maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

地震対策の妄言-6

2015-01-17 08:09:39 | 支離滅裂-迷想迷夢-地震対策の妄言

一帆風順
<お断り> 例によりまして、記事の内容は特定の団体や個人とは全く関係ございません。 たまたま同名団体や個人が実在しておりましても、全くの偶然です。 アレレ?と思い当たられる方があってもそれは思い過ごし、決して貴方がモデルでは有りません。 まさかとは思うけれど、どんな勘違いをされるやも知れんのでお断りして置きます。 あくまでも虚構、フィクションでございます。 </お断り>

その頃、バシー海峡を臨む台灣最南端の鵞鑾鼻(ガランピ)岬から屏東、花蓮、蘇澳、宜蘭、北端の基隆(キールン)までの東海岸では港と言う港、浜辺という 浜辺に並んだ大小無数の船が係船柱やら浜辺の椰子、はては漁師の家の柱にまで舫綱(モヤイヅナ)を括って東へ向けて全速前進。 海岸ではチャルメラ、銅鑼の音も勇ましく、竜舞、獅子舞、鳳陽花鼓まで繰り出して「加油(ガンバレ)!加油!」と老若男女の大声援。

やがて、ユラリ、ジンワリと蓬莱島が動き出した。 時あたかも吹き出した西寄りの季節風を玉山(旧新高山)にアビーム(abeam=横風)に受けて、此処に蓬莱島は晴れの船出。 上がる歓声、祝賀の花火。 案ずるより生むが易し、意外に簡単に出航成功、総督府では祝賀の宴が今まさに開かれようとしたその時、飛び込んできたのは前方警戒に当たっていた水師(海軍)の艦艇からの緊急報。

「面舵一杯願います、石垣島に衝突します!」 この時とばかり宜蘭と台南に配置されていたエバーグリーン(長榮集團)のコンテナ船隊がエンジンも裂けよと全速前進。 見事進路変更を成し遂げた。 そんなこととは露知らぬ石垣島では、世紀の景観を一目見ようと島民総出、手に手に双眼鏡を持って沖を眺めていると、威風堂々沖合いを静々と進む台灣が見えた。

さて困った・・・、台灣が見えたのは良いけれど、この与太話の先が見えん。 先が見えるようになるらしいから、蓮根でも食べようか知らん。 辛子蓮根は好きやけど、あれでは先が見えても真黄、黄(マッキッキ)やしなぁ。 とまぁ、それは置いといて、見えようが見えまいが進んでいったらどこかに着くやろ。

一旦動き出せば、図体がでかいだけに慣性も大きい。 黒潮に乗せたらこっちのもん。 いざとなったら媽祖(天后)が守ってくれるやろ。 曳き出しに総動員された船舶は夫々もとの仕事に帰って、緊急用には巨大曳き船が針路微調整に待機しているから大丈夫。

大丈夫でなかったら、新しく制定した「成人国民は必ず櫂を一本常備すべし」という国民皆兵ならぬ国民皆櫂(コクミンカイカイ)で、海岸線に全国民が並んでエンヤットットと漕ぐ構え。 ペーロン(飛竜、爬竜・白竜・竜舟の内お好きなのをお一つお選びください)と太極拳で鍛えたこの腕(カイナ)まかしてちょうだい、と意気盛ん。

季節風に吹かれ、黒潮に乗り一年余りかかってハワイ近海へ辿り着き、島の向きを調整、潮流と風の絶妙のバランスでヒーブトゥ(heave to=漂泊)に入った。 リーウエイ(leeway=風圧偏位)は極僅かやから微調整で充分。
ちなみにヒーブトゥと言うのはディンギー(一人乗りのエンジンなし小型ヨット)では欠かせん技ですねん。 これが出来ん事には海の上で飯も喰えねば、休憩も出来ん、自然の呼び声にも応えられん。 今は昔、西宮や伊勢鷲ヶ浜の沖でヒーブトゥしてよう昼寝してました。

此処なら中共も手を出せまい。 待ちに待った独立宣言をしたところ、行き掛かり上、先ず日本が承認。 アメリカも台灣海峡での紛争勃発の危険がないと見て承認。 そもそも台灣海峡そのものが、今となっては存在してないから、紛争勃発の危険がないのは当たり前。 たちまち世界中に独立国家として認められた。

