ルーマニア・ランニングライフ★Romania Running Life★

ダーリンはルーマニア人、マラソンシューズ゛と共に過ごす首都ブカレストでの日々。東欧の神秘ルーマニアを探索中+ラン遠征。

人間はどれくらい長く速く走れるのか?

2012-01-26 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
超ウルトラマラソンのことを書いているうち、8日間走はともかくとして、24時間走の世界記録はどれくらいだろう、知っておいても損は無い、と検索してみると。
 
世界記録は、303.506 km、ギリシャのYiannis Kourosさん。24時間走り続けるその速度は、1キロ当たり4分38秒。これはフルマラソンを3時間16分ペース。なんともはや、ものすごいペース。これくらいの記録になると、ほとんど止まることもなく、ましてや横になって眠ることもなく、走り続けています。
 
ワタクシ、マドモワゼルのような凡人が、ママちゃりをこいでもこのペースでどれくらい走り続けられるだろうか?いや、24時間歩き続けることすら、至難の業。仮に、万が一、なにか意を決して24時間走にチャレンジしたとしても、途中で脚が痛くなってレース続行できなくなり、そこで止まって競技終了に違いないです。ふと思ったけれど、24時間走って、DNF(途中棄権)と言うのは無さそう~なんらかの故障で競技続行できなくなり、終了したところまでの走行距離が本人の記録となるだろうから。
 
話題はYiannis Kourosさんに戻ります~本国開催のスパルタスロン(Spartathlon、245.3キロ)でも、大会記録保持者~20時間25分00秒。この大会のベストパフォーマンスの4位までiannis Kourosさんの歴代の記録で独占、こちらから。トラックや周回路で走ることの多い24時間走と、ギリシャの国土を走るスパルタスロンはまた、違う種目のように思えるけれど、すごいの一言。
 
さらに、Yiannis Kourosさんは、100マイル(=約160キロ、正確には1マイル=1,609.344キロ)と1000マイル(=約1600キロ)、そして12・24・48時間走から6日間走まで、世界記録を持っておられます。その6日間走、しかもトラックで走って1038.851km、どんなレースであるか、想像もつきません。
 
そんな彼の強さの秘訣は、「ほかの選手が疲れて止まったとしても、僕は自分の身体に言い聞かせる、疲れていない、と。そうすると身体は言うことを聞くんだ。」~記録や経歴はこちらから。
 


つづいて、24時間走(ロード)の日本記録。近年は日本の記録がそのままアジア記録になっています~2010年に井上真悟さんが「第8回 IAU 24時間走ワールドチャレンジ 2010 (2010年5月13~14日;ブリーブ・フランス)」で走った273.708km。ご自身のブログはこちらから。

それまでのアジア記録は、関家良一さんの273.366㎞(ロード24時間走 at 2008年の世界大会 in 韓国)。約342mの更新。関谷さんはトラックの24時間走アジア記録をお持ちで、274.884km(2007年東呉国際ウルトラマラソン)。ギリシャのスパルタスロンを関谷さんが走ると、2009年9月には23時間48分24秒で7年ぶり2度目の優勝。
 
特筆すべきは、関谷さんも井上さんも市民ランナー。そして、100キロの記録はといえば、関谷さん7時間25分07秒、井上さん7時間02分05秒と、その種目の世界記録6時間13分33秒からはすこし離れています。でも、超ウルトラを走ってみればこの強さ。
 
人間はどれくらい速く走れるのか?これは100mのパフォーマンスで競いあっています。ただいま人類最速は、ご存知、ジャマイカのウサイン・ボルト選手、9秒58。人間はどれくらい長く速く走れるのか?~2拍子揃って、これがまさに超ウルトラマラソンのエリートランナーたち。


ブログ内関連記事:
☆2011年6~7月にかけて行われたのは、トランス・ルーマニアフットレース、こちらから。ルーマニア初のトランス系レースでした。

☆「1年間に何キロ走れるか」の世界記録、こちらから。

☆2010年の24時間走世界選手権、日本男子チームが団体優勝しています。この時、同じフランスのノルマンディーに居て、かの地の24時間走ランナーから知らされました、こちらから。

I A U WORLD BEST PERFORMANCES:
記録はこちらを参照いたしました(2010年10月現在のもの)。

100キロ・ロードの世界記録:
男女とも日本人が保持しています。
男子 6時間13分33秒 砂田貴裕選手 (1998年6月21日)
女子 6時間33分11秒 安部友恵選手 (2000年6月25日)

フルマラソンペース表:
こちらをご参考に。「死に行く、ゴーイング」=42.195キロの距離を、こんな速度で走っているのです。

 
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「1年間に何キロ走れるか」の世界記録

2011-07-15 | 海外&ルーマニア・マラソン大会
ただいま開催中のトランス・アメリカ・フットレース、6月19日LA西海岸のハンティントンビーチをスタートし、文字通りアメリカ横断、8月27日NYゴール、3200マイルを70ステージで走る超ウルトラマラソン。3200はマイル表示、キロ換算すると5148.8キロ。日本からも4名のランナーと、そのサポーターが参加中。公式サイトはこちら
 


これで驚いているわけではありません、このレースに参加中のGirard Serge(ジラール・セルジュ)さん、「1年間に何キロ走れるか」の世界記録をお持ち、なんと27011.88km、365日間一日も休まず、フルマラソンに換算すると640レース以上。



一日平均74.01キロ、「Around the EU Footrace2009.10/17-2010.10/17」でEU諸国内25カ国を駆け巡り、快挙達成。従前の記録は22581キロ、インド人Thitra Kumar Phaniさんによるもの(2006.6/30-2007.6/30)。
 
「Race across 5 continents」(5大陸横断レース)というのもあって、セルジュさんは551日間に40979kmを走破。このレースを完走後、「1年間に何キロ走れるか」の記録更新に挑んだとのこと。
 
「信じられないランナーだよ、ノルマンディー在住なんだ!ヒロコに紹介したいよ。」と、フランスのラン友からもらった写真集とDVDが一番上の写真。右側の写真集はトランス・オーストラリア・フットレース(パース~シドニー)、3755キロを46日間23時間12分で完走したときのもの。
 


1953年パリ生まれで、現在はノルマンディー・ルハーブル近郊に居を構えているそうですが(DVDの解説より)、こんなにあちこち走り続けていたら、家に居る時間がなさそう。賛同者と会社も設立していて、スポンサーもしっかり獲得しています。 
 


とにかく世の中にはすごい長距離ランナーがいるもので。写真集より、セルジュさんの走る姿を。



ちゃんとスポンサー名の入ったTシャツを着て、フランス国旗を掲げてシドニー、ハーバーブリッジにゴール。フィニッシュは誰もが誇らしく思う瞬間。



ワタクシ、マドモワゼル的には・・・:
100キロのウルトラマラソンも走ったことがなく、一日にレースで走った最長距離はダブル・フルマラソン、84.4キロ、しかもこれは前世紀の出来事。走って旅するジャーニーラン、トランス・フットレースは全く別世界の存在だけれど、その強靭な脚と身体と精神にただただ敬服。

セルジュさん、ルーマニア語でも紹介されています、こちらRo Club MaratonのHPから。
DVD購入はこちらから。
フランス語のサイトはこちらから。


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