルタイム、パート、

その人なりの営みを尊重し合い、それぞれの立場で、

「コミュニティー全体で次世代を育てる」ことにフォーカスしていけたらいいですよね。

 

 

身近な周りからできることをしていきたいですね!

それではみなさん、今日も良い日を!


断乳?卒乳?いつがベスト? 批判したくなる原因が単なる「心象的な居心地悪さ」ならば、 自らとは異なる決断も尊重し合いたいです

2017年02月22日 | 妊娠・乳幼児

「断乳・卒乳」についてまとめていたんですが、改めて調べるなかで、

記事には容量的にも流れ的にも載せられないけれど、

書き留めておきたいと思ったこと、こちらに記しておきます!

 

 

 

公のガイドライン


「米国小児科学会(AAP)」によると、「6ヶ月まではなるべく母乳のみ。6ヶ月から1歳までは離乳食と共に授乳し、1歳を過ぎてからは、ママと赤ちゃんが好きなだけ続けましょう」といいます。

 

国際団体のWHOやユニセフは、「2歳頃まであげましょう」とのこと。

 

日本では、何らかの団体が表立って「いつまで」とすることはないようですが、

昨今では母子手帳からも「断乳」という言葉が消されたと聞きます。

 

一昔前は、「1歳前後に断乳するのがベスト」という意見のみが主流でしたから。

子ども自らが「もういらない」とする「卒乳」を待つことが、

より認められつつあるんですね。

 

 

 

人類学者による世界各地の事例

また、人類学者によって世界各地の事例も報告されています。

 

こちらの、人類学Katyerine Dettwyler氏のまとめた’Examples of Societies Whrere Children Nurse For Many Years’に引用されたYale大学出版の論文によると:

ネイティブアラスカンやイヌイットに混ざり、アイヌでは3-4歳で卒乳といった記述も!

また、同じくDettwyler氏による、’A worldwide average age of weaning?’、では、2-7歳という幅をみるのが妥当であろうとのこと。

 

世界のマジョリティーは、より長く母乳をあげているんですね。

 

話はそれますが、この氏の研究を取り上げて、「2-7歳と結論づけたのは猿の研究に基づいていて、そのまま人間にあてはめても参考にならない」とされた記事も見つけたのですが、私でさえ、少しネットを調べれば、ヒトの文化の調査を基にしていると分かるのになと、ちょっと驚きましたよ。

 

「断言された言葉」、しかも、それが肩書きのある人によってだったりすると、すぐさま信じ込みたくもなりますが、改めて、情報を鵜呑みにしない大切さを思います。

 

 

 

 

世界最低の母乳率はイギリス?!

 

ではそもそもどれぐらいの人々が母乳をあげているのか、2016年のニュースによると、世界最低の母乳率はイギリスだそうです。

81% が母乳を上げようと試みるものの、34%が6か月まで、12か月まで続けるのは0.5%とのこと。

 

ちなみに、米国は79% が試み、 49% が6か月を過ぎても続け、1歳過ぎても続けるのは27% とのこと。

 

ドイツが23% 、ブラジルが 56% 、セネガルが99% とあります。

アフリカ諸国は90%強がほとんどです。貧しい国では、母乳が唯一の栄養補給源になりえますからね。

 

日本はどうなんでしょう?

こちら【図解・社会】母乳育児の割合(2016年8月)によると、

”母乳のみで育てた保護者の割合は、15年度は生後1カ月が51.3%、生後3カ月が54.7%で、前回調査の05年度の42.4%と38.0%を上回った。粉ミルクと両方で育てた場合も含むと生後1カ月は96.5%、生後3カ月は89.8%だった。”

そうです。

母乳率高くてびっくりしましたよ!

