おはようございます! 週明けといえども、今日明日と連休。
今日は午前中えっほえっほと山登りの予定です。
Tamakiさんのブログ『Follow your bliss』に書かれている、
日常に「拡充学習」を生かしていく試み、
なるほどなあと読ませていただいてます。
日常の何気ない会話や子どもの着眼点や興味から、
プロジェクトや創造へと「拡げ充実して」いく機会って、
実はたくさんあるなあと気づかされます。
「拡充」というと組織や体制を拡げるという意味のようですが、
私自身は勝手に、それまでの「枠組み」を拡げるという意味でもいいじゃないか、と思っています。
Tamakiさんが「拡充学習の流れ」をこちらにまとめてくださってます:
興味関心(個性の芽) → 探索 → 形にするための知識や技術を学ぶ → 披露
これらを通して「創造的な生産者」育んでいく。
「興味関心 → 探索 → 形にするための知識や技術を学ぶ」というのは、日常生活で、何度も行ったりきたりできますね。
例えば以下は、昨日1日の何気ない「子どもとの会話」や「遊び」から、
こんなこともできるかもと思ったことを書きとめてみました。
1. 発明もビジネスも日常生活の「うまくいかないこと」から
ここ数日暖かくて、昨日なんて日中20度以上まで気温があがり、すっかり春気分。
サッカーの練習の帰り、助手席に次女。
左横から、びゅん!とバイクが飛び出してきて、目の前に入り込み、
また左の斜線の車を追い越し、その車の前に入り込み、
再び右斜線の車を追い越し、その車の前に入り込み。
ものすごいスピードでジグザグに先へ先へと走っていきます。
私:一気に暖かくなったから、ああやって飛ばしたくなるのも分からなくないけど、それにしても、あぶないよねえ~~。
次女:ヘルメットかぶってるけどね。
私:頭だけ覆ったって、みてよ、周りの車との違い。柔らかい身体がむきだし。つるっと転んだら、もう、あっという間だよね。
次女:・・・。あのさ、身体中覆えるヘルメットみたいなものがあるといいよね。
私:1人乗りの車みたいな感じ? 大きなトラックとぶつかったらすぐにぺしゃんこになりそうだけど。
次女:ほら、象が踏みつけても何トンのトラックが乗ってもつぶれない物質みたいなものってあるじゃない。ああいうもので身体中覆うの。
私:ああ、服ぐらい薄くして覆えるといいかもね。
次女:そうそう、「象でも潰せない物質でライダースーツ」みたいなもの作るの。
私:それが可能な技術をもっと発達させて、一般にも手が届くぐらい安価になるといいよね。
そこで、しみじみとつぶやく私:
そうなんだよね、発明やビジネスって、
「これはうまくないぞ。こういうものがあったらいいなあ」っていう気持ちから始まるんだよね。
「これはうまくないぞ」っていうものって、周りにたくさんあるじゃない?
(運転しながら、道脇のアライグマの死体を通り過ぎます)
私:鹿や動物がああやって轢かれてるの、毎日のように見るよねえ。
次女:見えないフェンス、電気フェンスみたいなものを道との境にはって、道路にはいりこめないようにするのってどうだろう?
私:道をそれた車も電気ショックをくらう。(笑)
次女:(笑)。 車以外の「何か」が道路に入り込んだら交通停止になる機械を一定間隔で道路に取り付ける。
私:交通渋滞起こしそうだから、道路に入る前に防いだほうがいいかもね。
次女:う~ん(考え続けます)。
(しばらく車で走り続け)
私:あの道脇のごみの数々も、うまくないよねえ。何とかきれいにならないものかねえ。
次女:うんうん。あ、あのさ、私、洗濯機から乾燥機に移すのってもっと便利な方法があればいいよなあっていつも思うんだよね。
例えばさ、上に洗濯機があって、パカンと底が開いてそのまま乾燥機に落ちる、みたいなさ。
私:いいねえ。○○(次女)、いつも洗濯機に落ちそうになって濡れた洋服取り出してるものね。(我が家の洗濯機と乾燥機は横並び)。
そうやってさ、日常の「これあったらいいなあ」を見つけて、形にしていけるといいよね。
帰宅後、「象でも踏み潰せない物質」についてネットで調べる次女。
こうして、思いつくままの会話を通しても、
「形にするための知識や技術を学ぶ」と拡げてもいけますよね。
身近な周りの「これはうまくないぞ」
→「こういうものがあったらいいよなあ」
→どうしたらできるだろう?
