maidoの”やたけた”(ブログ版)

ジジイの身辺雑記。今日も生きてまっせ!

神に願いを・・疫病はかなわんで!

2004-02-01 10:38:51 | 支離滅裂-妄言虚説

鳥インフルエンザの流行でアジア全域が難儀なことになりつつありますねぇ。
クワバラ、クワバラ、とかナマネコ、ナマネコ等という雷、厄除けのまじないどころでは済みそうに無い。

国際間の食肉の流通はガタガタ。
経済に深刻な影響もさる事ながら、食べるものが無くなって来まっせ。
牛は狂牛病で危ない、鳥も豚も安心出来ん、となったら何を食べたらエエねん。
今更鯨を捕りに行っても間に合わんよ。
魚はどれもこれも高級品になって、今やメザシさえ気軽には買えんし、何時又汚染とかなんぞ言い出すやも知れず。
安いのは切り身になってるからエエけど、丸ごとの原形を見たら腰を抜かしそうな深海魚やらゲテモノが多いしねぇ。

せめて今のうちにトンボシビを安く仕入れて貪り食うとか、スパムとブラジルのコンビーフを2~3缶買い溜めするぐらいしか出来へんやんか。
さりとて、路地裏のおっさんには建設的、前向きの解決策が有ろう筈も無いのが情け無い。
万々が一、思いついても、採用される確率何てな物は、果てしなく零に近い。
思いつく確率はもっと、もっと低いからど~でもエエんですけどね。

韓国中央日報では、「鳥インフルエンザウイルスで防疫当局に赤信号が灯っている慶尚北道慶州(キョンサンブクド・キョンジュ)地域で、牛のブルセラ症が確認された。」
ブルセラ症?ロリコンの牛かいな?と思えばそうやないそうですわ。
人間への感染はどうやら心配ないみたい。
それでも感染陽性反応の牛を13頭処分して、同地域の牛は移動禁止んやそうです。

香港東方日報が今日伝えてるニューズはもっと恐ろしい。
「亞洲禽流感疫情進一歩複雜化,盛傳越南的豬隻亦感染了禽流感(アジアの鳥インフルエンザの流行は一層複雑になった。インフルエンザが蔓延しているベトナムでは豚へ感染が拡がっている)」
「可能變種成新病毒,並會由豬傳人,之後再人傳人,為人類帶來大危機,屆時上世紀初全球死亡人數達數千萬人的疫症慘況,可能重現。(新種のヴィールスに変化する恐れが強く、その場合人に容易に感染し、その後は人から人へと感染が広がる。人類全体にとっての危機に成る恐れがある。今世紀初頭の全世界で数千万人の死者を出した、あの疫病による慘況の再現となるかも知れない。)」

「1918年の豚インフルエンザに起因するスペイン風邪の再来が懸念される」て、オイオイそれは穏やかや無いで!
スペイン風邪が猛威を振るったのは、私の親、祖父母の時代で、その頃、私まだこの世に居てませんから、体験はしてないんですけどね。

スペイン風邪が最初に見付かったのは、諸説あるけれど、フランスの港町マルセイユというのが定説らしいです。
このインフルエンザで、当時の世界人口(12億人)の1.7%~5%が死んだというから、恐ろしいですなぁ。
スペイン風邪いうからスペインが原産地かと思ったら、違うらしいんですね。
実はマルセイユより以前にインドで流行してたんやそうで、インド⇒マルセイユ間の船が運んで来た、と言われてるんですね。
インドのもう1つ前は?となると、よう判って無いそうです。

その後の追跡研究で、中国南部が疑わしい、と言われているんですが、確定できるだけの証拠は無いらしいですなぁ。
丁度そのとき勃発していた第一次世界大戦の死者よりも、この風邪で死んだ人の方が多かったと言われてます。
従軍中に風邪で戦病死した兵隊は、ここでいう「第一次世界大戦の死者」に入ってるのかどうか?はっきりせんのですけど、いずれにしても、これは大変な事でっせ。

日本でも、資料によって若干の違いは有るけれど、感染者2500万人、死亡者は38万人にもなったそうです。
これからすると日本での死亡率1.5%ほどやから、世界的な死亡率よりも相当低かったんですねぇ。
もっとも、戦場となって劣悪な栄養、衛生状態に陥った地域と、直接大戦に巻き込まれず、戦争景気を享受していた日本の違いは大きかったでしょうなぁ。

芸術座を起こし「カチューシャ可愛や、別れの辛さ・・」で有名な島村抱月もこの病気で死んでるんですね。
芸術座が公演したトルストイの『復活』で、女優松井須磨子の歌った劇中歌「カチューシャの唄」は大ヒット、日本人なら皆んな知ってる歌になったそうです。
その島村抱月の愛人やった松井須磨子が2ヶ月後に後追い自殺したそうで、「カチューシャの唄」は一層印象を強めたんですねぇ。

ほんで、世界大戦が終ったら、大不況ですやろ。
何か、今の状況とオーバーラップしません?
今は不況は居座ってるは、世界のあちこちで起きている戦争、紛争は和平に向かいそうにも思えまへん。
追い討ちをかけるように、SARSと鳥インフルエンザが一緒に来てるし、人の往来も格段に多い上に速いから、防疫技術が進歩したとはいえ、ヒドイ事になる可能性がおますなぁ・・。

SARSで患者発生を秘匿してあれだけ叩かれておきながら、鳥インフルエンザも実は去年の春には中国で発生していた事がほぼ確実視されてるんですね。
中国ばかりか、インドネシアでも早い時機に発生してた言うから困ったもんです。
タイでは首相がケンチキでフライド・チキン食べて安全性をアピールしてるけど、日本でもモヤシを食べて見せたり、絶対に狂牛病の危険が無い松阪牛を食べて見せてた政治家が居てましたねぇ。
同じするなら、スーパーで無作為抽出した食材でやってごらん。

その他大勢の庶民に出来るのは、効果の程は期待薄でも「神に願いを、ララ掛けましょか♪」位のものかいな?
中国なら神農、車公、日本では祇園さんのスサノオ、蘇民将来か・・。
その前にせめてマスク、ウガイ、手洗い?進歩がないなぁ・・。

白状しますと、この記事は去年の今ごろ書いたままで、アップしてなかったSARS(沙士、非典)の内容を焼き直したんですわ。
何とか大流行にならんように、防疫を確りして押さえ込んで欲しいもんです。

2004/02/01


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