台灣がアメリカの軒先に移転したからには、中共も以前のようにミサイルの発射実験で恫喝することも出来ず、万里の波頭を越えて人民解放軍を送るわけにもいかん。 大義名分は無くなってないが、算盤(ソロバン)の発祥の地だけに、利が有ればこその大義名分。 アメリカ帝国主義、日本軍国主義の卑劣な陰謀と人民日報や新華社が書き立てても、中共自身そうでないことは百も承知、国内向けの下手なポーズ。 やり場の無い指導者連中の憤懣が、北京は中南海に紅色のスモッグとなって立ちこめ、その眺めのオドロオドロしい事。

切歯扼腕したものの、打つに手も無く策も無く、しまいには没夫子(メイファーズ=しょうないなぁ)と諦めてしもた。 迷惑したのは大韓民国。 失墜した威光を取り戻す為の格好の相手、と中共に見られたのが身の不運。 高句麗史どころか新羅、李氏朝鮮時代の歴史もヒョコ曲げらるは、ヤケクソになった千里馬のキチ○イを嗾(ケシ)けられるは、反米運動が祟ってアメリカは冷たいはでフラフラにされてしもた。 挙句、「大統領は選挙後、北京からの冊封使を待って就任せよ」と属国扱い。 抗議すると「おんや、何時属国でなくなったんや?」と腰が抜けるような回答。

クソ、こんな目にあうのも日本のせいや、日帝三十六年の上にまだ迷惑をかける気か! 強硬激烈なトンガラシの効いた抗議を受けたが、正直いってそれは二国間の問題。 夫婦喧嘩は犬でも食わん、ましてや夫婦でもない間の痴話喧嘩、巻き込まれては大事(オオゴト)。

どのみち近所付き合いももう少しでお終い、この町内から宿替えするもんね、と「まぁ考えときまっさ」 「考えてくれたか?」と微妙なニュアンスをよう汲み取らん催促には「まだですねん、すんまへんなぁ、その内に」 大上段から振り下ろすのを、左右に体を開いてのかわし技。 下手に受けたら刀が傷む、終いに疲れて根負けするのを待つ作戦。

他方、ハワイは魂消ましたねぇ。 紅いランタン火影に揺れて、姑娘(クーニャン)可愛や支那の夜、風に薫るは夜来香、チャイナタウンどころか、そのものズバリがやって来た。 ハワイと台灣が一緒に観光できると観光客は大喜び。 まるで一粒で二度美味しいアーモンドキャラメル、お好み焼きの中に焼きソバのモダン焼きでんがな。

程なくハワイの宿泊客が激減。 台北に泊まって、日帰りでワイキキにやって来るパターンが主流になったんですなぁ。 値段に変わりが無ければ、台灣の方が異国情緒を味わえる。 お土産も実はこっちが原産地、まして宿泊も飯も安いサービスもエエとなれば無理はない。 アメリカ本土からの観光客をゴッソリ台灣に持って行かれてしもた。 台灣の観光産業絶好調、外貨準備も過去最高。

アメリカが色気を出して「どうです、この際合衆国に参加しませんか?寄らば大樹の蔭、安全保障はバッチリ、特別に自治権も与えるし何でも希望に沿いまっせ。どないだ?」 何のかんの言うても、テキサス、プエルトリコ、ハワイ、フィリッピンと他所からもぎ取って、「自由と平和の為に」てなお為ごかしで、長崎、広島、ドレスデン、朝鮮半島、ベトナム、アフガン、今又イラクと他国の非戦闘員を殺しまくって来た国でっせ。 近所づきあいならともかく、養子縁組となるとなぁ・・・。

目の前に共匪に占拠された大陸が在ればこそ第七艦隊にも魅力があったが「一つの中国を支持する」と中共の機嫌取りをして、「いざとなっても介入はせん」とまで言うたのは何処の国? 下手に同類に見られて、テロリストが飛行機で総督府にでも突んできたらワヤやがな。 それに折角手に入れた独立をそう簡単には捨てられん。

まさか台灣をアビームで走らすことになるとは思わんかったなぁ! クローズドやったらタックするのん大事(オオゴト)でっせ。 (なんのこっちゃ・・・)


2005/02/23
地震対策の妄言-5  台灣の旅立ち  ⇔ 地震対策の妄言-7  日本浮上なるか?



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