埼玉 寄居町・深谷市・熊谷市 ピアノ教室Andante/アンダンテ

~「音楽は楽しい!」から「本物の音楽」へつながるレッスン~

感想カード

2009年05月31日 | ピアノコンサート(発表会)
私の教室では、春にホールを借りて行う「ピアノコンサート」と、
秋にグループごとで、教室で行う「グループコンサート」がある。

グループコンサートは、数名のコンサートなので、
ほかの人の演奏を聞いて「感想カード」に、その人の「よいところ」を書く。

ほかの人の演奏を注意深く聞くことで、
「私の音色はどうかな?」「私の姿勢はどうかな?」と
自分自身のことが振り返るのではないかと思って、始めたことだった。

はじめは、ほんの一言書いてあるくらいだったのけど、
だんだん書いてある量が増えてきて、
それぞれの個性を感じるようにもなってきた。

最近は、感動してしまうようなことが書かれている。

私の演奏にも書いてもらっているけど、
「よいところ」の域を超えて、感想、思い、イメージ、質問まで書かれていて、とてもうれしい

そして、私がある生徒の「よくできないところ」と思っていたことを、
「よいところ」として書いてあった。

そのときは、ハッとした。

ネガティブな言葉を言う生徒には、なるべくポジティブな言葉に置き換えるようにしているのだけど、
私の思いを言い換えられている気がした。

大切なことに気付かされた。


先月行ったピアノコンサートは、10回目だったので、
グループコンサートのスタイルで行った。

この感想カードも取り入れた。

でも、全員分だし、教室のように書きやすい環境じゃないし、
実はそんなに期待していなかった。

終了後のレッスンで、生徒たちが持ってくる感想カードを見たら、
感想がたくさん書かれていて、感動!!

自分の演奏の合い間に、係のお仕事をしながらも、
全員の演奏を真剣に聞いて、一生懸命書いてくれたかと思うと、うれしくてたまらなかった。

しかも、ちゃんとよいところをよく見て書けているし、
その人へのメッセージのようにも書いてある。

口ではなかなか言えないことが、書いてあるような気もした。

この感想カードがなかったら、生徒たちの思いを私が知ることはなかったかもしれない。

当人にも届けたくて、書いてくれたみんなの分をコピーして渡した。


ほかのお教室の発表会を見に行くと、
たまに、走り回ったり、おしゃべりしたり、自分の演奏が終わると帰ってしまったりしているのを見て、
なんだか胸が痛むこともある。

私の教室の生徒たちは、
ほかの人たちの成長を楽しみにしながら演奏を聴いている。

どんな演奏してくれるか、どんな演出をしてくれるか、ワクワクしながら聴いている。

うれしいことに、子どもも大人も!


そんな温かい気持ちで演奏を聞ける生徒たちに囲まれていることを、幸せに思う。


だから最近は、「本番で間違えちゃったらどうしよう」と心配している生徒に自信を持って言える。

「間違えちゃったって全然大丈夫だよ。
 み~んな、やさしい気持ちで聞いてくれているから




ブレない自分

2009年05月30日 | こころ
おととい書いたボディマッピングでの、坐骨と足の裏を感じる話。
昨日書いたコーチングの、バラの花びらの話。

どちらにも共通するのは、

自分の中にしっかりした軸を持つこと、感じること。

周りがどんな状況であっても、自分を見失わないこと。

ブレない自分。


今の世の中、本も雑誌もたくさんあるし、ネットでの情報も簡単に手に入る。

でも、それを全部受け入れていたら、疲れてしまう。

「これはできる」「これはできない」「これは信じる」「これは信じない」と選別していなかいと、自分を見失ってしまう。

自分を見失っている人、流れにただプカプカ浮いている人は、
その人自身も大変だろうと思うけど、見ているほうもけっこう疲れる。

そういうときも「自分」をしっかり感じるようにしている。

…なんて偉そうに言っても、私だってもちろんブレる。


生徒たちにも、そのお家の方々にも恵まれていて、
私の面倒なあれこれにも、理解を示し、協力してくれる人たちが多い。

発表会のアンケートをとっても、「楽しかった」「感動した」とたくさんに方に言っていただけるので、
感謝の気持ちでいっぱいです。


その中で、以前、発表会を盛り上げるための提案をしてくださった大人の方がいらした。

でも、私は、そういうのはあまり好きでもなかったし、得意でもなかったが、
そんなふうに決めつけてもいけないし、
それが生徒側のニーズであるならばと、取り入れたことがあった。