この思考の流れを、日常生活で身につけていくのって、
将来も大きな力になると思います。
2. 夢中になっていることを拡げる
裏の森の小川で、リモートコントロールのボートを操るのに夢中の次男と三女。
小川をあちらこちら移動し、走らせることのできる「距離や面積」を変化させてみます。
ボートに石を乗せても進むかな? どれくらい重いと沈んじゃうか?
スピードが速くなるほど表面の小枝を蹴散らして進んでいける
遅いと小枝に行く先を阻まれちゃう、水しぶきの立ち方も違うね。
浅いところと深いところではどうだろう?
そんなことを、三女と一緒にあれこれ試してみます。
(私は傍で夫とこれからについてなど話し合いで、ほとんど見てるだけ。時々、これはどうかな?と提案してみます)
『虹色教室通信』の記事
・頭と目の前の現実、どちらにも接続可能の知恵を蓄える1(レンズーリの拡充学習について16)
を思い出してました。
以下引用です:
教室では、工作でも実験でも遊びでも、ちょっと試してみたら面白そうという場面にぶつかったら、
長さを変えたり、傾きを変えたり、重さを変えたり、速度を変えたり、
面積を変えたり、数を変えたり、強度を変えたり、
水に沈める深さを変えたりして、どうなるのか試しています。
創作する上でそうする必要があるから変えるのではなくて、
「変化に伴って、どうなるか見届けたい」という好奇心を満たすためにしています。」
引用終わり。
夢中になって、自分たちからどんどんあれもこれもと試してみる時こそ、たくさんのことを吸収しますよね。
3. うまくいかないときこそ工夫し試しと「拡がる」機会
翌日お友達がお泊りに来るので、「何をしようか?」と子ども達と話したところ、
三女と次女がネットの「アートやサイエンスのプロジェクト」を検索。
それで、コーヒー・フィルターにペンで印をつけ水にじませるアートをしてみようとのこと。
こんなしるしをつけ、
水の中へ。
それが、なかなか見本のようにはいかないんですよね。
そこで、水の量を変えてみたり、ペンの種類を変えてみたり。
油性は水に溶け込まないからだめ、
ホワイトボード用のペンもうまくいかない、
他の水性のペンも、全部水に流れ出して紙に色がつかなかったりする。
見本では黒いペンからいろんな色が滲み出してるけど、実際は全然うまくいかない。
家のこのこーフィーフィルターが大きすぎるのかなあ。みて、見本のはもっと小さいじゃない。
などなど、工夫は続きます。
にじみ紙の
蝶。
他にもこんな実験をしていました。
鉛筆の太さや、袋の質を変えてみたり。
「拡げて充実させていく機会」って、 日常のそこら中に散らばっていますね。
「拡充」と少し意識することで、
今まで見慣れたことのなかにもたくさんの発見があって、
日常生活がより新鮮で、楽しいものに思えてきます。
『虹色教室通信』の奈緒美さん、そして『Follow your bliss』のTamakiさんの活動にチアーズ!
さて、今日は山登りの後、午後からアクティビティーに走り回り、
夜はお友達がお泊りに来て、我が家は「合宿場」と化します。
「給食当番」になりつつ、子ども達の繰り広げる世界を楽しみます!
みなさん、今日もよい日を!