 

 

 

 

欧米での母乳を長くあげようムーブメント 

欧米で1歳以降も母乳を与え続けるムーブメントの「グル」ともされる、ビル・シアーズ医師が唱えるのが、「アタッチメント理論」です。

 

こちらにも以前まとめたんですが、

「アタッチメント育児」が教えてくれる「繊細さ」

 

1.産後の数時間を赤ちゃんと共に過ごす

2. 赤ちゃんの泣き声等のサインには意味があると捉える。

3.母乳を与える

4.スリングやキャリアーなどで赤ちゃんを身体に近づけておく

5. 赤ちゃんと同じ部屋やベッドで眠る

6.してよいこととよくないことの境界を設け、片寄り過ぎない。「何してもいいのよ」でもなく、「それはだめこれはだめ」ばかりでもなく、その間でバランスを取る。

7.周りからのアドバイスや意見に常に従うよりも、親自身の本能や直感も大切にする。

 

という「7つの柱」をあげ、一部の女性層に熱狂的な支持を受けました。

 

それでも次第に、スリングで抱っこし続けたり添い寝や母乳を長く与えるなど、「女性への負担が多すぎる」、「働きながらでは到底無理」、「女性だけが罪悪感を煽られる」といった批判が出るようになります。

 

私自身は、それまで主流だったスポック博士(赤ちゃんはベッドで泣きっぱなしにさせれば次第に泣かないようトレーニングされますよ等のアドバイス)よりも、よほど「アタッチメント理論」に共感しますが、「7つの柱」も自らに合ったものをできる範囲で取り入れるぐらいでいい(というか完璧なんて無理)、と思っています。

 

 

 

 

母乳を長くあげることへの批判

「いつまで母乳をあげるか?」については、2012年5月のタイム誌の表紙に、4歳の息子君に授乳するスーパーモデルJamie Lynne Grumetさんの写真が登場し、大議論が巻き起こりました。

 

また2015年には、オーストラリアの女性が6歳の娘ちゃんに授乳することをインターネットで厳しく批判されたとのこと。

 

批判には、「性的虐待だ」というようなものもあり、結局、女性の胸を「性的な対象」とのみとらえてしまう文化背景が大きいんだなと分かります。

それで、赤ちゃんでなく幼児が授乳されていると、何とも居心地悪く感じてしまう。

 

 

時々日本でもこちらでも議論される、「公の場で授乳する・しない」もそうですよね。

「布で覆ってもだめ」なんて意見もあり、なんて子供を育てにくい社会なんだと思います。

女性の胸って、赤ちゃんや幼児への栄養補給や絆づくりのためでもあるんですよね。

 公園の陽だまりで授乳するママさんの、なんて健やかな光景、そう思います。

 

 

 

ご自身が6歳まで母乳を飲んでいたという、Grumetさんの言葉が印象的です。

「本当に温かくて、お母さんを抱きしめているような感じ。心地よくて、満たされて、本当に本当に愛されていると感じるの。私は子供時代、本当に自分に自信があった。そしてそれは授乳のおかげだと私知っている。お母さんが決して私をおいていかないと感じていたのよ。それほど安心感を感じていたの。It’s really warm. It’s like embracing your mother, like a hug. You feel comforted, nurtured and really, really loved. I had so much self-confidence as a child, and I know it’s from that. I never felt like she would ever leave me. I felt that security.」

何ら害がないどころか、こんなに温もりあふれた思い出を持つ女性もいるわけですし、周りがとやかく言うこともなく、それぞれの母親の決断を尊重すればいいですよね。

 

 

 

 

ちなみに、私自身は5人とも1歳から1歳半の間に断乳でした。

夜間の授乳がきつくて、夜間だけ授乳をやめることもうまくいかず、

上の子たちの世話のためにも、「夜ぐっすり寝ること」を優先した結果です。

 

 

子育ては、様々な意見が溢れる中、

自分と子どもに合った方法を選択していくことの連続。

 

「物理的な迷惑がかかっているか?」と自問し、

単に「好き嫌い」といった「心象的な居心地悪さ」が原因ならば、

自らとは異なる決断も、尊重し合いたいです。

 

 

 

「断乳・卒乳」にまつわるあれこれでした!

