写真①:道路沿いに延々と続くブドウ畑
=ベローナ市で、2011年5月22日午後6時25分撮影
世界遺産の旅
〈イタリア・町歩き〉 15
:田園風景
イタリアの田園は、緑が豊かでした。22日夕、ベネチアへ向けて高速道路を走るツアーバスの窓ガラス越しに、ベローナ市の延々と続くブドウ畑=写真①=が見えました。南北に細長いイタリアは、全土でワインが生産できる気候と土に恵まれ、〝ワインの大地〟とも呼ばれています。
フィレンツエ市からローマ市へ向かうバスの窓から25日の朝には、広々とした馬の牧場=写真②=をツアーバスの窓から撮影。イタリアは、フランスのロンシャン競馬場で開催される競馬レースで「凱旋門賞」を征覇する名馬を出した馬産家が生まれた国でもあり、この牧場もサラブレッドを育てているのかもしれませんね。
写真②:広々とした馬の牧場
=5月25日午前9時40分撮影
続いて、車窓から見えたのが青々としたオリーブ畑=写真③=。のどかで、美しいイタリアの田舎の風景ですね。
写真③:青々として美しいオリーブ畑
=5月25日午前10時55分撮影
ナポリ市からローマ市のホテルに戻るバスからは26日夕、牧草地にドラム缶のように丸められた干し草が点在している光景に出合いました=写真④=。
写真④:牧草地に点在するドラム缶のように丸められた干し草
=5月26日午後5時35分撮影
畑地の間を流れる小川の土手沿いには、クロマツの並木が美しい緑の帯を連ねていました=写真⑤=。
写真⑤:小川の土手沿いに緑の帯を連ねるクロマツの並木
=ナポリ市で、5月26日午後3時20分撮影
5月26日に訪れたポンペイ市の「ポンペイ遺跡」入り口付近には、高く細長い1本の糸杉(ヒノキ科。別名西洋桧)がありました=写真⑥=。古代ローマでは、神聖な木として崇められたという。ポスト印象派の画家・ビンセント・フォン・ゴッホが好んで描いた画材の木を初めて見て、これがあの糸杉なのか、と感じ入りました。
写真⑥:「ポンペイ遺跡」入り口付近にある糸杉(左端)。左奥はベスビオ火山
=ポンペイ市で、5月26日午前10時45分撮影
5月25日早朝、宿泊先のフィレンツエ市のホテル近くを散歩中、草原に青いきれいな花が咲いているのを見つけました=写真⑦=。この花の名は、何というのでしょうか。イタリアでも、野の花には涼やかな美しさを感じます。
写真⑦:草原に咲いた青いきれいな花
=フィレンツエ市で、5月25日午前5時55分撮影
追記
この青い花について、千葉県に住む野草通の友人Mさんから6月29日、「この青い花は
高級食材のチコリです。キク科なので簡単に増えます」と連絡をいただきました。ありがとうございます。
チコリの和名は「キクニガナ」といい、茎や葉を折ると出てくる乳液をなめると苦い味がする草(菜)なので、ニガナと名付けられました。地中海地方原産で、日本には江戸時代に観賞用・食用・薬用として入ってきたという。