maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

番外編03 退院半年経過報告-2

2006-11-24 16:17:08 | 虚々実々-心筋梗塞顛末記

ほぼ一ヶ月の入院中に体重が3Kgも減りましてね。
それもそのはず、入院中は病院食A(減塩食)の1,500Kcal/日でして、それはそれはひもじい思いをしました。
しかしながら、エンジンの排気量が激減して、おまけに圧縮率も、となれば負荷を減(へ)さんと保たんわねぇ。

一日中絶対安静にしてたら、心臓にあんまり負荷は掛からんのやろうけれど、それでは生きてる甲斐が無い。
「入院時よりも少なくとも10Kg、できれば15Kg減量するように努力してください。」と申し渡されましてね。
減量なんてぇものは基本的には至極単純で、収入と支出、足し算引き算の世界。

ただし、いうても生身の人間だけに消化吸収の個人差も多いし、体調の良し悪しもあるしね。
計算はあくまで目安、体重計の示す数字が全てを物語る冷厳な世界ですなぁ。
収入よりも支出が多ければ財布は痩せるし、支出を上廻る収入があれば膨らむのと一緒。

「食べてないのに肥えるねん。」てな事をいけシャァシャァと言う人がおりますが、そんな事は無い。
食べた物や量に対しての体重増加は、計算通りに出ん事もままあるけれどね。
ややこしい病気で全身浮腫などは別にして、何も食べずに肥るてな事があれば大発見。
メカニズムを解明出来たら究極の飢餓解消策、ノーベル何やら賞をトラックに1杯貰えますわ。

必要以上のカロリーを摂れば余った分で体重が増える、必要以下のカロリーで押さえれば体重は減る。
理屈は前々から、よ~う判ってますねん。
ほんなら何で小太りになってたんや?といえば勿論食いすぎ。

見た目の格好よさと、美味い物を食べる喜びを秤りにかけたら、当然食欲の圧勝。
食い過ぎれば肥えるのは重々承知、覚悟の上でやから悔いは無いね。
健康と肥満の関係を考えてなかったとは言わんけど、健康マニァやないし、たかを括ってたのは確かやなぁ。
そやけど今更それを言うても仕方無いがな、と思いっきり開き直った所で、話を本題に戻しますわ。

大掴みとはいえ目安の計算をするについて、入院中に体重が3Kg減ったというデーターは実に貴重でっせ。
なんというても専門家が計算して作った食事やから、1,500Kcal/日といえば1,500Kcal/日でそうは狂うて無い筈やんか。
毎朝体重を測ってたのも、それなりに信頼できる秤やろうしね。

得難い信頼性の置けるデーターであろうと推測して、これに合う計算式を探してみたんです。
錨の把駐力の計算等と一緒で、理論式では無く実験式やろうからきっと色々な計算方法がある、と思ってたら違ごた。
よう見つけんかっただけかも知れませんが、波や風と船体に掛かる力なんかでは、結構色々な計算方法があるんやけどねぇ。
結局どれでも大して変わりは無いみたい。

減量するのは摂取カロリーを減らしたらええんですよ、て判りきった話ですわねぇ。
カロリー計算がちゃんと出来て栄養バランスも上手く取れんとイカンけどね。
しかしながら、カロリー計算が出来たとしても、私には合わんやり方ですわ。

食い意地の張った私が、バランスが取れた食事制限をキッチリ出来るワケがない。
仮に周りが無理矢理やらしたら、このおっさんは見る見る凶暴になって、そこいら中噛みつき廻りかねん。
攻撃的になるのもいけませんが、内に篭もってジト~と鬱、なんてぇのも困るしなぁ。

兎も角、食いたいものを無理に我慢すると精神衛生上大変よろしくない。(我儘なだけか?)
よし、栄養バランスと食欲を出来るだけ満足させながら減量しよう、てな大それた事を企みましてね。
そのためには、余分なカロリーを運動で燃やすしかない。

退院後一ヶ月ほどは、まともによう歩きもせんのに、運動でカロリーを消費するなどトンでもない。
仕方なくこの期間はひもじい思いをして、若干性格が歪みかけておりました。
少しは運動できるようになったんで、食べたら燃やす、燃やしたら食える、ということで希望が湧いて来ましたねぇ。

さてどのくらい運動したら如何程のカロリーが燃えるものか、人体実験に取り掛かりました。
食うのと体重増加は若干の時間差が有りますし、それより何より食べた物のカロリー量は凡その目分量。
基礎になるデーターがエエ加減やから、有る程度の期間で均(ナラ)さんと訳がわからんのです。
ここでも、兎も角体重計の数値が問答無用の重みを持ってます。

基礎代謝と体重維持に必要な推定カロリー量を先ず計算しましてね。
非常にええ加減な摂取カロリー量と、是又大づかみな消費カロリーと、体重の実際の増減を勘案すると・・・。
結局、この5ヶ月間の経過では、私の場合50Kcal/Kmというのが感覚的に納得が行く値みたいですねぇ。

これは歩く速度や歩幅、常時持つ荷物の重さ、はては歩き方も関係するんで、相当個人差があると思います。
歩いて余分な分を燃やすとなると、小さな和菓子一個で大体4Km、某551の豚マン一個なら12Kmでやっとチャラ。
豚マン三個分をチャラにしようとすれば、36Kmは歩かないかん、となれば約8~9時間は掛かりまっせ。