結果、それをやってくれた生徒をステージで輝かせてあげることができなかった。

私のもとに届いた声は、その生徒へ対する心ない言葉だった…。

それは、私がその提案を気軽に受け入れてしまったから。
「あの人に言われたから」という思いで、生徒にやらせていたから。

生徒には、私の思いがないことが自然と伝わっていたのかもしれない…。


そのときに誓った。

「私が信念を持って、私が納得でき、私が感動できることを生徒たちに伝えていこう」と。


レッスンや練習の中では、たくさんの試行錯誤がある。

取捨選択することで、自分が見えてくることも多いので、それは積極的にやっている。

でもステージでは、その中の「絶対これ!」と思うものを、
生徒たちも、お家の方にも感じてもらいたいと思う。


それからは、生徒側のニーズだとしても、
私が納得できないもの、私がうまく伝えられないものは、
「申し訳ありません」と、できない理由を説明している。

もしかしたら、本当は、すべての要望を受け入れられたらいいのかもしれないが、
私がブレたら、生徒がブレる。


個人教室のピアノ講師のいちばんの弱みは、相談できる上司や同僚がその場にいないことだと思う。

どんなことが起きても、すべて自分でその場で判断していかなくてはならない。

そのとき、「ブレない自分」だけが頼り。

自分を信じて決断しなければならない。


だから、妙に強がってしまうところがある

そして、わがままにもなりやすい。

その点には気をつけつつ、
仕事でもプライベートでも、信念を強く深く持って、自分の心に素直に生きていきたいと思う。


こう思えるようになったのも、
「ブレない自分」を持っている人との出会いがたくさんあったから。

EQ

2009年05月29日 | コーチング
EQとは、感情をコントロールする能力。心の知能指数。

このセミナーは、まだ先週受けたばかり。2009年5月22日。青木理恵先生。


EQを高めることで、ストレスを軽減することができたり、トラウマに左右され過ぎなくなったりするそう。

EQの低い人は、周りの状況や相手のことを考えずに、感情をぶつけてしまう。

EQの高い人は、どんな状況でも、自分の感情が分かってコントロールできる。


心理学者のポール・エクマンは、
6つの感情 幸せ、悲しみ、怒り、恐れ、嫌悪、驚き、このどれもが大切と言っている。

…6つの感情の中に、明るい感情は「幸せ」だけ?という気もするけれど、
 ほかの感情を持つからこそ、「幸せ」を感じることができることも多い。

 音楽をするときにも、このすべての感情は必要だと思う。


青木先生が習っていたヨガの先生がおっしゃっていたことを教えてくださった。

 洗面器に水がたっぷり入っている。
 そこにバラの花びらが一枚、中央に浮いている。
 洗面器を揺らしたとき、水の渦に花びらが飲み込まれたり、沈んだりしてしまう。
 そんな状況でも、真ん中に浮かんでいられるような心の状態が良い。

真ん中に浮かんでいられるのは、EQの高い人。
周囲の状況に乱されてしまうのは、EQの低い人。


中村天風(ヨガを日本で広めた人)の「クンバハカ」
 ショックなことが起きたときの対処法。
 
 肛門をしめ、肩を下げ、邪気を一気に吐く。
 
 不安なとき、緊張したときにも、効果あり。


丸くほわっと受け止めると自分の気持ちもほぐれる。

 「どうして?」「なんで?」といつも思うのではなく、
 「そっかぁ」「そうなんだぁ」「へぇ~」と、あえて色をあいまいにすることも大切。


自分の中に眠っている辛い思い出に対しては、

 何を信じ込んでいるから?
 相手に何を伝えたかった?
 相手は何を伝えたかったと思う?
 事実は?
 ネガティブな感情、思い込みによる被害は?
 本当に望んでいることは?
 どう伝えたら、もっとうまく伝わる?