それではみなさん、今日も良い日を!


「共通の土台」に同意し21世紀に必要とされる「ギフテッドネス」を育む集まり、夢をみることから始まる

2017年02月22日 | 子育て全般

昨日今日と、友人の娘ちゃん息子君を丸ごと2日間続けて預かってました。

 

子供たちにとってよかれと思う環境を整えつつ、

ああ、何家族か集まって、こうした環境を共に作っていけたら、

子供にとっても親にとっても、

そして未来の社会にとっても最高だよなあという思いは果てしなく広がり。

 

例えば具体的には以下のようなことをしていたのですが、

こうしたことも含めた活動を、

より「拡げて充実させ」取り組めるような集まり。

 

 

前回の記事

日常生活は「拡げ充実する」機会に溢れてますね、昨日1日での試み例

であげたポイントを心がけつつ

 

 ・自然探索&実験

オールアバウトに「自然体験が子供に与える影響&自然を楽しむ工夫10」をまとめました

山登り                      頂上!

  

魚とり

ダムづくり

ダッキーを救え!ミッション。プカプカとあちらこちら浮かばせたダッキーをリモートコントロールボートで集める。

    

おしゃべり

 


・アート&クラフト

小川からの帰り道、「石に色塗る?」と一言かけたところ、9歳、12歳、13歳の女の子たち、石集めに夢中になります。

「この木片はどうかな?」「このドングリもいい感じ」と目を輝かせ。

トレールで集めたあれこれが、

 

変身。

 

壁飾り                     日本をイメージしたそう。

  

紙飛行機

折り紙

 

 

・身体を動かす

身体を動かすことの大切さについて書いてきた記事)

サッカー

森で鬼ごっこ&かくれんぼ

各種ボール遊び

 


・ボードゲーム

 


・図書館で1時間ほど。本&漫画に夢中。

 


・料理

ブラウニー

クッキー

朝:パンケーキとヨーグルトとフルーツ野菜スムージー

昼:ミートソースパスタとスープと野菜スティック

夜:餃子とスープと野菜炒めと米

 

 

 

 

 

 

共通の土台として、

・「拡充学習」に興味がある

・「21世紀型能力」を育てることに関心がある

・子供を「成長の過程」ととらえ「多様なものさし」で見つめる

・熟練の指導者や体験を積んだ講師に学びつつも自らの直感も大切にする

といった内容に同意することを「参加条件」とする。

 

 (参考:

消費するだけでなく創造できる「ギフテッドネス」をどう開発する?教育学者レンズーリ氏の研究紹介

 ・世界中で提案される「21世紀型能力」とは? 次世代に求められる資質や能力って具体的に何なんでしょう?

直観力について書いてきた記事



親同士の勉強会も定期的にする。

フィードバックや研修を通して子供への「働きかけ方」を磨き続けられるようにする。

 

 

また、子育てのために、キャリアを上る道からは距離を置く選択をしたり、

社会的な活動のペースを落とした親って私の周りにもたくさんいるのですが、

そうした人々が子育て一段落したら、「運営側」にまわり、

子育てを通して培った知恵や体験を生かせる場にもする。

 

日本と、アラスカや米国東海岸にも支部を設け、

子供たちが海を行き来しての海外異文化を体験できるようにする。

そうして支部は、世界各地へと繋がっていく。

異文化について書いてきた記事

 

今の学校システムでは埋もれてしまうこともある、

21世紀に必要とされる子供たちの「ギフテッドネス」を育むために。

 

 

子供たちともみくちゃになりながら、そんな夢想をしていました。

夢をみることから始まりますね。

 

目の前の子供たちとの生活とともに、

長い目で見て少しでも夢に近づけるよう一歩一歩、歩いていきます!

みなさん、今日も良い日を!