おっとっと、これは事態を甘く見てましたねぇ。
一と月に結婚披露宴やフルコースの食事てなものが2~3回もあったら、寝る間も惜しんで歩き回らんといかんのとちゃうか?
うっかり食欲に任せて食べたら、後始末、帳尻併せが大変、どう考えても脚が保たんし時間も足りん。

効率良くエネルギーを使えるランニングなどの運動が出来んのが辛いねぇ。
心筋の壊死した範囲がかなり広いから、残念ながら無理が効かんのです。
そやけど、出来もせんことをボヤクのは性に合わんし、何の役にも立たん。

何とか上手に遣り繰りせんと、毎日食べて歩いて精一杯、他の事は何も出来ん、というのは厭やもんね。
そうや、通勤に運動を混ぜ込んで、途中出来るだけ歩くようにしたらエエんやがな。
自宅から会社まで、乗り換えや何やを入れたら、通常は電車で50分強かかるんですわ。

阪急中津駅から梅田経由でJR福島駅まで行くと、少なくとも15分はかかるんです。
それを阪急梅田駅まで行かずに、阪急中津駅でで降りてJR福島駅へショートカットで歩くと、25分足らずで行けます。
所要時間10分で2km歩く運動が可能という事になるんですなぁ。
時速換算で12Km、すごい!お~っ、これや、これ!(しかし時速に換算して何の意味が有るんやろ?)

JR環状線は輪っぱやから弧より弦は短い筈、しかし理屈と現実では差があるしなぁ、と色々なルートを歩いてみました。
一例を上げると、JR福島駅から直接会社まで最短経路で歩けば、ざっと5Km弱で1時間、電車では20分は確りかかる。
よしよし、40分で5Kmも歩行運動ができる、時速にしたら7.5Kmやがな。

自宅から通勤経路のほぼ中間点にあたるのが阪急宝塚線十三駅。
ここまでは、どのルートをとってもほとんどショートカットになりませんねん。
所詮通勤のために移動するんやから、幾許(イクバク)かの時間が節約できる事は間違い無いねんけどね。
ま、そうそう何もかも上手い事行くもんや無い、それが人生やがな。

というてたら、他にも伏兵が居りました、減量してくると基礎代謝のカロリーも減るんですなぁ。
省エネ型の体になるのは嬉しいような悲しいような、その分食べるのを減すか、余分に歩くかせんといかん。
食べるのを減すのは出来るだけ避けたい、となると歩く距離を増やすしかない。

しかし、さっきからクドクド書いているように、他にせんならん事やりたい事が仰山ありますねん。
それがみんな庭仕事のようにカロリーを消費する事ならエエんですがね。
ぼ~っと日向ぼっこしてたいとか、そういうのもおますがな。

朝から晩まで大忙しに駆けりまわるてな事は、自慢や無いけど「機敏さ」てぇのを持ち合わせて無いよってようしません。
仮に無理にしたとしても、鈍臭いよって、何時か必ずもんどりうって大コケするのが目に見えてます。
さてその基礎代謝のカロリー差が、5ヶ月前と今ではどのくらいかといえば一日89Kcal。
ざっと2Km近くは毎日余分に歩かんならん計算ですわ。

たかが2Kmでも一日当りやからねぇ、雨が続いたり用事があったりで歩けん日もおますがな。
歩ける時に相当余分目に歩いて備蓄に努めても、やっとこせでっせ・・・。
く~、そういう事なら、何れ食欲にいくらかは辛抱してもらう事も考えんとイカンのやろか。

退院以来、減量にジタバタした経過を、ええ加減な数値ながらざっとまとめたのが下の表。
もっともらしい数値を記載しておりますが、信頼性はどないやねんとなると、元が元やもんなぁ。
出来るだけ同じ条件で体重を測るようにしてても、かなりの揺れ(±500gr程度)があるもんですねぇ。
ま、数百grの上下に目くじら立ててみてもあんまり意味は無いんですが、一応前後三日程度の平均を取っております。

期間 期間中
減量値 Kg
期間中
歩行距離 Km
基礎代謝
Kcal
体重維持に必要な
カロリー量
Kcal
散歩なしの場合の
推定摂取カロリー
Kcal
歩行1kmで50Kcal
消費するとした場合の
推定摂取カロリーKcal
5/17~6/16 1.0   1,473 2,454 2,194  
6/17~7/16 1.0 128.5 1,459 2,432 2,132 2,346
7/17~8/16 1.5 97 1,445 2,409 1,959 2,120
8/17~9/16 1.5 85.5 1,425 2,375 1,925 2,067
9/17~10/16 1.5 155.7 1,404 2,340 1,890 2,150
10/17~11/16 1.5 236.6 1,384 2,306 1,856 2,250


見てお判りのように、直近10/17~11/16の場合、歩かない場合と歩いた場合の差は約200Kcal。
薯蕷饅頭を毎日一個食えるか、食えんか、これは大きい差でっせ。

現時点での入院時よりの減量はやっと12Kg弱。
年末と正月が正念場ですなぁ、次回の報告が減量失敗リバウンド顛末記になる可能性大
はてさて、どうなる事やら楽しみですわ。

2006/11/24
虚々実々-心筋梗塞顛末記 目次


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