 これらを、自問自答していくことで、感情を整理できる。

 …これは、眠っていることでなくても、
  ショックなことが起きたとき、嫌なことを言われたときにも、使えると思った。


人生は自分で決めていく、すべては自分。

 たとえば、友人の毎度の遅刻にイライラしているとする。

 でも、友人に直接言えないのも自分。
    遅刻癖をしっているのに、また約束するのも自分。
    それを人にグチるのも自分。
 
 人のせいにできることはない。


思いはすべて言葉に表れる。

 書く言葉、しゃべる言葉をに、ポジティブはネガティブか、その考え方が出る。


関本昌平(ピアニスト)
 
 コンクールなどで、応援しているようでプレッシャーや心配をかけるようなことを言われることがある。
 そういうときは、何に対しても「大丈夫です!」と言いなさい、と先生に教わったそう。

 …ネガティブな言葉やマイナスな言葉をたくさん発する人っている。
  そういう人と話をしていると、自分にもそのマイナスオーラが入ってくる気がして嫌なので、
  あまり近づかないようにしているのだけど、
  そうもいかないこともあるので、
  この「大丈夫です!」は自信を持って笑顔で言っていこうと思う。


ストレスサイン

 人それぞれに、ストレスを感じているサインがある。

 それは、上り坂のときは気付きにくい。

 自ら解除する方法を見つけておくといい。

 …私は少し前まで、「私にはストレスなんて関係ない!」と思っていたけど、
  あちこちで「それはストレスです」と言われて、
  やっとストレスだということに気付きました

  でも私は、コーチングを勉強することで、そのストレスと上手に付き合っていくことができるようになった。

  今回のEQのお話を聞いて、自分の中で迷っていたことや不安なことが「これでいい」と思えた。

衝撃のワンポイントレッスン

2009年05月28日 | からだ
AEコースでのワンポイントレッスン。

20分くらいだったのだけど、こちらも情報量たっぷり

一言でいえば「衝撃」。

譜読みを始めたばかりの曲で、今までの経験から
「絶対無理をしそうな、体が痛くなりそうな予感」のする曲を持っていた。

私は、譜読みのときにいちばん、あちこちの痛みが出てくる。

それは、まさに「精神的なことが筋肉に翻訳されて」起きている緊張だった。

それがなくなって、うまく弾けちゃうんだから、
今まで考えもつかなかった練習なんだから「衝撃」。


ちなみに、私は物事にめりこむ&真面目なタイプです。


・オクターブは、手首や指先で弾こうと思わない。
 しっかりした胴体があって、その胴を中心にして、肩甲骨や肘から、どういう幅で動いていくのかを味わう。

・客観的に弾く。
 「ガイシュトリヒ シュピール ラーム(ドイツ語)」精神的に音楽を楽しむ空間。
 一生懸命取り組むことで、その空間を押し殺してしまう。
 (先生)「その楽しむ空間を殺してまで、一生懸命弾いてどうするの!」
 …ホントですよね

・体は一度感覚を覚えたら、絶対にできるようになる。
 体が緊張していることによって、体が感じるはずのことを感じられなくなってしまう。
 「一生懸命弾かなくていいの。ガムでも噛んで不真面目に練習すればいいの。
  そのほうが体が覚えてくれるんだから。」
 …そんなこと初めて言われたぁ

・「エンド ゲイニング」目的至上主義
 目的に直接的に向かっている。
 「この気持ちじゃ、体を緊張させるよ。弾けるようになる過程を見ないと」

・連打は「連打」と思わない。
 ふりかけを、振る感じ
 その場面の雰囲気を感じて弾く。
 できるようになったらやめる。
 「1回できても、まだまだ!なんて思って練習を続けるから体がおかしくなるの」
 …え!やめていいの

・体が安心できる状態で練習をして、初めから音楽的に練習する。
 いろいろな位置で座る場所を試す。
 私の場合、もう少し深く座ったほうがいい。
 …ちょうど、きのう読んだ本に、
  優位感覚でいう「視覚」は、イスに浅く腰かける傾向があると書いてあった。


このあと、私の練習の仕方が変わったのは言うまでもないでしょう。

それまでメトロノームを必ず使っていたのに、メトロノームなしで、だらだら弾いてみた。

そしたら、弾けるのね
一生懸命練習していたよりも、ずっと簡単に!

