埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

子ども達の創造力をひきだすピアノ指導法 PartⅡ

2009年08月27日 | ピアノランド
2009年8月23日(日) 国立 樹原涼子先生

今年の4月に行われた公開レッスンの続編。

子どもたちが4月に作った曲の続きを見せてもらった。


女の子ペアと男の子ペアに分かれて作る。

どちらのペアも、戸惑うことなく「作曲」に向かえている。

4月のからの間にも、それぞれに作曲をしたそうで、それも披露してくれた。


2人で意見を交わしあい、生き生きと作曲に向かっている姿が印象的だった

2人で作っているので、意見が分かれる部分が出てくる。
それでも、ただ譲るのではなく、自分の意見や思いを相手に伝え、代案まで出していたことに、
樹原先生も感心されていた。


曲作りを見せてもらう合間に、樹原先生が作曲についてのお話をたくさん聞かせてくださった。


昔々、音楽は生活の中から自然に生まれた。
  だから、“作る”というよりも“生まれてきたものを素直にすくいとる”という感覚。
  
  メロディーが流れたい方向へ持っていく。
  決して、パターンで作ることはしないように。


自分の中に、“音楽を生み出す力がある”と信じる。

  作曲の仕方を学んでから「さぁ作ろう!」というのではなく、
  作るパワー、生み出すエネルギーがいっぱいになった後に、作り方の仕組みを学ぶほうがいい。

  遊びながらでもたくさん作ることによって、仕上げるエネルギーを蓄えることができる。


必然的に生まれた曲は、“命ある曲”
   命のない曲は、感動しない。

   部分的にしかできないこともあるが、それが後々花開くこともある。
  
   作ったものを忘れることもあるが、その分新しいものが出てくるよさがある。


コードからコードへ移る気持ちを大切にしよう。
   行きたい理由がある。理由を考えることも必要。
   音を聞いて観察していると、分かってくる。
 

メロディーとベースのライン
   ずっと同じ位置で踊っているダンスはつまらないように、同じ動きの音楽もつまらない。
   2つのラインのバランスが大切。

   平行5度、8度などの禁則が面白いこと、効果的なこともある。
   昔を今の美意識の違いも大きい。


セクションごとのメリハリ
   音域、リズム、音の動き、コード、強弱など。  
   これらによって、心の動きを相手に伝える。

   作曲家の楽譜を見て、「かっこいい」ところを見つけて、真似してみる。


作曲を経験することで、作曲家の曲の分析が上手になる。
   曲のよさを引き出すことができる。


お話を聞きながら、グループレッスンで作曲をしている生徒たちのこと、
そして、かけらが集まって出来上がった自分の曲のことを振り返っていた。

生徒たちに「生まれてくるものをすくいとる」感覚があるだろうか。

それには、もっとたくさんの曲を聞き、演奏することも必要だと感じた。

私は、ふいに浮かぶかけらたちに、「どこに行きたい?」と聞いているうちに、1つの曲にまとまった。

この曲は、10月のコンサートパーティーに向けて練習中


樹原先生が、小さいころから今まで、どのようにして作曲をしてきたのかというお話も興味深かった。

その道が少しでも違っていたなら、私は出会うことも、こうして勉強することもできなかったのだなぁと思った。

改めて、出会えたこと、勉強させていただけていることに、感謝

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