それを続けたら、ある程度のテンポに上げても弾ける。

鎖骨と肩甲骨を感じてない練習で、あちこち痛みがきたのに気付いて、
感じて練習をしていくと、
練習が終わったら、体がスッキリ!

そして、一生懸命になってしまう生徒たちにも
「適当にの~んびり練習したらといいよ」なんて、言えちゃう。
 
 


AEコース

2009年05月28日 | からだ
ボディマッピングを教えてくださる先生が日本に数人いらっしゃる。
その方たちを、アンドーヴァー・エジュケーターと呼ぶ。

その頭文字をとって、AEコース。

ボディマッピングを説明を聞きながら、体感していくセミナー。

川井弘子先生のAEコースを、2009年5月9日に受けてきた。

私が受けたのは1日コースで、10時~6時。
長丁場だと思って行ったが、あっという間だった。

情報がたくさんあって、もうすでに頭の中からこぼれ落ちてしまったものも多いと思うけど
メモしたものを中心にまとめます。

・思い込み、「~しなきゃ」という思いで、体をブロックしていることが多い。

・足は、母指球(親指の付け根)を感じる。
 O脚の人(靴の外側が減る人)は、母指球をあまり使っていない。

・膝の関節は、膝小僧の下。
 膝小僧の真ん中から曲がると思っていると、年を取って膝が痛くなる。

・座るとき、尾てい骨の上の仙骨を感じる。
 仙骨を、前に上に持っていくと、上半身は自然な姿勢になる。

・3~4歳の体のバランスは完璧。観察して真似するといい。

・脊椎は耳の後ろまで。
 脊椎の一番上と頭蓋骨の接点は、小指の先くらいで二点。
 前後に軽く振ると見つかる。

・首をむやみに曲げないように。
 脊椎の一番上までが、つながっていることを感じる。
 首を回したいときも、背中から回す、頭蓋骨だけ振るのがよい。

・寝転がったり、壁に背中をくっつけたりして、足から頭までの位置を確認する。

・腕は、肩甲骨、鎖骨とつながっている。
 すべてが一緒に動いていることを感じる。

・鎖骨の辺りまで肺。
 呼吸をすると鎖骨も動く。脊椎も動く。


ほかの方のワンポイントレッスンで参考になったこと。

・歌うときに喉がなるのは、食道と気道の筋肉がコントロールできていないから。
 食道のほうが後ろにある。それが分かるだけで、声がこもらなくなる。
 食べるときと、歌うときで、感じ方を変える。

・舌を下げようと意識しすぎると、空気の通り道に蓋をしてしまうので、普通に話す程度でいい。

・咬筋(こうきん、噛む筋肉、頬骨のあたり)は、うたうときに緩める。

・ピアノで左右に動くとき、それぞれに100%ではなく、可動性があることが大事。

・イスを持ち上げながら歌うと、足で踏ん張る感覚がわかる。

・本番での「ドキドキ」がエンジンになるように。


そして、印象的だった言葉

・触ると筋肉がゆるむ。心が安心する。
 …人に触ってもらうのでも、自分で触るのでもいい。

・周りの人の緊張(体のも心のも)の影響を受けやすいときは、
 座っている坐骨や、立っている足の裏をしっかり感じる。
 自分の体の存在をしっかり感じる。

・精神的なことは筋肉に翻訳される。
 …心がかたくなだったり、緊張していたりすることが、筋肉を強ばらせる。
  心が解放されれば、筋肉も緩む。
  筋肉をほぐせば、心もほぐれる。
  心をほぐそうとすることよりも、筋肉をほぐすことのほうが簡単。


長くなってきたので、私が受けたワンポイントレッスンは、別に記します。